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「ママ友にも家族にも話せない」――そんな本音をさらけ出して手にした出会いと安心感

こんにちは。
自分軸手帳部員&ライターの美穂です。

手帳を通して仲間と一緒に自分軸を見つけ、育てることができる、それが自分軸手帳部です。
多くの自分軸手帳部員さんから聞こえてくるのは「仲間と自分軸手帳を続けるうちに、自分自身に気づきや様々な変化が生まれた」という声。その一部をインタビュー形式でお届けします。

▼過去のインタビューはこちらをご覧ください

今回お話を伺ったのは、さおりんさん。

長野県で4歳女子&3歳男子を育てながら、軽井沢の観光に関わる仕事に携わる。Voicyで情報収集をしてコーチングを勉強中。自分軸手帳&手帳部2年目(2022~)。中学生の頃からGLAYが好きな36歳。

2023年で自分軸手帳部員として2年目を迎えたさおりんさんですが、実は1年目は完全なる幽霊部員!それでもあえて、2年目も自分軸手帳&手帳部を継続した理由とは?手帳部に積極的にかかわるようになった今、何が変わった?――そんなリアルも惜しみなくご紹介します。
さおりんさん自身の変化の様子をぜひご覧ください。


程よい枠組みと仲間の存在がきっかけに

美穂:
早速ですが、まずはさおりんさんがこの「自分軸手帳」を手にした理由を教えてください。

さおりん:
大きく2つあります。
一つ目の理由は、自分軸手帳を使う前に、実は別の手帳を使っていたのですが、当時書いていたことに近しい枠組みが、自分軸手帳に予め盛り込まれていたから。それからもう一つの理由は、一人で手帳に向き合うことに限界を感じていたから、ですね。

美穂:
それぞれについて詳しく聞かせていただけますか?

さおりん:
少し話は長くなりますが……
一人目の育休中、育児につまづいたのをきっかけに、ママのためのコーチングを学んでいました。そこの仲間とのご縁で、手帳術を学ぶ機会に恵まれたんですね。

自分軸手帳以前に使っていた手帳。
自由度が高い分、時間軸を手書きしたり、振り返りに手間がかかったりと負担が大きかったという

手帳を通して振り返りなどを行う中で、セルフコーチング的な効果も感じてはいたのですが、当時使っていた手帳が私には自由度が高すぎて使いにくかったり、下ごしらえ(※)に時間がかかりすぎてしまったり……そして何より習慣というレベルまで手帳に向き合うこともできませんでした。
そんなときにピン!ときたのが、「自分軸手帳」の程よい枠組みでした。

※:下ごしらえ
自分の記入したい項目に合わせて、予め欄を設けたりする下準備のこと。
こちらの過去記事でも解説しています。

美穂:
たしかに。自由度と枠組みのバランスがよく、書き手によって幅広いアレンジがしやすい、というのは、ユーザーさんからも多く聞く評価ポイントですね。
もう一つの理由、「一人で手帳に向き合うことへの限界」についても教えてください!

さおりん:
当時自分で書いていた手帳は、今思うと「減点法でタスクを管理する」という使い方でした。
当時の手帳コミュニティで開催される年に一度の「振り返りワークショップ」で一年を労い、来年へと気持ちは盛り上がるものの、そんな気持ちも徐々にフェードアウトしてしまって。いつのまにか、日々の目の前のことを「こなす」ことへと目的がすり替わってしまうんですね。すると、「今日やろうと思っていたのにアレとコレは終わっていない」と、できていないことを数えるようになってしまったんです。

自分軸手帳以前はToDoを書き出して「できたかできなかったか」のチェックがメイン。
減点法に疲れて、夏になるころには手帳に向き合うのが憂鬱になることも。

当時も緩やかに、手帳を使って定期的な振り返りをしていたのですが、そんなダメ出しだらけの日々を振り返るわけですから、楽しくもない。(笑)

コーチングスクールなどでの経験上、「仲間」が行動の支えになることは実感していたのですが、当時の手帳コミュニティではそこまで頻繁に交流の機会もありませんでした。「もっと日常的に、手帳に一緒に向き合う仲間がいたらいいのかも」と思い、自分軸手帳部(以下 手帳部)にも魅力を感じたんですよね。

1年目で手帳&部の質の高さを実感し、
2年目に交わした自分との約束

美穂:
なるほど。手帳にダメ出しされる毎日はキツイですね……。
でも、そんなハッキリした思いがあって入部した手帳部も、1年目は幽霊部員だったとか。仲間を求めていたはずなのに、なぜですか?

