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JPT役員の頭の中

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社長の阿渡、CTOの長尾の記事です。 障害者雇用の変革にかける想い、経営において感じること、日常のふとした気付きなどを更新します。 JPT役員陣の頭の中を覗いて行ってください。…
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2021年10月の記事一覧

自立とは、依存先を増やすこと。

まだ創業社員が入社する前、みんなが使うTeamsを準備していたときのこと。 チャネルはあるけどスレッドが一つもないと寂しいと思い、初めに目にするであろう投稿を何にするか考え、自立の考え方について書きました。 なんでも自分でできるようになってほしいのではなく、誰かを頼れるようになってほしい。 そう思えるようになったのは、連続起業家の家入一真さんが対談している記事をみたことがきっかけです。 ”なんでも自力でやれる”は傲慢親会社の人事で新入社員研修の企画をしていたとき、位置

人を動かせるかどうかは、”言い方”で決まる。

これをやると〇〇になれる。 これをやらないと〇〇になってしまう。 みなさんは、同じことを勧められるときに、どちらの方が心が動きますか? なんとなく、後者にはなりたくないと反射的に思いますよね。 前者の方が自律的に判断し、行動しているような気がするから。 人を動かす二つのアプローチ先日、NewsPicksの名物番組 WEEKLY OCHIAI で落合陽一さんがこのようなことを言っていました。 最近モチベーションに関する研究をしている方とお話ししたんですけど、〇〇ができ

もしかしたら、人は成長しないのかもしれない。

ああ、もうコイツだめだな、と思ったのではなく、 もしかしたら自分が見えているのは伸びてほしいある特定の、ごくごく一部のことだけで、どんなときでも総和は同じなのかもしれない、という話です。 なんでこんなことを考えたのかというと、日々従業員らと接する中で、自分にはないスキルを目の当たりにして、俺って成長してるのかなぁとしみじみ思ったからです。 能力も時間と同じように総和が一定なのかもしれない会社の仕組みは、人は成長する、という前提で作られています。 経験値を積めば積むほど

言ってることとやってることが正反対に見える多様性施策への3つの提言

我が社はSDGsの一環で、女性が働きやすい環境を整えるために子育て支援の人事施策を行なっています! こんな記事を毎日のように見るのですが、果たして子育て支援は多様性の促進につながるのでしょうか? 僕には正反対のことのように思えてなりません。 特権階級から既得権を取り上げることが出来ないから、新たに別の特権階級を作り出す。 あたかも全員が平等になったかの様に見えても、実はそこでも取りこぼされたマイノリティがより差別的な扱いを受けるようになってしまう。 特に経営者や人事

多様性への対応は統一化か個別実装か

うちの会社は、すべての人が対等に働ける社会の実現をミッションに掲げており、まず隗より始めよ、ということで就業規則や働き方に関してはかなりこだわりを持っています。 全社員が参加するイベントは全てオンライン(リモート)にしたり、担当業務はキャリアや志向から逆算して決めたり、といった具合に。 これらは自分がこれまでサラリーマンを続けてきた中で感じた、苦しみ、怒り、焦り、悩みといった負の感情とその根っこを、制度や仕組みで解決できないものかと考え抜いた末に作ったものです。 ですが

会社に求められるのは、手厚すぎる保障ではなく従業員の可処分〇〇を増やすこと

日本にはおよそ1万2千社ほどの大企業があるそうです。 大企業の特徴の一つに保障が手厚いことがあります。 これまで多様性の観点から就業規則を見てきましたが、本エントリではこの保障を取り上げます。ムズカシイ... 保障とはなにか保障、と聞いてみなさんは何を思い浮かべるでしょうか。 社会保障(医療、年金、介護)や、民間保険(生命保険、医療保険、年金保険)など、関連ワードはいくつもありますよね。 ライフネット生命創業者の岩瀬氏が執筆した「生命保険のカラクリ」という本(超絶