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「見てはいけない・・・。」カンニングして、勉強せざるを得なくなってしまった中学生の時の話

30年ほど前の中学生の頃
私は、田舎の学習塾に通っていました。
その塾は、成績順にA~Eのクラス分けがされていて
私は、下から2番目のDクラスでした。

全国模試の結果でクラス編成がされていました。

そんなある日ひょんなことから
都会の学習塾に通う友人の
「全国模試の回答」を目にする機会を得てしまったのです。

その模試は、3日後
私の田舎の塾で同じものを使用し
催されるのです。

見てはいけない。

わかっちゃいるけど
見てみたい。

ちょっとだけならいいか・・・。

と一通りだけと、
目を通しました。

なぜかその時
驚くべき吸収力で
回答を覚えてしまう自分に
驚いたのを覚えています。

まあ3日の本番には忘れているだろうと
思っていたのですが、
ところがどっこい
3日後の模試では、驚くべき記憶力のために
スラスラと回答している自分がいました。

数週間後
模試の結果が貼り出されました。
結果は、全国でもトップクラス。
Aクラスのやつらの中でもかなり上位の成績でした。

「やりすぎてしまった・・・。」

偏差値45くらいのレベルが
いきなり偏差値77くらいを叩きだしたのです。
もちろんカンニングがあってのことですが。

その後
塾長をはじめ、各教科の講師たちが
こぞって
「ジェッツっていうのはお前か」
と顔を見に来るのです。

さすがに成績がよかったとはいえ、
いきなりDクラスからAクラスやBクラスには
進級することはありませんでした。

Cクラスに進級したものの
Aクラスレベルのとんでもないヤツが来たようだと、
周りからも特別視をされるようになりました。

こうなると、
次のテストでまた、偏差値45くらいに戻ったら
カンニングを疑われてしまう・・・。
カンニングなんてバレてしまったら、
この塾にいれられなくなる・・・。

これは、何とかしなければならない。
どうする!?

勉強するしかない。

と、猛勉強を始めることになりました。
急激に偏差値を落とすことだけはできない。
緩やかに不自然でないように偏差値が落とす
軟着陸しか私の進む道は、ない。

覚悟を決めて猛勉強をしました。

猛勉強の甲斐あって、
次の模試では、偏差値67を叩きだしました。

実力で、人生初の快挙でした。

その後は、少しずつ成績は落ちていきましたが
なんとか、ごまかすことができたのです。

カンニングのせいで、
勉強をせざるを得なくなった中学の頃の話でした。

日本人幼少期より、
「見てはいけない」と思ってしまうと
「見てしまう」という英才教育を
受けているんだからしょうがないですよね。


だって日本には「鶴の恩返し」という名作があるんだもの・・・。


なんしか、カッコいい大人になろう。

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