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歴史に関するメモ(1) 【地球科学】

本メモは歴史の基礎的な内容に関するメモです。


1. はじめに 2項目

1-1. まずは宇宙・地球の環境から
…私たちがしている生活は人間の歴史の上に成り立つ
→人間の歴史は宇宙・地球の環境の上に成り立つ
→人間がサステナブルな社会を作るために地球環境の成り立ちを知ることは大切


1-2. 宇宙に関して
…少しだけ【数学】の「物理について」にメモがある


2. 地球・生命 16項目

2-1. 宇宙の始まり
…138億年前、何も物質がない無の空間に誕生

→一瞬で膨張し大爆発、宇宙インフレーション
→原始銀河、中心で原子がぶつかりながら合体を繰り返し星のもとが作られる
→最初の星が生まれる

→原始銀河は1000億個、星は何十億個に増える


2-2. ジョージ・ガモフ
…宇宙は超高温・超高密度の火の玉から始まって膨張し弾け飛ぶように宇宙が始まった
→ビッグバンと呼ばれた、デタラメのほら吹き
→大爆発の際の電磁波が発見され証明された


2-3. ダークマター
…宇宙空間を満たす物質、
光や電波で観測できないため存在は確認されていない
→宇宙の物質、ダークマター23%、通常の物質4%、ダークエネルギー73%
→ダークエネルギーはビッグバンの原動力では?


2-4. ペンローズ、一般相対性理論でブラックホールを説明できる
→ゲンツェル、ゲズ、天の川銀河の中心にある明るい領域の周りに高速で回る星を観測、太陽の400万倍の質量を持つブラックホールを発見


2-5. 重力は宇宙・地球上の現象を説明する際に最も重要な要素
…川が流れる、風が吹く、山が崩れる
→星の質量と重力、同じ質量の場合、大きい星の重力は小さい、小さい星の重力は大きい
→押しつぶして星を小さくすると重力は極端に大きくなる
→星が死んで爆発し反動で押しつぶされるとブラックホールになる、密度によって死に方が違う
→ブラックホールの近くは宇宙に穴が空いた状態、星が吸い寄せられる、強い X 線・電波を発する
→光は出ようとすると重力で引き戻される、空間が歪んで見えるのでは
→光は地球に到達しないため観測はできない、天体望遠鏡、可視光線を集めて天体を観測する
→電波望遠鏡、電波を集めて天体を観測する


2-6. 太陽系が50億年前に誕生
…宇宙空間のガス・微粒子が万有引力で引きつけられて集まった、
水素とヘリウム、質量を持つものは各々の重力で引き寄せられ凝結していく

→星雲、薄い星の雲ができる
→天の川銀河、星雲が凝縮

→原始太陽系星雲、天の川銀河のなかで大きい、中心に原始太陽ができる
→太陽が巨大化、さらに宇宙空間のガス・微粒子が万有引力で引きつけられる、太陽は圧倒的に大きく重い、
太陽系の惑星の質量を合わせても太陽の 1%

→太陽から近いと金属・酸化物など重い微粒子が集まる、
太陽から遠いとガス・氷など軽い微粒子が集まる
→微粒子同士がぶつかって合体し微惑星となる
→微惑星同士がぶつかって合体し惑星となる、
太陽から近いと密度の大きい岩石惑星(地球など)、
太陽から遠いと密度の小さい氷惑星(木星など)、
→惑星は太陽の引力でコントロールされて周る、
北から見て時計周りに公転・自転、
公転と同じ向きに自転する力が加わって同時に誕生
→原始太陽系星雲の内部に働く力で惑星の配置が決まる、内容が異なる惑星の形成
❶太陽の重力で内側に向かう力
❷遠心力で外側に向かう力


