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目の上のたんこぶ

目の上のたんこぶができるまで、
わたしたちは、自分の目がよく見えていたことを知らない。

目の上のたんこぶは嫌われ者だけど、
それがなければ気が付けないことが山ほどある。

目の上のたんこぶは
じっと、そこにいてくれる。

今日、そんなことを考えていた。
チャリこぎながら、長い坂道を下りつ。

なぜ、わたしは急に目の上のたんこぶのことを思ったのだろうか。

わからない。
わからないけれど。

たしかなことは、幾度となく目の上のたんこぶに感動をもらってきた人生だなあということ。

見えづらくなるたびに。
これがなければ、もっと・・・と思うたびに。

じぶんがいかに、
今を十分に満足して暮らしていたかよくわかる。

満足したら、たんこぶができて、不満になって、今までの自分に感謝して、たんこぶを直して、また満足する。

そういうことを、繰り返して、わたしは今日まで生きてきた。

たんこぶ。
できてほしくないなんて言ってごめんな。

お前のおかげだよ。
おかげで、今日があるんだよ。


自分を、無条件に愛して、イキイキと輝いて生きられる人が、この世界に一人でも増えますように。あなたからの、お力添えを、よろしくお願いいたします。