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JPT役員の頭の中

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社長の阿渡、CTOの長尾の記事です。 障害者雇用の変革にかける想い、経営において感じること、日常のふとした気付きなどを更新します。 JPT役員陣の頭の中を覗いて行ってください。…
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#私の仕事

言ってることとやってることが正反対に見える多様性施策への3つの提言

我が社はSDGsの一環で、女性が働きやすい環境を整えるために子育て支援の人事施策を行なっています! こんな記事を毎日のように見るのですが、果たして子育て支援は多様性の促進につながるのでしょうか? 僕には正反対のことのように思えてなりません。 特権階級から既得権を取り上げることが出来ないから、新たに別の特権階級を作り出す。 あたかも全員が平等になったかの様に見えても、実はそこでも取りこぼされたマイノリティがより差別的な扱いを受けるようになってしまう。 特に経営者や人事

多様性への対応は統一化か個別実装か

うちの会社は、すべての人が対等に働ける社会の実現をミッションに掲げており、まず隗より始めよ、ということで就業規則や働き方に関してはかなりこだわりを持っています。 全社員が参加するイベントは全てオンライン(リモート)にしたり、担当業務はキャリアや志向から逆算して決めたり、といった具合に。 これらは自分がこれまでサラリーマンを続けてきた中で感じた、苦しみ、怒り、焦り、悩みといった負の感情とその根っこを、制度や仕組みで解決できないものかと考え抜いた末に作ったものです。 ですが

退職金という誰も幸せにしない制度

退職金があって嬉しい!という人はいても、あって悔しい!という人は今まで見たことがありません。 でも、退職金ってそんなにいいもんじゃないよ、ってことを伝えたくなりました。 本エントリでは、退職金の正体に迫ります。 退職金の正体 退職金を一言で表すと、対価支払いの留保です。 留保とは、本来履行すべきことを一時差し控えて手元に留めておくこと、です。 このことに気づいていない人が余りにも多いと感じたため、本エントリを書くに至りました。 ビジネスの世界では、支払いの留保をさ

育児介護休業法における国家的転職者差別条項について

入社1年未満の人は育児休業も介護休業も取れないようにしてもいいよ。と国が言ってるんです。 どういうことか?会社の就業規則を決めるにあたり、親会社の規程を穴が開くほど見つめていたときに発見したのですが、 なんと、勤続1年未満の人は育児休業と介護休業を取得できない、という文言が入っていました。 この会社の代表を務める直前まで中途採用の担当者だった私。 こんな条件になっていたとはつゆも知りませんでした。 人材の流動性が高まっているこの時代に、女性だけではなく男性も積極的に

意思決定は、早く、遠く、が大原則

会社の方針は、可能な限り早く、可能な限り長期間のものでなければならない。 意思決定の際に意識すべきは、その判断の成否よりもまず、早さと長さだというお話。自戒も込めて。 判断の成否はそれ単体では決まらない経営者の仕事は言わずもがな決断すること、ですが、立場が上がれば上がるほど、その影響力は大きく、扱う項目は難解になっていきます。 特に、コロナ以降に在宅勤務(リモートワーク)をどの程度認めるかどうか、という問題。下記のような選択肢の中から自社に合うスタイルを決定する必要があ