2-7. 地球が46億年前に誕生
…微惑星が引き寄せられて衝突し合体、
氷を含む彗星・水と炭素を含む隕石、地球に大量の水がもたらされる

→マグマオーシャン、莫大な熱エネルギーが生じて表面は1500 度以上のマグマで覆われる、2000キロメートルの厚さ、直径の1/3が溶けていた

→原始大気、高温・高圧の水蒸気・二酸化炭素・窒素がマグマオーシャンを飛び出す
→温室効果が強くなる、水蒸気・二酸化炭素、表面の温度が上昇、マグマオーシャンを保温
→水蒸気・二酸化炭素がマグマに溶け込む
→温室効果が弱くなる、表面の温度が低下
→水蒸気・二酸化炭素が飛び出す
→この繰り返しで表面の温度が一定に保たれるようになる
→40 億年前まで続く、40 億年より前の岩石は残っていない


2-8. 月が45億年前に誕生、ジャイアントインパクト説
…火星サイズの惑星が高速で地球に衝突

→衝撃で地球の破片が宇宙に飛び出す、地球の地軸が傾く、23.4度、
四季が生まれる、サハラ砂漠はそのせいで砂漠化した
→地球の破片が地球の重力で周る
→地球の破片が合体して月ができる、1 ヶ月〜1 年でこうなる

→月の地球に対する公転・自転の周期が同じ、地球からは表側しか見られない、表側に重い物質がたまっていて引き寄せられる、玄武岩、黒い
→もし月が地球を飛び出していなかったら?
→1日は8時間だった、東西方向に強風が吹き荒れる
→植物は地中中心、太陽光を効率よく受け取るように葉は進化、
動物は呼吸を維持して乾燥から身を守るために器官が発達
→もし月がなくなったら?
→地球は高速で自転し1日は8時間より短い、強風と砂嵐が吹き荒れる、
植物・動物は他の惑星へ移住しなければ


2-9. 分化
…混沌とした無秩序の状態から整然とした構造が生まれる現象

→高温部分と低音部分がマダラ状に冷えていくプロセスに本質的な意味がある
→地球上に多様な環境を生むことにつながった、生命が活動できる環境の幅が拡大した


2-10. 40億年前にマグマオーシャンが冷えて消滅
…金属と岩石に分かれる、
密度の大きい鉄・ニッケルは下へ沈む、密度の小さい岩石は上へ昇る、
さらに密度の小さい水蒸気・二酸化炭素は宇宙空間に逃げる
→鉄・ニッケルは核を形成、鉄の重力エネルギーが熱エネルギーに変化しさらに高温になった
→水蒸気は凝結して雲を作る、雲は大量の雨を降らせる、300℃
→核が冷える、中央に固体の内核、その周りに液体の外核、岩石はマントルと地殻に分かれる
→マントルがプレートとなり水を循環させる、地殻が熱を宇宙に放出する
→地球全体が冷える
→大量の雨がたまり始める

→原始海洋、マグマの中の硫黄が溶け込み硫酸などを大量に含む、温度は 100~200℃、枕状溶岩は最初の海があった証拠、雨のカリウム・ナトリウムが海洋を中和する
→大気と海洋の間での水の循環
→マグマの噴出が促す、水蒸気・二酸化炭素を大気に吐き出す
→溶岩が海底を移動し地下へ潜る、プレート
→脱水、沈んだプレートは地中深くで高圧になると水を海洋に吐き出す
→マグマは地上に移動し噴出、水蒸気・二酸化炭素を大気に吐き出す
→海洋と大陸に分かれる


2-11. ハビタブルゾーン
…生き物が暮らせる領域、熱しにくく冷めにくい水が一番重要
→水が液体の状態でいられる範囲
→惑星は自発的に熱を出す太陽から届く放射エネルギーに支配されている、
金星は近すぎて水蒸気となった、火星は遠すぎて氷となった


2-12. 地磁気
…有害な素粒子から生命を守る、遺伝子を傷つける、
宇宙から降りそそぎ大気中で窒素・酸素と反応を起こす
→発生源は太陽、太陽風、太陽の表面の大気が膨張しプラズマが放出される、陽子と電子
→オーロラ、磁気圏に侵入した太陽風が大気と衝突して光る、北極や南極に太陽風を通す窓がある


