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門馬 哲史
2019年10月29日 16:42
ふと夜空を見上げると、輝く満点の星空。頭上に鎮座するその星は、二つの天秤が、バランスをとりあっているように我々に何かを主張している。二つの天秤は「朝」と「夜」、つまりバランスをとりあってるのは、朝と夜の長さが同じだということだ。 「そろそろ冬にそなえなければ…」 先人が肉食獣の脅威から免れ、農耕・牧畜を
2019年10月24日 14:27
闇夜に忍び寄る大草原の魔物。音もたてず、野原の隙間から集団で我々を襲いにくる。鋭い牙や爪の前に、また一人また一人と私たちの仲間が倒れていく。「私たちにもあの獣のような力があれば…」 我々人類の祖は、約400万年前に出現した猿人アウストラロピテクスです。当時、私たちの先人は、木登りにたけた大型肉食獣、豹の祖先サーベルタイガーに毎夜追い詰められ、餌食にされていました。そこで先人たちは岩山に逃れ
2019年10月22日 14:45
ホテルの最上階のとあるアイリッシュバー、テーブルの上に置かれた赤いキャンドルの炎は、窓越しに映るカップルを優しく包み込む。「結婚してください。」男性の手には、ダイヤモンドのリングが輝いている。「はい。お願いします。」女性の薬指にはめられた一粒の大きなダイヤモンドリング。そのダイヤの輝きはまるで、二人が見上げた大きな窓ガラスから見える、夜空に輝く星のようだった。なぜ、男性は最愛の女性を