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ブルマ世代

こんにちは、しえるです。
数日前、こんなニュースを目にしました。

私は、ドンピシャのブルマ世代。
地元の公立小学校に入学してから卒業するまで、否が応でも体育の時間はブルマだった。ブルマとは、簡単にいうとジャージー素材の厚手の紺のパンツ。

上半身は白い半袖の体操着、下半身はブルマ。要は「パンツ一丁」と何ら変わらない。男子は白の短パンだった。
あの時はあれが当たり前で、それ以外の選択肢はなく、好んで履いているわけではなかったが、受け入れていた…と、思う。たぶん。

でも「はみパン」が気になり、常におしりの脇から指を入れて裾(裾なんかないけど)を引っ張り、ニュース記事の中でも触れられていたけど、体育どころではない。走ったりジャンプしたり、回ったりぶらさがったり、そんなことしてたら、常にパンツははみ出ている。
友だちのはみパンを見つけては、お互いに、耳元で「はみパン!」と教え合う。

体育に必要なのは、「運動に適した服装」ではないのか!?ブルマは、たしかに動きやすいかもしれない(だってパンツ一丁なのだから。)…けど、気が散ってしょうがない。

思春期にさしかかり、私は足が太いことを気にしていた。男子からは、大根足よりも太いという意味から「カブ足」と呼ばれていて、ブルマ姿はその「カブ足」を晒すことに他ならず、それも苦痛だった。
いじめられるという話でいうと、小学生時代は低学年から色々な目に遭っていて、高学年にもなるとからかわれても攻撃されても笑って流す(ように見せる)防衛術を身につけていた。
とはいえ、心の中は悲しいわけで。そもそも運動が嫌いで体育がいやだったのに、服装が原因で余計な精神的苦痛も味わった気がする。


あれから30年近くが経って、長女が小学校に入学した。
気がかりだったブルマは、

・・・消えていた!

しかし!あの頃にはなかった謎ルールが出現していた。
「体育の時、上半身の肌着は脱ぐこと」

以前ニュースなどで、このような決まりがある学校が多いというのを見つけ、目を疑った。それが、自分(の子)の身に降りかかってきて唖然とした。

そのルールの根拠は、「汗をかくから」

「は??」

そもそも汗を吸収するために肌着って着るのよね?
1年生ならともかく(いや、これも相当納得できないけど)、もっと身体が発達してくるのにどうするの!?
それこそ、走ったりジャンプしたり、回ったりぶら下がったりして、ペロンとなったら見えちゃうんじゃん!!(鉄棒のコウモリとか。)
もはやブルマより酷くないか!?

当の娘本人(当時6歳)は何ら気にする様子はなかったけれど、私は時が経つにつれ、ふつふつと怒りがこみ上げてきて、これは何かの折に先生に言わねばならん!と息巻いていた。

ちょうどその頃、巷ではブラック校則などが話題になっていたり、全国的にこの「体育の時に肌着禁止」を掲げている学校への疑問などが噴出していた。そりゃそうだ。

ほどなくして、娘の学校からも肌着の着用を認めるという保護者宛てのお手紙が届いた。「汗をかく場合があるので、そういった場合は替えの肌着を用意してください」のようなことが書かれていたと思う。

我が家の場合は、低学年のうちにこの問題の解決がはかられたからまだ良かったものの、これ以前の子たちはずっとこの状況に耐えてきたのかと思うと、憤懣やるかたない。服装もアイデンティティと性教育の一部だと思う。そして学校は、子どもたちが学びに集中できる環境を整える役目があると思う。

ブルマのニュースから、この肌着問題を思い出して、また今ふつふつと怒りがこみあげてきているが、子どもたちが余計な心配をしなくてすむよう、また危険や悲しみを生む隙を敢えて大人が作るようなことがないことを、願っているし、私もそうでありたいと思う。


さて今週も水曜日♪
ポッドキャストも更新中!本日の最新エピソードは「もしかしてポリアモリー?」是非お聴きください^^

それではまた~!

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