2-13. 38億年前に原始生物が誕生
…深海のみ、太陽風によって大陸と浅海では生存できない

→27億年前に地磁気が誕生、液体の外核が対流し電流が流れる、
内核に暖められマントルに冷やされる、電流が流れると磁場ができる、
磁場ができると電流が流れる
→原始生物が浅海に進出、栄養分が豊富


2-14. アルフレッド・ウェゲナー、大陸移動説
…大陸は繋がっていたのでは?大陸は分裂して移動したのでは?
パンゲア超大陸

→南アメリカを構成する地層がアフリカ大陸にもある、海を渡れない植物・動物の化石が見つかる
→どうやって移動したのか?
→海底火山からのマグマの噴出によって海底が移動する、中央海嶺、大西洋の海底に巨大な火山、
1 つ1 つのプレートが移動する方向・速度は何億年という長期間で一定
→アイスランド、中央海嶺が海面上に現れた場所、マグマが大量すぎて島になった、大きな氷河


2-15. プルームテクトニクス
…マントルなどがプレートの動きにどう影響を及ぼしているか

→海洋プレートが大陸プレートの下へ沈み、マントルの中を深く進む
→海洋プレートが深さ670キロメートルまで達すると沈むのをやめてプレートの残骸となって成長
→残骸が大きくなるとマントルの中をさらに深く進む
→残骸が深さ2900キロメートルまで達する、核の表面
→反作用として残骸が高温になって昇り始める、火山の活動が活発になる
→残骸が下降と上昇を繰り返してマントル物質を循環させプレートも動かしている


2-16. ウィルソンサイクル
…大陸が分裂・合体するサイクル、数億年ごと
→パンゲア・ウルティマ超大陸、アメリカとアジアが繋がったという意味
→ハワイは日本に近づいている、海底火山の噴火によってできた火山島
→日本はユーラシア大陸とオーストラリア大陸に挟まれて消滅する可能性


3. 気象 13項目

3-1. 気象の状態
❶天気
…数分から2~3日の気象の状態

❷天候
…数日から数カ月の気象の状態

❸気候
…数十年間の気象の状態


3-2. 表層海流
…海洋の表層を一定の速度で進む流れ、規模が大きい

→熱の移動、海水温の高い赤道付近から海水温の低い極地付近へ
→上空を流れる風によって熱の移動は引き起こされる
❶偏西風、西から東へ、地球の自転によって生まれる風
❷貿易風、東から西へ、熱帯地方


3-3. 深層海流
…海洋の深層を一定の速度で進む流れ

→極地では海水が凍って海水の塩分が濃くなり、
塩分が濃い海水は密度が大きいため海底へ沈む
北大西洋で海水は海底に沈み、沈んだ海水は水平移動して南大西洋を通って北太平洋へ抜ける
北太平洋で海水はゆっくり昇る、昇った海水は赤道付近・アフリカを通って北大西洋に戻る
→海水が昇ってくる場所は海産資源が豊富、
移動する海水の中のリン酸塩・硝酸塩は植物プランクトンの栄養
→日本を囲む北太平洋の海域は世界的な漁場


3-4. 風の発生
…日光によって気温が高くなる
→気温が高くなると空気は膨張して軽くなり上昇する
→空気が上昇した場所の海上・地上付近の空気は少なくなる、気圧が低くなる
→気圧が低い場所に気圧が高い場所から空気が集まる、風が発生する

