門馬 哲史

人はなぜ宝石を身に着けるのか。なぜ婚約指輪を愛する女性に贈るのか。人類の壮大な歴史を紐…

門馬 哲史

人はなぜ宝石を身に着けるのか。なぜ婚約指輪を愛する女性に贈るのか。人類の壮大な歴史を紐解くことで、宝石・ジュエリーの真実に迫っていきます。

マガジン

  • 誕生石編

    誕生石の宝石言葉は、2000年前の言葉ですが、現代にまで伝承されてきたと言うことは、星と同じように宝石言葉には時を経ても輝きを失わない真実が言い表されています。

  • ジュエリーの歴史編

    宝石・ジュエリーには、人は人として、輝いて生きる為の先人の英知が秘められています。 人類の歴史をジュエリー文化人類学より、考察していきます。

最近の記事

Tiffany 婚約指輪のすごさ

婚約指環として、誰もが憧れるティファニーの指環。 大きなダイヤモンドが、リングの真上にセットされ、6本の爪でしっかり固定されたその指環は、シンプルなデザインゆえに人気の商品となっています。 技術的な事で言うと、セットされたダイヤモンドを最大限に輝かせる為に、あらゆる方向から自然光を取り込めるデザインになっています。 ここからは、私の意見ですが、このティファニーリングに隠されたシンプルさゆえの3つの機能性を考察します。 ①「場所を選ばない」 一つのダイヤモンドを中心にセット

    • 宝石からわかる地球の記憶

      絶世の美女、クレオパトラも、その魅力に取り憑かれ、自身が所有する鉱山を持っていたという緑色の宝石「エメラルド」。 (実際、19世紀に跡地が発見されています) また、聖書の一節には、キリストが最後の晩餐で用いた聖杯は、堕天使ルシファーの冠にはめ込まれていたエメラルドを、くり抜いて作られたものとも言われています。 世界の80%のエメラルドを産出していた南米の国、コロンビアは良質なエメラルドが採掘されることで有名ですが、このコロンビア産のエメラルドの中を顕微鏡で覗くと、塩の結晶が

      • 宝石鑑定士って何者?

        ジュエリーの語源は、フランス語のジュネ「美しい」、イタリア語ではジョイア「喜び」だそうです。 ジュエリーとは、“美しいものを持つ喜び”という意味かもしれません。 そしてジュエラーとは、ジュエリーを扱う人のことを指します。 宝石学について、1,900年初頭にフランスの科学者ベルヌイさんが、世界で初めて、合成のルビーを開発しました。 時を同じくして、日本では御木本幸吉さんが真珠の養殖に成功しました。(このことは、養殖真珠に成功したこともすごいことだが、おそらく世界初のバイオテク

        • 誕生石に想う 【誕生石編1】

          「久しぶりにフランス料理でも一緒に食べに行くか…」 当時、子供は二人とも成人し家を離れて、半年が経っていた。 来月は妻の誕生日。子供を一生懸命育ててくれた少しもの感謝に、少し奮発してとあるホテルの最上階にあるフランス料理屋に予約しようと、電話するところだった。 「なんか色々コースあるみたいだけど、何がいい?」 妻は手に持っていたチラシを見て、 「フランス料理もいいけど、最近近所においしい居酒屋ができたみたい。そこいってみようよ!」 昔から変わらず、高級なところは嫌がり、普段

        Tiffany 婚約指輪のすごさ

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        • ジュエリーの歴史編
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          宝石は 天上に輝く星の化身 【ジュエリーの歴史編5】

           6000年前メソポタミアに住むシュメールの人々は、星の運行リズムとともに移り変わる大地自然の変化を読み取り、暦を発明した人々です。星が大自然の移り変わりを司る‼ 当時の人々は偉大なる星を観察し神格化していきました。そして世界最初の神話「ギルガメシュ叙事詩」が編纂されました。  神話は時代とともに信仰としての原始宗教へと進化を果たし、やがて、イエスの出現によりキリスト教、ナショナル宗教へと更なる進化を遂げ、全世界へと広まっていきました。  星の運行リズムの輝きによって、大切

          宝石は 天上に輝く星の化身 【ジュエリーの歴史編5】

          宇宙のリズムとともに生きる(星占い) 【ジュエリーの歴史編4】

           久しぶりの休日の朝。 昨日は少し飲みすぎただろうか。激しい頭痛。最近仕事で全く成果がでていなかった。ソファーの横に無造作に置かれたテレビは、電源がつけっぱなしだった。  毎朝、夜明けに家をでるためか、朝にテレビなどみなかったが、アナウンサーの声で星占いがやっていた。 「さそり座のあなたは、自分の本当のやりたいことに気づけば、次のチャンスへとつながりそうです…」    しばらく考えて、テレビを消した。 「たまには、実家に帰って、母親とご飯でも食べようかな…」  シュメール

          宇宙のリズムとともに生きる(星占い) 【ジュエリーの歴史編4】

          星空に想いをのせて 【ジュエリーの歴史編3】

            ふと夜空を見上げると、輝く満点の星空。 頭上に鎮座するその星は、二つの天秤が、バランスをとりあっているように我々に何かを主張している。二つの天秤は「朝」と「夜」、つまりバランスをとりあってるのは、朝と夜の長さが同じだということだ。                                   「そろそろ冬にそなえなければ…」          先人が肉食獣の脅威から免れ、農耕・牧畜を始めて安定した生活を送れるようになると、一番の脅威は自然の猛威へと移り変わりまし

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          「お守り」として

           闇夜に忍び寄る大草原の魔物。音もたてず、野原の隙間から集団で我々を襲いにくる。鋭い牙や爪の前に、また一人また一人と私たちの仲間が倒れていく。 「私たちにもあの獣のような力があれば…」  我々人類の祖は、約400万年前に出現した猿人アウストラロピテクスです。当時、私たちの先人は、木登りにたけた大型肉食獣、豹の祖先サーベルタイガーに毎夜追い詰められ、餌食にされていました。そこで先人たちは岩山に逃れ、追い迫るサーベルタイガーに「投石」、まさに“一石を投じる”ことによって撃退する

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          婚約指輪の真実

           ホテルの最上階のとあるアイリッシュバー、テーブルの上に置かれた赤いキャンドルの炎は、窓越しに映るカップルを優しく包み込む。 「結婚してください。」 男性の手には、ダイヤモンドのリングが輝いている。 「はい。お願いします。」 女性の薬指にはめられた一粒の大きなダイヤモンドリング。そのダイヤの輝きはまるで、二人が見上げた大きな窓ガラスから見える、夜空に輝く星のようだった。 なぜ、男性は最愛の女性を選択するときに、ダイヤモンドの指輪を贈るのだろう? そもそも、なぜ人はジュエリー

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