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息子ってヤツは③クソババア!と言われたら→この一言で二度と言わせません

今年長男が32歳になる。

長男を生んだ時、はたちだった私は文字通りまだまだ子どもだった。ひとつ年上の夫だって社会人だったとはいえ同じようなものだ。

生まれて来た長男は、赤ちゃんのくせに大人びた顔立ちをしていた。そしてやはり、あまり子どもっぽくない子どもだった。そしてやはり、はや~~い反抗期が来た。

平成13年、西暦だと2001年。そういえば「中二病」なんていつ頃から言われるようになったのだろう…ちょいとググってみたところ、1999年頃からラジオがきっかけで言われ始めた言葉のよう。スマホはなかったし、パソコンだって家にあったかな?あっても全然触っていなかったはず。それでも、なんとなく「反抗期は中二あたり」という認識でいたら、

「なんだろう最近長男たら、やたらイライラしているし感じ悪いわぁ。なんなのよ」

という日が続き、ある時ふと

「はっ⁉これが反抗期というやつか⁉」

と、ようやく気づいた。長男は中二どころか、まだ小学5年生であった。それでも、私が

「大みそかのジャニーズのカウントダウンライブって一度行ってみたいなぁ」

と言えば、

「えー⁉年越しの時、一緒にいないってこと⁉大晦日ぐらい一緒にいようよぅ!」

などと、今では逆立ちしても言えなさそうな可愛らしい台詞を言ってのけた。はぁ。あの頃はなんと可愛らしかったことか…(遠い目)。しかし、反抗期が早く来たもののそれは長くは続かず、むしろ中二ぐらいになると比較的なんでも話してくれる子になっていた。まだ彼女もいないくせに、

「将来、俺の嫁をいびるようなことがあったら、親子の縁を切る」

と言うので

「あんたは私の気に入らないような子を連れて来るつもりか?あんたが選んだ子を、私がいびるようなそんな下らん人間だとお思いか?」

と言い放つと、二度とそのようなことは口にしなかった。この子は自尊心をくすぐると一発だ。やりやすい。しかし小学5年生で反抗期が来た時、お約束であるセリフを言ってしまったのだ。

「クソババア!」

と…。

間髪を入れず、口をついて出たのは

「クソババアの子どもはクソガキだ!」

であった。

二度と同じセリフは聞かずに済んだ。たいていの男の子は、このワードを一度は口にするのだろうか。聞いて回ったことがないのでわからないが、周りで男の子を出産した人には必ずこのエピソードを伝えている。「わ、もし将来『クソババア』と言われたら、絶対これで言い返しますね!」と皆言う。いい言葉じゃないけどね。親だって同じ人間だもの。長男は高校生の時「うちの親がいいなと思うのはさ、年齢が近い(私たちが若くして親になった)せいか威圧的じゃないことだよ。友達の親とか見てると子どもを支配しようとしてるもん」などと言っていた。ちょっと複雑だった。

そして長男は、高校の時からつきあっていた同級生と1年間の同居を経て27歳の時に結婚した。今年1月に夫の父が亡くなった時、長男と一緒に車で京都へ駆けつけてくれた。長男曰く「自慢の嫁さん」だ。もちろん私だって文句ない。私が育てたあんたが連れて来た自慢の女性。いじめる要素なんかあるわけがない。

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