→熱帯の海上付近の空気が上昇すると水蒸気が積乱雲になる
→積乱雲の直径が 1000 キロメートル・底面積が日本の 2 倍の大きさを超えると台風・ハリケーン
→地球温暖化が進む、台風の数、太平洋では減る・大西洋では増える可能性、海洋と大気の温度差が小さくなる
→台風の規模は巨大化、海面温度が上昇すると上昇する水蒸気の量が多くなる
→風速が 45 メートルを超えて被害が大きくなる
→熱帯の海上付近の空気が上昇すると水蒸気が積乱雲になる
→積乱雲の直径が 1000 キロメートル・底面積が日本の 2 倍の大きさを超えると台風・ハリケーン
→地球温暖化が進む、台風の数、太平洋では減る・大西洋では増える可能性、海洋と大気の温度差が小さくなる
→台風の規模は巨大化、海面温度が上昇すると上昇する水蒸気の量が多くなる
→風速が 45 メートルを超えて被害が大きくなる


3-5. 竜巻
…積乱雲から垂れ下がる細長い雲が地表まで達して突風をもたらす、
水蒸気が水になった時の熱によって暖められた空気が昇る、
昇った空気は地球の自転によって回転する

→ダウンバースト現象、積乱雲から爆発的に吹き下ろす気流が地表に衝突して突風をもたらす
→飛行機が滑走路の手前で地面に叩きつけられる


3-6. エルニーニョ現象
…南米の海水温が高くなる現象

→貿易風が弱い、太平洋沖で雨が降る、暖水が東へ広がる
→日本、夏は涼しい・冬は暖かい、豪雨で土砂災害が多い
→東南アジアで森林火災、マラリアの増加


3-7. ラニーニャ現象
…南米の海水温が低くなる現象

→貿易風が強い、東南アジアで豪雨が降る、暖水が西へ引き寄せられる、
南米の冷たい深層水が上昇
→日本、夏はすごく暑い・冬はすごく寒い
→南米で旱魃が起こる


3-8. 梅雨
…暖かくしめった空気をもつ太平洋高気圧と、
冷たい空気をもつオホーツク海高気圧がぶつかり、
梅雨前線ができて何回も積乱雲ができるため雨の日が続く

→海水温が高いと水蒸気がたくさん上昇する
→大量の水蒸気が山地で上昇して積乱雲になる、山地を越えるたびに新しい積乱雲が生まれる

→バックビルディング現象、積乱雲が風に流され積乱雲があった場所に新しく積乱雲が発生
→線状降水帯ができる、集中豪雨による被害が多発
→水害対策、減災という考えかた
❶防災行動のタイムラインを作成、いつ誰が何をするかを具体的に決めておく
❷災害のハザードマップを準備、災害の範囲を予測し安全な避難場所と経路を算出
❸非常用セットを準備、1 週間分、医薬品・マスク・現金・ビニール袋・ラップ・軍手・懐中電灯
❹家族の安否確認手段を確保
❺機械の操業停止前の対策を作成、重要な設備は高層階へ
❺災害後の事業継続計画をあらかじめ策定


3-9. 炭素
…生物の体を構成する元素
→炭素化合物は 1000 万種類以上、いろいろな情報を蓄積できる
→炭素量、海洋 50: 陸上生物 1: 土壌2、環境を強くコントロールするのは海洋
→プルームテクトニクスに乗って炭素は循環


3-10. 炭素循環
…大気中の二酸化炭素濃度を考える
→マントルの二酸化炭素が海洋中・大気中に放出、中央海嶺のマグマの噴出
→水に溶けやすい二酸化炭素は雨水・地下水に溶けて炭酸となる
→炭酸で岩石が溶かされてカルシウムの陽イオン・炭酸水素イオンが出てくる
→カルシウムの陽イオン・炭酸水素イオンは海へ流れて炭酸カルシウムとして沈んでプレートに含まれる、サンゴ・有孔虫が石灰岩となる
→水に溶けなかった二酸化炭素は光合成で有機炭素となる、海へ流れて沈んでプレートに含まれる、生物の死骸は腐って地中にたまりバクテリアによる化学変化で石炭・石油となる
→炭酸カルシウム・有機炭素はプレートの沈みこみで核の表面まで運ばれ、
中央海嶺のマグマの噴出で海洋中・大気中に再び放出される
→平衡状態よりも二酸化炭素濃度が高いと温暖期になる、
平衡状態よりも二酸化炭素濃度が低いと寒冷期になる
→現在の大気中の二酸化炭素濃度は寒冷期に当たる水準、
長い時間軸で見ると氷河期に向かう中での一時的な温暖化では?
→寒冷化が進む時の進み方が激しくなるのでは?


