個人事業主に必要な「プロデューサー」の視点
『じぶんジカン』を立ち上げて、あっという間に4年目となりました。
ものをつくるのも自分、ブランドを運営するのも、これからの動きを考えるのも自分。ぜんぶ自分、っていうとこが "個人事業主ならでは" だなあと思います。
このブランドを大事に育てるなかで、最近特に必要だと感じるようになったのが「プロデューサー」の視点です。
『じぶんジカン』のような個人ブランドや、フリーランスで仕事をしている人もそうだと思うのですが、闇雲に目の前のことをやる時期も大切だけれど、自分の意志で「舵取り」をすることが必要になる場面がどこかでやってくる。
そんなときに必要だと感じるプロデューサー視点について、書いてみようと思います。個人で仕事をしている人や、したいと思っている人にとって、何か参考になったら嬉しいです。
プロデューサー視点って、どういうもの?
ここで言う「プロデューサー」は、全体を見て「目指すイメージ」に向かって舵取りする人、という感じです。
例えばわたしの場合、プロダクトやコンテンツをつくるのも自分、文章を書くのも、SNSを更新するのも自分、つまり『じぶんジカン』の運営にまつわる作業をするのは、自分自身です。
ただ、その「作業をする自分」とは別に「プロデューサー視点で考える自分」がいないと、どれだけ作業を頑張っても、自分の目指している方向に進めなかったりする。
つまり、個人事業やフリーランスの場合は、2つの「自分」が必要だと思うのです。
「プロデューサーの自分」がやること
では「プロデューサーの自分」は具体的に何をするのかというと…
つまり、"自分が目指す方向に進んでいくための指針" にそって舵取りをするのが、プロデューサーの自分の役割です。「指針にそって」が、ポイント。
例えば、わたしの場合。
これまで何度か「うわあ、楽しそう!」と思うお仕事の相談をもらったことがあります。プレイヤーの自分としては、やってみたいなあと感じるようなお仕事です。
ただ同時に、プロデューサー視点でも「どうだろう?」と考えます。個人としては楽しそうだと思っていたとしても、それって自分が向かいたい方向に進めるものなんだろうか?
それは、「ちょっと指針とは違う方向性かも」だとか「今そこに時間を割くのはどうだろう」とか、そういう視点。プロデューサーの自分で考えてみると、「今はやらない方がいいかも」という結論になることもあります。
わたしの場合は、松岡個人は楽しそうだなと思っても、『じぶんジカン』にとっては、どうだろう?という感じです。ブランドにとって今はプラスにならなさそうだったとしたら、個人名でお仕事を受けるか、もしくは楽しそうだけどお断りする、ということもあります。
時間は有限、だから「指針」と「舵取り」が必要
楽しそうなこと、やってみたいこと、全部に手を伸ばせるのなら本当はそれも良いのかもしれないのだけど、人生の時間は有限で。
だからこそ、自分が向かいたい方へ進むための「指針」が必要だし、そこに向かって「舵取り」するためのプロデューサー視点が大事だと感じています。
『じぶんジカン』の場合、立ち上げから2年半ほどは、とにかく「何をやるか」をひたすら考えていました。まだ商品も少なく、知名度もなく、とにかく動くことが大事だったからです。このときプロデューサー視点はそれほど必要ではなくて、とにかくプレイヤーとしての自分が手を動かすことが重要だった気がします。
ただ最近は、みなさんのおかげで少しずつ知ってもらえるようになってきていて、いろんな方面からお声がけいただく機会も増えました。そうなってくると「何をやるか」だけでなく「何をやらないか」の判断も必要で、よりプロデューサー視点が以前よりも重要になってきていると、日々実感しています。
目先のあれこれよりも、長い目で見て、自分の向かいたい場所に進んで行けるかどうか。
それを考えるための「プロデューサーの自分」を、脳内に育てていかねばなと思っています。
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おわり
じぶんジカンについては、こちらの自己紹介noteをどうぞ。
ブランド運営については、こんなnoteも書いてます。
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運営しているブランド「じぶんジカン」では、自分と向きあう時間をつくるノートを販売しています。毎週月曜&金曜が発送日です。
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