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勝手にゲーミフィケーション大賞2021特別賞受賞~『そろタッチ』インタビュー

 こんにちは。ゲーミフィケーション賢者Lv98のきっしーです。
2021年末に開催した、「勝手にゲーミフィケーション大賞2021」にて特別賞を受賞した、『そろタッチ』(株式会社Digika)の紹介とインタビューの記事です。

勝手にゲーミフィケーション大賞2021特別賞
サービス名:『そろタッチ
提供会社:株式会社Digika

概要:iPadを使ってそろばん式暗算を短期効率的に習得する新しい暗算法です。5~8歳のお子様にお勧め。 その習得過程に子どもを楽しく継続させるゲーミフィケーションがふんだんに盛り込まれていて、コロナ渦のオンラインでも学習者を増やしている。

受賞理由:コロナ渦で対面教室をいち早くオンライン教室に移行した。元々の教室システムが、iPadを端末とするオンラインシステムとして開発されているので、スムーズに対面教室からオンライン教室に移行できたそうだ。オンラインでの朝の学習習慣をサポートする「はやおき」のランキングは、達成可能な目標設定や即時フィードバックでウィズコロナの楽しい学びにも対応している。

橋本プロフ2


『そろタッチ』のサービスを提供している、株式会社Digika代表取締役社長橋本 恭伸さんにメールインタビューしました。

― 特別賞受賞のコメントをお願いします。

橋本: 勝手にゲーミフィケーション大賞2021の特別賞、誠にありがとうございます!
2年連続で特別賞を頂き、弊社スタッフ一同とても嬉しく励みになっております!
今後もゲーミフィケーションの力を活用し、そろタッチによる能力向上を通じて人々の可能性を最大限引き出すことに貢献して参ります!


― ゲーミフィケーションとの関りは?

橋本: 元々のモチーフであるそろばんの学習も、広義の意味では昔からゲーミフィケーション的でした(スモールステップのカリキュラム、級や段に挑戦して自身のスキルアップが可視化される、計算大会で成果を発揮する)
そろタッチではより「楽しさ」にフォーカスし、個人のインプットの学習でも、クラスでのアウトプットの学習でもアダプティブラーニングとアクティブラーニングの仕組みを取り入れたことでゲーミフィケーションがブーストされたと思っています。
そろタッチのミッションを進めていくとことで自身の計算スキル・暗算スキルが上がっていくことがわかります。そこで、教室のアウトプット学習で自分が解けるようになった問題に取り組んで正解してみんなの前で自信満々でいると、クラスの友達はもっと難しい問題を余裕で解いていた‥悔しくて家に帰ってまたそろタッチに取り組む・・・来週こそは自分が一番になって褒められるぞ!みたいな、そんな教室体験を提供しています。
アプリもゲーミフィケーションなのですが、教室で行われる学習体験そのものがゲーミフィケーションだと思っています。

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― サービス開発のきっかけは?

橋本: そろばん教室に通うことで得られる高い暗算能力を、より楽しく、そして短期間で習得して欲しい、そんな思いがアプリ教材であるそろタッチの開発の出発点です。
実はそろばんという道具の操作技術と珠をイメージする力とは別物で、そろばんを習ったからといって必ず暗算ができるようになるわけではなかったんです。そろタッチはいわゆる暗算能力、頭の中でそろばんの珠を思い浮かべて計算する能力の習得に特化しています。
特許技術でもある、そろばんの珠が見えなくなるモード「暗算モード」で学習することで「頭の中にそろばんの珠を想像せざるを得ない」状況を作り出します。これを繰り返し学習することで「頭の中にそろばんの珠を思い浮かべるそろばん式の暗算」が習得できる仕組みです。


― 開発で苦労したことは?

橋本: 「暗算モード」という暗算習得に特化した学習方法を発明したものの、それを子供たちが好き好んで毎日継続して学習してくれるかは完全に別問題でした笑
計算問題の難易度調整などカリキュラム的な開発はもちろんですが、九九などは歌で覚えてもらったり、手を動かして覚えるインプットの教材を作ったり、あとは成果報酬として世界の国旗がコレクションされたり、正解数やクリア数に応じてアプリ内で飼育している魚の餌がもらえたり、毎日学習していると全そろタッチプレイヤーのランキングの上位に掲載されたり・・・とにかく子供が楽しく学習を継続するための仕組みの開発にも注力しています。
教室で楽しく暗算能力を披露する仕組みもゲーム性を高め、バリエーション豊かな体験を目指しています。
教室では個人戦で競ったり、チームの得点に貢献したり、立ったり座ったり紙に書いたり声を出したり、いろんな体験を盛り込んでいます。

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― 開発で工夫したことは?

橋本: 現在は、塾やアフタースクール、学童、幼稚園問わずこの仕組みを使ったそろタッチのコースの開講や、そろタッチ専門のフランチャイズ教室の展開に力を入れています。
暗算のインプットに特化したアプリそろタッチと、教室体験専用のアプリそろルームとを使ったそろタッチ教室の仕組みによって、暗算・そろばん能力がない人でも、楽しくて、しかも能力習得にコミットできる暗算教室を運営できることがそろタッチ教室システムの魅力であると思っています。
誰でもゲーミフィケーションの仕組みを使った暗算教室を運営できるよう、この仕組みを子供に提供する側目線の開発にも創意工夫を凝らしています。
講師はボタンを押すだけでアダプティブな問題が生徒それぞれに出題され、各々頑張って解いてチームの得点に貢献する、ポイントの集計もチームの順位表示もアプリが担ってくれますから講師は「すごいね!黄色チームが1点差で青チームに勝利!優勝は黄色チーム!」と演出するだけでミニ暗算大会が毎授業提供できます。こういった暗算のアウトプットコンテンツを多く開発・提供していきたく思っています。


― このサービスの評判はいかがですか?

橋本: そろタッチの生徒数は7,000人を超え、導入している教室も170を超えました!
最近はオーストラリアでの導入も決まり、海外でもこのそろタッチ教室に大きな期待をもってくれている方が多くなってきました。
ユーザー数の増加も嬉しいのですが、そろタッチ内での全クリとも言えるU12ステージという最終カリキュラムに多くの生徒が到達し、子供たちが名実ともに暗算名人になっているという結果も出ています。
先日卒業生の親御さんからメールがあり「そろばん・フラッシュ暗算のジュニア部門で総合優勝をしました!毎日かーるくんに励まされながら頑張ってこれたからこそ、今に繋がっていることを実感しております。暗算力は一生の宝であると思います。」とご報告頂きました。
(かーるくん=そろタッチ内のキャラクター。継続学習をすると踊ったり衣装チェンジしたりします)
暗算能力習得という経験を通して、多くのことにチャレンジしていける子供が増えていってくれたら嬉しいです。


― 今後予定しているゲーミフィケーション要素の入ったサービスはありますか

橋本: 最近ではお買い物ゲームやワン(犬)タッチなど新たなゲームをそろタッチ内のミニゲームとしてリリースしてきました。今後もそろタッチ内で新たな暗算ゲームをリリースしていきます!乞うご期待!


橋本さんご回答ありがとうございました。日本ゲーミフィケーション協会は、これからも『そろタッチ』のさらなる活躍に注目していきます。

(おわり)
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執筆:岸本 好弘(日本ゲーミフィケーション協会 代表賢者Lv98)

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