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死の体験ワークショップを受けてわかったことは「もうええわ」ってこと。手放せ、執着。

2月に予約をして、4ヶ月待ち。

ついに、「死の体験ワークショップ」を受けることができました。

「死の疑似体験」を通して自分と向き合うワークショップ。


20枚のカードに、
大切にしている人や物、行いなどを記入し、
穏やかなBGMとともに和尚さんの語りで
死の疑似体験がスタートする。
病気が進行し死に近づくストーリーに合わせて、
その20の大切なものを少しずつ手放していく。
死にゆく過程とともにすべてを失っていく疑似体験。

捨てると決めた紙を丸めて、足下に捨てる。

これは、なかなか気持ちが動揺します。
隣の方なんかは、鼻をすすりながら くしゃくしゃと、紙を丸めていました。
そして、物語が進むと、この感覚すらも麻痺してくるんです。

もともとは欧米のホスピスで始まった研修だったそうです。

そう、もう病院から出ることのない患者の気持ちを知るために。

「執着」を、手放す模擬体験。

自分にとっての大切なものの順番が明確になった。

今、持っているもの20個の再確認。

失って呆然としたけれど、全部あるやん、今、俺の手の中に。

上記は、疑似体験後の参加者との感想のシェアの際に
私の口から出た言葉たちです。

「このワークショップになぜ来たか」「感想」
そして「最後に残ったカード」について参加者とシェアをする。

最後に残ったカードは「妻」
戦友というか、長所だけじゃなく
短所も含め思い出の振れ幅が大きい。
存在感と安心感。

そして、和尚さんは言う。

1回目を受講すると
だいたい「人物」つまり近親者を最後に残す人が多い。
2回目を受講してみると案外、人物じゃない「別のもの」を
残すことになったりする。
2回目もチャンスがあれば受講をお勧めします。

今回の参加者は全員家族持ちの方だった。
そして、男性は、妻や子ども。
女性は、子どもや母親を残す傾向にあったように思う。
僧侶の卵になったため、がん患者病棟へ異動となったため、本当に死にかけた経験からなど
参加動機も様々だった。

大切な20のことを明確にする。

その大切なことの順位を改めて認識。

そして、年を重ねて
これらをいずれ捨てることになることを
改めて認識。

ワークショップの終わりに、
この20のことがすべて自分の手の中に
今あることの安堵感。

涙は出なかったけれども、
ストーリーが進み病状が進行していく時のなんとも言えない無力感。

いやがおうにも、捨てなければいけない手持ちのカード。

いつからか、どうにでもなれと手放している自分がいることに気づく。

そして、
手放したくないと執着している自分や、
最後には何も出来ないたった一人ぼっちの自分が残っているという
なんとも言えない無常感を感じざるを得なくなるストーリー。

ワークショップを終えて帰路に向かう際
本当に自分と接点を持ってくれている方への感謝の念が
自然とわき上がるようになった。

そして、

少しは「手放す」「諦める」ってことがわかったのではないか。

そう考えるようになったのです。

もうええわ~♫

藤井風「もうええわ」

これって「もうええわ」

ってことじゃないか!?

と、藤井風「もうええわ」という
楽曲を思い出したのです。

もうええわ 何が大切なん?よう選んで
もうええわ そう思うならサッサ手放して
もうええわ 自由になるわ
泣くくらいじゃったら笑ったるわ アハハ…

藤井風「もうええわ」

ぬけた 阿呆なゲームいちぬけた

藤井風「もうええわ」

もうええわ 何が大切なん?よう選んで
もうええわ そう思うならサッサ手放して

ぬけた 阿呆なゲームいちぬけた


とても有意義なワークショップでした。

機会があれば、是非2回目も受講したいですね。

なんしかカッコいい大人になろう。

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