パーソナルカラー診断より大切なこと
はじめに
こんにちは。先日、パーソナルカラー診断を受けて買った服は全て処分したという女性に出会いました(それには驚いたのですが…)。伺ってみると、いくら似合うと言われてもやっぱり好きになれない…とのことでした。
パーソナルカラーの歴史
パーソナルカラーについて振り返ってみたいと思います。
90年代中盤のインターネットが繋がった頃、一番最初に見たサイトがパーソナルカラーのサイトでこの当時からパーソナルカラーはあり4シーズン法として春夏秋冬の4分類がベースでした。アメリカ人がパーソナルカラーの話をしているのを聞いたこともなかったため、日本発祥と思い込んでいましたが発祥はアメリカです。
ロバート・ドアがブルーベース・イエローベースの2分類に分割し、さらに色彩論で有名なヨハネス・イッテンが春夏秋冬の4分類に分割。
人々が自分に似合う色を探しやすいようにするためにこの4シーズン法が生まれたようです。パーソナルカラーが流行した背景には、女性の社会進出が大きかったのではないかと思います。
パーソナルカラーは要素の一つにしかすぎない
私のパーソナルカラーはサマーになるのですが、だからといってサマーに分類された色が全て似合うかと言われればそうでもありません。4シーズン法は近年さらに細分化が進んでいますが、とはいえ、人をきっちりかっちりとした分類やパターンにはてはまることには無理があると考えています。
元々は、”人々が自分に似合う色を探しやすいようにする”といったことが主旨のツールの一つにしかすぎません。
パーソナルカラーを使う本来の目的は何か
パーソナルカラーを使う本来の自分の目的は何でしょうか?
より自分が魅力的になりたいという事ではないでしょうか。
魅力とは、声の印象や身振り手振りのアクションなどや、内面のどういったものが好きかなどのトータルの印象を指しています。ですから、パーソナルカラーは外的な魅力の要素の一部、その人の魅力の一つのファクターにすぎません(キャンバスの色にしかすぎません)。パーソナルカラー、骨格診断には、その人がその人である内面が含まれていません。ですから、あまり診断だけに神経を集中させることは逆に魅力が下がってしまうことになりかねません。メイクをされている方も、お客様が「ブルベだから・イエベだから・私ピンクは似合わないから…」と仰られ…パーソナルカラーは要素の一部だからとお伝えしても伝わらないといったお話も。
魅力とはトータルの印象
繰り返しますが、魅力とは、声の印象や身振り手振りのアクションなどや内面のどういったものが好きかなどのトータルの印象を指しています。
例えば、内面や声などがどれだけファッションに影響を与えるのかについて2例ほどお話しして見たいと思います。
事例1・スラッとしていて骨格が骨ばった大人顔の女性をイメージしてみて下さい。ガーリーな装いは似合いづらいイメージだと思いませんか?ところが、声がとてもキュートな感じ・キャラクターがキュートな感じですとガーリーな装いの印象は似合うと思いませんか、という話になってきます。
事例2・次はセオリーのお話になります。背が小さい人には大ぶりな柄は似合わないといったセオリーがあると思います。ところが、身振り手振りがオーバーアクションで声にもハリがあり内面はすごく好奇心旺盛、元気いっぱいで世界中を飛び回のではないかというキャラクターの背が小さい女性がいるとします。こういった印象の方には、大ぶりの柄を着ていてもとても魅力的に似合ったりします。セオリー通りの小さい柄を着ているよりも魅力的なわけです。
どうありたいのかを明確にする方が先
一般的に言われる外側の評価基準が全て当てはまるかというとまた違ってきますし、便利だからと用意された外側の評価基準が自分の内面を押さえつけることにもなってしまいかねませんので、まず自分がどうありたいのかを明確にすることの方が先になります。自分がどういうものが好きなのか・どうありたいのか・どのような装いをしたいのかといったVISIONを明確にすることを優先して、その後の微調整やサポートとして、パーソナルカラーや各種診断を使うと良いのではないかと思います。
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