さおりん:
自分にとって初めてのツール(当時はMicrosoft Teamsを使用。現在は専用アプリに移行)、2人目の育休明け直後で時間的余裕がない、などの要因もありましたが……結局一番大きかった理由は「周りの目を気にして、足を踏み入れる機会を逸したから」ですかね。

「こんな内容で投稿していいのかな?どう思われるだろう、恥ずかしいな…」と、勝手な想像を膨らませブレーキをかけていました。

美穂:
それでも、2年目となる今年も自分軸手帳に加えて、手帳部の継続まで決めたんですよね?
昨年は無償で参加できた手帳部も、2023年からは有償化されました。「去年活用できなかったんだから、今年もうまくいかなければお金の無駄かも……」なんて心配はありませんでしたか?

さおりん:
幽霊部員とはいえ、実は1年目もこっそり部員さんのアウトプットや部員限定イベントは拝見していたんです。実際様々なアイデアも取り入れたこともありました。
だから、運営さんが発信するコンテンツや部員さんの活動の質の高さも理解していましたし、みなさんのお人柄や雰囲気の良さも勝手に感じ取っていたんですよね。

その輪からアウトしているのは私自身が勝手にそうしているからであり、手帳部に原因があるわけではない。自分がグッと踏み込めばよい作用が起きそうな予感もある。
だからこそ、むしろお金を払うという形で自分をいい意味で追い詰めて、部とちゃんと向き合ってみよう、と継続を決断
しました。

美穂:
「部に入る」という投資を、「リスク」ではなく「自分との約束」として捉えたんですね。その瞬間から、もうさおりんさんの変化は始まっていた、と言えそうですね!

手帳で初めて見えた「あの日」の意味

美穂:
自分軸手帳を使う前と後で、実際に変化したと感じることはありますか?

さおりん:
一つ目は、「ムダな日は一日もない」と感じられるようになったことですね。

美穂:
わぁ~、なんて興味深いフレーズ!素敵ですね!

さおりん:
以前の私は、手帳にタスクをずらりと並べて、完了していくことに快感を得るようなところがありました。いわば、スタンプラリーのようなイメージです。
けれど、部員さんのページを覗くと「その日にあったこと・その時どう思ったのか」ということを書いている。「そんなこと、手帳に書いていいんだ!!」と驚いて、取り入れてみたんですよね。

自分の気持ちを書き始めた2023の手帳

すると……例えば、ある日は「体が重くて起きられなかった」と何気なく書き留めたことがありました。その数日後にウィークリー全体を振り返ってみると、数日前にヘビーな仕事を頑張っていた自分がいるぞ、と。「あぁ、頑張ったからこそ、あの日は起きられなかったんだ!」と気づくわけです。

かたや、起きられなかったその日も、午後の様子を手帳から読み解くと、ちゃんと回復して元気になっている自分がいる。――「起きられなかった自分=ダメな自分」ではなくて、単なる波の谷間にいた瞬間だったんだ、って。

体の不調やネガティブな気持ちに見舞われた日も、出来た事に目を向けられるように。
「ギャン泣きした」日も、後日回復できていることを自覚できているからこそ
「泣く事が大事!」と前向きな気付きにつなげている

よくコーチングでも「バネはギュッと縮んでこそ、高く飛ぶことができる」なんて例えを出すんですが……私が「ダメな日、ムダな日」と思いこんでいたのは、まさにその「バネが飛ぶ前にギュッと縮んでパワーを貯めている瞬間」。手帳を使ううちに、自然にそう思えるようになりました。

美穂:
「自分にとってムダな日」が、「過去を労う日」になり、「パワーチャージするための日」へと変わる――見える世界がガラリと変わりましたね!

