メンタルヘルスとゲーミフィケーション~『メンタル・クエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本』より
こんにちは。ゲーミフィケーションデザイン賢者Lv98のきっしーです。
メンタルヘルスとゲーミフィケーションを扱った、書籍『メンタル・クエスト 心のHPが0になりそうな自分をラクにする本』 (鈴木裕介著、大和出版、2020)が面白かったので紹介します。
著者は大のゲーム好きで、スプラツーン2を2000時間やってもまだまだ飽きないそうです。
ゲームの「ハードモード」はゲーム熟練者が自分で選ぶものですが、人生の「ハードモード」は人が理不尽なゲームに放り込まれてしまった状態だそうです。
生きづらさを抱えた人でも、何かしらのコンテンツが安全な居場所となっていることも多い。アニメ、ゲーム、映画、小説、アイドル、コスプレ、BL、演劇、二次創作など。
私も教育者として様々な生徒たちと接してきましたが、同感な気がします。現実の世界と違い、仮装現実の世界では、自分がハマりたかったらハマれる、やめたかったらやめれるという《能動的な参加》があるので、安心してその世界のキャラクターたちに魅了されることができるのでしょう。
この本では、人生をRPG(ロールプレイングゲーム)に例えて、重くではなく軽めの文体で、「人生のハードモード」の攻略法が書かれています。
「人生のハードモード」のリアルな話も、RPGの冒険に置き換えることにより気楽になり、メタ認知できるようになるのかもしれません。
書籍内の気になった箇所を2つ紹介します。
他人から押し付けられた「べき思考」は、「呪いの装備」
完璧でなければならないという重圧感。それも他人が言った「べき思考」。
「営業成績が98%でも、100%でなければ98%は0%と同じだ。どうやったら出来るか考えろ!」という上司の例。
98%を肯定せずに、完璧でなければダメという上司の「べき思考」に影響される部下。まさに「呪いの装備」ですね。
得るべき仲間は「白魔導士」と「黒魔導士」
冒険には仲間が必要。最初に仲間にすべきは「白魔導士」。どんな時でもあなたの味方でいてくれる安心を提供してくれる人。いつでも戻ってこられる安全基地を得ると、人はチャレンジできるようになる。
次に仲間にすべきは「黒魔導士」。「見えない敵」の存在に気づかせ、自分の課題を明らかにしてくれる人。が、その存在はレアだそうです。
その他、知っている人ならニヤニヤするようなRPGやアニメの例えが散りばめられています。
自分自身が「人生ハードモード」を生きている方、お友達や家族に「人生ハードモード」を生きている方がいらっしゃれば、一度読んでみると良いかもしれません。
もう1冊、私の好きな本を紹介しておきます。
『人生ドラクエ化マニュアルー覚醒せよ!人生は命がけのドラゴンクエストだ』(JUNZO著、ワニブックス、2015)
ゲームを人生論に進めた書。ゲームの三大要素を人生に当てはめることで、楽しみながら自己実現に歩み出せると解く。
(おわり)
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執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/
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