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本自身も自分が貢献できるタイミングを待っていたのかもしれない

少々怪しげなタイトルで失礼します。

私は小さい頃からどちらかというと読書好きな方でした。会社帰りや週末にふらっと本屋さんに立ち寄って新刊などのタイトルを眺めたり、購入したりするのがいい気分転換になっていました。本屋さんで購入した本は読む意欲満々なので、数日で読了しているのが普通でした。

そんな私もこのごろはすっかり電子書籍派に。本との接し方は大きく変わり、購入してダウンロードしてもすぐに読まないことが多くなりました。特にKindle Umlimitedでぽちった本は斜め読みとも言えないくらいのチラッと見でやめてしまうことも。

そんな中、この3か月ほど「購入したものの一向に読み進められない」電子書籍がありました。1-2ページ読んでやめてしまう。なんだか内容が入ってこない。でも「つまらない、もう読まなくてもいいや」という気持ちにもならない。興味があって購入したのにどうしてなんだろう?

後から購入した書籍を読了していきながら、その書籍だけ残っていることに少々罪悪感を感じていました。でもページを開いてはすぐ閉じるの繰り返し。

ところが。

今日、ふと「あの本」と思ってKindleを開いてみたら、今までは何だったんだというくらい、どんどん読めるではないですか。しかも「今日の私」が「おおっ」と思う言葉や歴史・背景などキャッチする情報が沢山ありました。購入した時に自分がこの本に持っていた興味や期待とは異なる思いがけない角度からの広がりでした。

それで思ったのです。今日までちっとも読み進められなかったのは本自身が私に貢献できるタイミングを見計らっていたのかもしれない、と。今までは「いやー今のあんたには受け取れんでしょー」ということだったのかも。

怪しい話かもしれませんが、本自身が私に貢献できるタイミングを見計らってくれていたんだと思ったら、なんだかとても楽しくなってしまいました。今後ライブラリに未読の本がまたできてしまったら、罪悪感を持たずに「読みたいと思っているからタイミング教えてね」と言ってみようと思っています。

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