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大学教授がベトナム系アメリカ人留学生に名前の変更を要求

カリフォルニア州オークランドにある、Laney大学にてある事件が起きました。同大学に所属しているMatthew Hubbard(マシュー・ハバード)教授が、ベトナム系アメリカ人生徒のPhuc Bui Diem Nguyenさんに「君の名前を英語風に変えてくれないか」というメールを送ったのです。

「私の両親が授けてくれたベトナムの名前を、英語を基準にして英語風の名前に変更してくれというのは差別に感じます。」とPhuc Buiさんが返信すると、「"Phuc Bui"という部分が、英語の"F**k Boy"(「女たらし」という意味)に聞こえる。もし自分がベトナムに住んでいて、ベトナム語で自分の名前が性器を連想させるようなものだとしたら、自身のためにもその名前を呼ぶ他人のためにも名前を変更するだろう。気分を害するのは理解できるが、私の言語では君の名前が失礼な言葉に聞こえるということを理解する必要がある。名前を英語風のものに変えなさい」と教授から返答がありました。

これを不快に思ったPhuc Buiさんの姉妹であるQuynhさんは、自身のSNSに一連の出来事を投稿した結果、プラットフォームを超えて多くのSNSユーザーの目に止まることとなり、Matthew Hubbard教授への非難が高まります。今回の言動を差別的で目に余るものと見た大学の判断により、事件真相追求の期間中、Matthew Hubbard教授は休職処分となりました。

「文字だけでは教授が言ったことが正しいと思う人もいるかもしれない」と考えたQuynhさんは、自身のSNSに"Phuc Bui"という名前がベトナム語でどのような発音をされているのかが分かる動画も投稿しており、英語の"F**k boy"と同じ発音には到底聞こえないものであることが判明しております。

このような事件は外国でしか起きないこと、日本には関係のないことと感じる人もいるかもしれません。ですがよく考えてみてください。これは決して他人事ではなく、日本でも同じようなことが時折起きています。日本語に当てはめると少しおかしく聞こえたり、卑猥な言葉に聞こえるからという理由で海外出身の人の名前の弄ぶのは、今回Laney大学の教授の言動と同じ原理です。

人が持つ名前はその人のアイデンティティの一部であり、その人が持つ文化を象徴するものです。自身の文化や言語に当てはめて物事を判断するのではなく、違いを理解し認識した上で、さらに尊重することが大切なのではないでしょうか。

Source by NextShark

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