見出し画像

バッティングセンターのゲーミフィケーション

Japan Gamification Association

 こんにちは、今でも草野球をプレイしている、ゲーミフィケーション賢者Lv98の”きっしー”です。

若い頃は、バッティングセンターに良く行ったものでした。興味があって、『日本バッティングセンター考』(2022、カルロス矢吹)を読みました。

概要:
北は北海道・網走から南はタイ・バンコクまで!
バッティングセンターを訪ね歩き、そのオーナーの生き様を描いた野球民俗学の大著!
バッティングセンターはいかにして生まれ、いかにして生き延びてきたのか。
国民的スポーツである野球を草の根から支えた謎多き娯楽施設に迫る!

日本のバッティングセンターは1965年(私は6歳)に誕生。爆発的な人気を集め、全国に波及していった。「巨人・大鵬・玉子焼き」の時代。その後も、栄枯盛衰を繰り返すのですが、その中でお客様を呼び込むためのワクワク企画、すなわち「バッティングセンターのゲーミフィケーション」が記載されていたので、ご紹介します。

画像1

(打者きっしー)

1つ目は「ホームラン賞」

(本書p81より引用)
バッティングセンターも、ただ練習するだけじゃなくて、なにかお客さんがまた来たくなるような企画をずっと考え てやってきたんですね。くす玉を吊るして、当たったらホームラン賞として、日付や名前が入ったトロフィーや記念写真をプレゼントしたりね。それで面白いのが、開店と同時にものすごい数のお客さんが来るんですけど、くす玉が割れ るとサーっと帰っちゃうんですよ。だから10時、13時、17時とくす玉を付け直す時間を決めていたんですけど、その時 間になるとみんなまた来るんです。あれが楽しみでみんな来ていたんでしょうね、やっぱりただ打つだけじゃ面白くないもん。今じゃどこもやっていることだけど、あの時は珍しかった。
あとは、遊んでくれた人にはサービス券も渡すんですけど、その日には使えないんです。そうしたら翌日以降また来 るよね。バッティングセンターで一番大事なのはアイデア。楽しんでもらうために40年以上ずっとアイデアを出してきたんですよ」

これを、ゲーミフィケーションデザイン6要素で分析すると、

①能動的な参加・・ホームラン賞を取りたい
②達成可能な目標設定・・もしかしたら当たるかも。10時、13時、17時と1日3回チャンスが
③称賛の演出・・トロフィーや記念写真をプレゼント

④即時フィードバック・・当たると、くす玉が割れる
➄成長の可視化・・いい当たりの確率が上がると、的にも当たりやすい
⑥独自性の歓迎・・打ち方は、イチロー打ちでも、神主打法でも、一本足打法でもOK

となります。

2つ目は「ストラックアウト」と「パーフェクト達成者にはハワイ旅行贈呈」

(本書p114より引用)
ストラックアウトは、バッティングと比べるとかなりゲーム性が高い。もちろん野球が上手なことに越したことはな いのだが、野球をやったことがなくてもボールを投げれば的には当たる。バットがボールに当たらない人はいるだろうが、ストラックアウト記録0枚はそうそういないはずだ。そういう意味でも、初心者に優しく、バッティングセンターとい う場所との相性はとても良かったのだと思う。
そんなゲーム性の高さを最大限に活用していたのが、愛知県名古屋市瑞穂区にある、あらたまバッティングセンター である。
ここではかつて、ストラックアウトパーフェクト達成者にはハワイ旅行を贈呈していた。景品を用意しているバッティ ングセンターは多いが、ここまで豪勢なものは日本全国見渡してもなかったのではないか。何を隠そう、筆者は親の仕事の都合で中学高校時代はこの近辺に住んでいた。あらたまバッティングセンターは昭和のクイズ番組の如く、 ワイ"を大衆に提示してくれていた。200円でハワイ旅行が手に入るかも、そう思いなけなしの小遣いを握り締めて はストラックアウトに挑んだ覚えがある。

これを、ゲーミフィケーションデザイン6要素で分析すると、

①能動的な参加・・テレビ番組の「筋肉番付」を真似てみたい
②達成可能な目標設定・・パーフェクトは難しいが、5枚ぐらいなら出来るかも
③称賛の演出・・パネルが吹っ飛ぶ、友達からの声援

④即時フィードバック・・当たると、パネルが吹っ飛ぶ
➄成長の可視化・・友達よりもより多く当てる、前回よりもより多く当てる
⑥独自性の歓迎・・どんな投げ方でもOK。アンダースローでも

となります。

カイヨワの遊びの4分類でも分析できますね。

テレビ番組の「筋肉番付」の③模擬、友達との①競争、コントロールがずれて別のパネルに当たってもOKの②運、だんだんパーフェクトに近づくときのドキドキの④眩暈


以上の様に「バッティングセンターのゲーミフィケーション」を分析しました。バッティングセンターもお客様に来ていただく、リピートしていただくために、ワクワクする仕掛け(ゲーミフィケーション)を導入していることが分かりましたね。

(おわり)

#ゲーミフィケーション #ゲミー
#ゲーム要素 #モチベーションアップ
#日本ゲーミフィケーション協会 #日本バッティングセンター考 #バッティングセンター #ホームラン賞 #ストラックアウト


この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?
気軽にクリエイターの支援と、記事のオススメができます!
Japan Gamification Association
「世界を神ゲーに!」 日本ゲーミフィケーション協会は、日本中にゲーミフィケーションを広めて、 楽しみながらやる気を生み出せる社会の実現を目指しています。ここでは、ゲーミフィケーション講座、イベントのお知らせ、コラム、探訪記などをUPしていきます。