友人の笑い話その3＜厄払い＞

人名の漢字って読むのが本当に難しいですよね。私の友人でここで漢字を書いちゃうとまずいので、書けませんが、とりあえず「ともかず」と読むのですが、とても読むには難しい名前の友人がいます。

＜厄払い＞

友人が厄払いに行った時の話なんです。
神社の神主さんと打ち合わせをして、
住所の確認と、名前の確認をしていたんですね。
確かに、私の友人は、漢字で書くと
「ともかず」と読むのは難しいんです。
神主さんは、名前の読み方は
「のりかず」さんですか？
と言ったので、
友人は「ともかず」ですと答えました。
失礼、「ともかず」さんと読むんですね。
とても難しいですねと言って
神主さんは、鉛筆で小さくフリガナを振ったそうです。

でもそのフリガナが、
汚くて小さい文字で、本当に大丈夫かいなって
ちょっと心配と思ったらしいですが
自分の文字は、自分が一番わかるし
人がとやかく言うもんじゃないと思い、
気にしないようにしたんだそうです。

厳かな雰囲気の中、
先ほどとは異なり、少しキリっとした
神主さんが現れて
厄払いがはじまったそうです。
独特の、言い回しで、神様の前で
神主さんが読み上げます。
そして、住所を読んで
次に名前を読むところになったところで、
神主の動きが一瞬止まったそうです。
すぐに、先ほどの小さなフリガナを
懸命に読もうとしてるんだとわかったそうです、
変な空気が流れる・・・。
もうこれ以上は沈黙が苦しいという時
小さい声で「のりかず～」
という言葉が沈黙を破ったそうです。

（ともかずですが・・・。）

結局、自分の書いたフリガナ読めなかったんかい！

その後 神主は一切、友人の方を見ずに
黙々と読み上げたそうです。

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