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子育て支援団体イベントにて、保護者の方に、ゲーミフィケーション講座を開催

こんにちは。ゲーミフィケーションデザイン賢者Lv98の”きっしー”です。

8/22(土)藤沢市社会福祉協議会 地域福祉活動センターにて、ホームスクーリングで輝くみらいタウンプロジェクト主催の「自由をどう生きるか?ゲーミフィケーションから考えよう!」にて2時間程、お話ししました。参加は、男性5名、女性9名、子供2名。
主催者の告知:
https://homeschooling-town.com/info/2864/
主催者の活動報告:
https://homeschooling-town.com/activity-report/2875/
コロナ対策のため、募集定員半分、部屋の広さ倍にして開催しました。

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ゲーミフィケーションで人を夢中にさせよう

講演の流れは、私のお話と、参加者とのやりとりを交互に入れました。
1. イントロダクション 皆さんの問題は?
2. ゲームにハマるのは理由がある! Q&A
3. 日常生活をゲーム化しよう! Q&A
4. ゲームとの付き合い方! Q&A
5. クロージング 振り返り

内容は、
1.イントロダクションでは、ゲーミフィケーションは「イヤだけどやらなければならないこと」に対して、がんばってやる、あきらめるではなく、「楽しく継続する」という第3の選択肢であること。今必要な理由は、楽しく生きたいという価値観の変化と、若い世代とゲームとの親和性の良さを説明し、参加者に「皆さんの問題は?」を答えてもらいました。

2.ゲームにハマるのは理由がある! では、ゲーム開発者がハマる仕掛けをゲームに入れていること。その主な6要素、能動的な参加、達成可能な目標設定、称賛の演出、即時フィードバック、成長の可視化、独自性の歓迎を紹介しました。Q&Aも。

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3. 日常生活をゲーム化しよう! では、ポケモンスタンプラリー、アメリカのアマゾン倉庫や私が行っていた大学授業の事例から、人が夢中になるものから、能動的な参加、達成可能な目標設定、称賛の演出の3要素を見つけました(6つの内3つにしぼって解説)。Q&Aも。

4. ゲームとの付き合い方! では、WHOが示しているゲーム依存症の具体的な症状(大抵のお子さんはそこまでではない)。ゲームにハマった時に出る脳内の快楽物質(ドーパミン)の話をしました。ドーパミンは勉強でも出るので一概に悪いものではない。しかし、人工的に過度のドーパミンを出す様に作られている一部のゲームには気を付けないといけないこと。

レクチャーの加え、参加者の皆さんに意見を聞いたり質問を受けたりの時間を長めに取りました。「人間は遊ぶ存在である」とオランダの学者ヨハン・ホイジンガは述べているように、「遊ぶように学ぶ」「遊ぶように働く」「遊ぶように生きる」が理想の姿かと思います。そのためには、世の保護者の皆さんは、ゲーミフィケーションを学んで、子供たちに「イヤイヤやらせる」のではなく「楽しみながらやらせる」工夫を学んでみてください。それが将来自主的に行動できる人に育てることに繋がります。

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ゲームにハマれる人は、ゲーム以上に楽しい何かに熱中できる可能性がある

参加者の感想を、事後アンケートから抜粋して紹介します。男性、子供の参加は珍しいので、分けて記載しました。

【参加する前に期待していたこと】
・ゲーミフィケーションを利用した子育て法を知りたい
・子どもとの関わり方やルール決めについて

【参加して印象に残ったこと、学んだこと】
・ゲームにハマれる人は、ゲーム以上に楽しいの何かに熱中できる可能性があるというお話に、勇気づけられました。良いゲームと悪いゲームの選択は、親がリードすることも改めて肝に銘じようと思いました。そのためには、子どもの観察と、親が学ぶことが大切ですね。
・子どもをやる気にさせる方法に応用できることを学べた。
・悪い大人が開発したガチャゲーがあるということ、
・親の管理の必要性とそのポイントが学べた。
(男性)
・権威の方から、直にゲームとの向き合い方を伺えた
・ドーパンの出やすい子、出にくい子、という話は初めて聞いた話で、驚いた。
・自分で考えられる人に…というのも印象的だった。そのようにしていくための工夫やヒント、事例など踏みこんでまた聞けたら嬉しい。
(子供)
・私自身、最近プログラミングを学んでいて、まだまだ基礎をやっているところですがゲームにハマる原因(理由)が何かを知りなるほど!と、関心しました。私が作る物にそれを入れ込みながらハマらせる側、ゲームなどを作る側になりたいと思いました。


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【ゲーミフィケーション活用のため、今後実践したいこと】
・自ら楽しそうに振る舞うこと!
・成長の可視化は、言葉でのフィードバックが主だったので、表や絵にして、見える化していこうと思います。
・子どもにゲームにハマっている理由をきいてみる。
(男性)
・ゲーミフィケーションのエッセンスで家庭、子育てに使える部分はトライしたい。手が届く目標をちょっとだけ置いてみたい。
・6つの要素を意識した子どもとの関わり方
(子供)
・勉強にゲーミフィケーションを取り入れて、楽しく、効率良く学びたいと思いました。

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「子育て」にはゲーミフィケーションが有効

毎月開催しているゲーミフィケーション講座の参加者からも、「子育て」にはゲーミフィケーションが有効のようです。親が良かれと思って子供にやっていることが、子どもにとっては「能動的参加」の真逆の「強制参加」になってはいないでしょうか。子供が自分からやりたいと言い出す「能動的参加」、子どもがそれなら出来そうだと思う「達成可能な目標設定」、子どもが達成後にやって良かった、もっとやりたいと思う「称賛の演出」。これらの仕掛けを子育てに使ってみるのは如何でしょう。
(おわり)

追記:
【タウンニュース藤沢版】「日常生活にゲーム要素を」ファミスタの父が講演
https://www.townnews.co.jp/0601/2020/09/04/541317.html


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#子育て #子どもとゲームの付合い方
執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者Lv98)
https://jgamifa.jp/

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