さおりん:
はい。私の場合、コーチングでは「その瞬間の感情」を俯瞰する力が鍛えられた気がしますが、手帳は「瞬間」という点を線に紡いで、それぞれの瞬間の意味をつなぎ合わせて見せてくれるような……そんな気づきを与えてくれる存在です。

自分をさらけ出すことが共感を生み
新たな出会いや展開の一歩に

さおりん:
自分軸手帳や手帳部があったからこそのもう一つの変化。
それは、アウトプットへの抵抗感が圧倒的に減ったこと。そのおかげで、いろんな扉が開いたり、自分を解放できたり……いいことが次々と起きています。

美穂:
詳しく聞かせていただけますか?

さおりん:
元々、文字を書いたり、テキストでコミュニケーションしたりすることは大好きだったんです。でも、これまでSNSで多少痛い思いをしたこともあったので「これは誰かに有益な情報?」「自己満足って思われない?」「カッコよく書かなくちゃ!」って、人の目をまず考えてしまう自分がいたんですね。

ところが、手帳部のプラットフォームには部員さん一人一人の等身大の悩み事や心境が溢れていて、それを受け止めて共感する、という風景が日常。それを目の当たりにするうちに、「私ももっと素直に、思ったことをアウトプットしていいのかも」って思えるようになったんです。

美穂:
手帳部は心理的安全性の高さを大切にしているので、非難されることはないと今ならわかるでしょうけれど……最初の一歩は勇気がいりますよね。

さおりん:
本当にその通りで、最初の2カ月くらいは筋トレのごとくこつこつ自己開示の練習をしていました。(笑)
すると、本当にみなさんがあたたかなコメントをくれるんですよね。みなさんに伝えるべく綴った言葉に対してはもちろんなのですが、さらに「手帳」というものをお互いさらけ出しているからでしょうか、言外の部分まで汲み取って寄り添ってくれる。こうしたコミュニケーションがいつの間にか自分の気持ちにかぶせていたふたを取っ払ってくれました。

部室(部員同士オンラインでつながる手帳タイム)をきっかけに
「チャイ」を片手に手帳時間を楽しむなど、
カジュアルなコミュニケーションも気軽にできるようになった

元々アカウントを持っていたX(旧Twitter)も「部員さんとのコミュニケーションツールにしよう」と、これまでこぼさなかった悩み事やネガティブな心境までアウトプットするようになりました。「手帳部以外の人にはフォローを外されてもいいや!」とスタンスを振り切ったのですが、むしろ結果は逆。発信を見た旧知の仲間が自分軸手帳を買ってくれたり、久々に連絡をくれたり――これまで自分の負の側面は見せるべきではない、と思い込んでいたのに、「あれ?むしろそこも含めてオープンにしたことが共感を生むの!?」と。自分をさらけ出して人とつながるという方法に気づかされましたね。

美穂:
そもそも自分の負の感情に気づき言語化できるようになった、というのは、手帳でさおりんさんが自己観察を続けたからこそ、ですが、さらにそれをアウトプットできるようになったとは……。自分を受け入れられるようになった証ですね!

さおりん:
確かにそうですね。
そして実は、仕事にもいい影響があったんです。
私の仕事は観光業ですが、社内公募で観光地や業務、自社の魅力についてnoteで発信するというプロジェクトが立ち上がり、迷わず手を挙げることができました。

美穂:
アウトプットに尻込みしていたのに、変化幅がものすごい!

さおりん:
この時は、アウトプットへの抵抗感が減った、という点に加えて「自分のトリセツ」ページも背中を押してくれましたね。

▼「自分のトリセツページ」についてはこちら

美穂:
・・・といいますと?

さおりん:
1年目はこのページが真っ白だったのですが、部員さんがストレングスファインダー(※)の結果をそのまま貼り付けているのを目にして、「あ、カッコよく書かなくても、貼るだけでいいんだ!」とこれまた目から鱗で真似させてもらったんです。

※:ストレングスファインダー
クリフトンストレングステスト。
オンラインの才能テスト。質問に答えることで、自分の才能や強みとなりうる資質を知ることができる。

2022は空白だった「自分のトリセツ」も2023は充実。

それ以来、最近では自分の特徴というものに前よりアンテナが立っているし、自己理解も深まっていて。
「責任感」という資質がある人間なので、「ただ自分名義で好きなことを発信する」というよりも「社名やミッションがそこにあるとがんばりやすい」ということが把握できていたんです。だからこそ、「やりたいという熱意だけではなく、がんばれる資質ももっている」と納得して、自信をもって踏み出すことができました!

