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好きを明確にする#2 ひとは、自分の欲しいものを知らない


はじめに

こんにちは。"ひとは、自分の欲しいものを知らない"というテーマでお送りしてみたいと思います。先日、好きで似合うを明確にする方法というトピックを挙げましたが、その続編の#2となります。 そして、このタイトルは、スティーブ・ジョブズの言葉になります。

ひとはしたいスタイリングを知らない

”ひとは自分の欲しいものを知らない”と彼は語っているのですが、これをスタイリングに置き換えると、「ひとはしたいスタイリングを知らない」と言い換えることができるのではないかと思います。というのも、スタイリングの場合にはアイテム単体で成立するものではないからです。
例えば、洋服店に買い物にいくと、アイテム単体で”こういうものが欲しかった”と思い、手に取ってしまうことはあるのではあるのではないかと思います。

ひとはいろんな自分(多重多層多念なアイデンティティー)を持っていますから、あれも素敵これも素敵となって素敵と思うアイテムをバラバラと数多く買い集めてしまい、スタイリングの方向性が見えてなければ、結局まとまらずクローゼットが着ない服の山になる…こういったケース多いのではないでしょうか。

私はファッションを生業にしているわけではありませんのでお客様の声ではありませんが、コミュニティーや知人の範囲の中であってもこういった事例からスタイリングがうまく組めない・クローゼットに着ていない服がたくさんある、といった話をよく耳にしています。

このようなことからも、ファッションにおいては、”ひとは自分の欲しいものを知らない”というよりも、「ひとはしたいスタイリングを知らない」と言い換える方が良いのではないかと思っています。

じぶんが望むよりも先にじぶんがこれから望むであろうものを理解する

スティーブ・ジョブズの言葉を引き続きみていきたいと思います。

ある人たちは「顧客の望むものを与えよ」と言うが、それは私のやり方ではない。私たちの仕事は顧客が望むよりも先に彼らがこれから望むであろうものを理解することなのです。

                      ースティーブ・ジョブズ

これをスタイリングに話を置き換えると、店頭に行ってこれ素敵・あれ素敵となる前に、自分がどのような装いをしたいのか(VISION)を理解することだと思います。

アイテム単体で理解するのではなく、スタイリング全体で、自分はどのような装いをしたいのかを理解することこそが重要であると言い換えることができるのではないかと思います。

今回は、”なぜ好きを明確にするのか”を趣旨として、"ひとは自分の欲しいものを知らない"というテーマでお送りしました。

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