「いつでも切れる」という気楽さよりも
「いつでもつながれる」という安心感へ

美穂:
今日こうしてさおりんさんのお話を聞いて、手帳そのものの効果もさることながら、手帳部での交流もかなり大きな意義を持っているんだなぁ、と感じました。

さおりん:
おっしゃる通りで、同僚にもママ友にも家族にも言いづらいようなことを、ここでなら言える、そんな安心感があります。まさにサードプレイスですね。

美穂:
一人ひとりのお人柄に加えて、理解はしてくれているけれど利害関係がない、というのもポイントですよね。

さおりん:
ちょっと過激に聞こえるかもしれませんが――手帳部に入るまでは、「オンラインでのつながりはいつでも切れるから心地いい」って思っていたんです。けれど、今は「いつでもつながれるからこそ心地いい」と感じるようになりました

美穂:
オンラインコミュニティの価値がぐるりと転換している!

さおりん:
手帳部って、昔住んでた田舎の公民館みたいなイメージだなぁって。
好きな時に足を運ぶと、おしゃべりするのが目的の人がいたり、漬物を持ってきてるおばちゃんがいたり(笑)。帰るタイミングも空気を読む必要もないし、みんなが「じゃぁね~」って気持ちよく手を振ってくれる。
温かさと自由な空気に満ちているので、何かを伝えるときも「共有」という意識ではなく、「ねぇねぇ、ちょっと聞いて!」って。去年幽霊部員だったのが我ながら嘘のように満喫しています。(笑)

「手帳を書くほど暇じゃない!」
そんな人にこそ、立ち止まってほしい

美穂:
もし自分軸手帳がなかったら、今頃さおりんさんはどんな毎日を送っていたと思いますか?

さおりん:
ひたすらにタスクをこなすだけの日々だったでしょうね。
今は山や谷はあれど、1カ月をまるっと俯瞰したときに「一歩進んだ感」を得られているんです。けれど、それは手帳で日々を見つめ、振り返っているから。

1カ月の振り返りで「一歩進んだ自分」を実感!

これがなかったら「やることを見つけて、こなして、達成感を得る。けれど、どこか空虚感があって、自信もない」――そんな日々だっただろうと思います。

美穂:
では、自分軸手帳をどんな方におススメしたいですか?

さおりん:
「手帳なんか書いてる暇はない!」と思うほどに忙しいワーママ(ワーキングマザー)にこそ使ってほしい
です。

スケジュール管理という点では、デジタルカレンダーで十分だと思うんです。けれど、そこにないのは「立ち止まらせてくれる機能」なんですよね。

左:余裕がない時期。空白が多く、ネガティブな言葉も多い。
右:元気な時期。カラフルで文字数も多く「書きたい気持ち」が溢れているのが一目瞭然!

さらに、手書きという要素にまた、自分が滲み出る。字体や文字量、表現が自分の気持ちや状況とリンクするので、その時はただ書き留めただけの些細なことから、自分の本音が見えてくることも。

忙しい毎日だからこそ、手で書き日々や感情を手帳に留め、そして定期的に立ち止まる。そこから得られる発見は、想像以上に大きいと思いますよ!

おしまいに

1年目で波に乗り切れなかった現実にも腐らず、腹を括った2年目で手帳&手帳部と本気で向き合い、変化の道を歩んでいるさおりんさん。「ご自身のモードを見事に切り替えて、上手に波に乗り直しましたね」と言葉をかけたところ、こんなことをお話してくれました。

手帳部には、運営メンバーのみなさんや部員さんがたくさんのスイッチを用意してくれていると思うんです。そんな発信をきちんとキャッチすれば、誰でも波に乗れる仕掛けが至るところにある。それをキャッチするか?生かすかどうか?は、全て自分次第なんですよね。

変わりたいと思った時から、人は一歩を踏み出せる。
自分軸手帳&手帳部は、そんなあなたをいつからでも応援します!


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文責:美穂

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