3-11. 温室効果
…太陽から届く赤外線を大気中の二酸化炭素などが吸収して大気中に熱が保たれる効果

→二酸化炭素が増えると気温が上昇する
→化石燃料による工業生産で78億トンの炭素を放出、
土壌改変で 11億トンの炭素を放出、海洋の放出で 177億トンの炭素を放出
→海洋の吸収で200億トンの炭素を吸収、光合成で26億トンの炭素を吸収
→40億トンの炭素が大気中にたまる、これが一時的な温暖化を生んでいるのでは?


3-12. ミランコビッチ・サイクル
…地球と太陽の距離と平均気温の変化を表すサイクル

→地球の歳差運動・地軸の傾き・公転の軌道のずれによって日射量が周期的に変化
→太陽黒点、太陽黒点が増えると爆発が多く発生していて地球に降り注ぐエネルギーが多くなり温暖期になる、11 年周期
→太陽黒点が減ると地球に降り注ぐエネルギーが少なくなり寒冷期になる、食糧不足と飢饉、太陽黒点の変化を捉えて予測することは今のところ難しい
→地球温暖化は人間活動によるものという見方が多いがそれより遥かに大きい要素が作用している


3-13. 大規模な火山の噴火が引き起こす寒冷化
…二酸化硫黄が大気中の水と反応して硫酸エアロゾルになる、太陽の光を遮る
→平均気温が下がって作物が不作になる、火山灰で食料が食べられなくなる、火砕流による津波
→食糧不足・疫病が起きる、天明の大飢饉


4. 資源・エネルギー 9項目

4-1. 鉄
…地球だけでなく宇宙でも量が圧倒的に多い
→元素の中で一番安定した原子核を持っているため、水素が核融合を起こして元素が誕生した

→鉄鉱石はどうやってできたのか?
→初期地球に酸素はなく二酸化炭素が充満していて酸性雨が降る
→鉄が海洋に溶け込む
→原始生物が海洋中の二酸化炭素を光合成し酸素を放出
→酸素が海洋中の鉄イオンを酸化させて酸化鉄が海底に沈む


4-2. 金
…酸・アルカリに強く腐食しにくい・高い温度で変化しにくい

→金鉱石はどうやってできたのか?
→雨が降ってできた地下水がマグマによって熱せらる
→金が地下水に溶け冷やされる
→微量、マグマの活動で地表近くに運ばれた時に採掘できる、
金鉱石は 1 トンあたり 2 グラム以上含まれていれば採算が合うため採掘される


4-3. ダイヤモンド
…炭素からできている、黒鉛とは結晶構造が違う

→ダイヤモンド鉱石はどうやってできたのか?
→マントルの深くで長い時間をかけて炭素が変化する、
プレートがマントルに沈む際に地球の表面の物質が高温高圧で変化する
→微量、マグマの活動で地表近くに運ばれた時に採掘できる
→日本には火山がたくさんあるのにダイヤモンドが採掘できないのはなぜ?
→ダイヤトリーム、ラッパのような形の噴火口、南アフリカなど古い地殻があるところ
一気に速く噴火するため黒鉛に変化せずにダイヤモンドが出てくる、


4-4. プラチナ・チタン・リチウムなど
…レアメタル、ハイテク製品に不可欠、産業のビタミン

→レアメタルの鉱石はどうやってできたのか?
→花崗岩が地上に出て風雨に晒される
→レアメタルが流れ出て粘土鉱物に吸着して固まる
→希少、限られた地域でしか産出しない、精錬コストが高い
→中国、ロシア、アフリカ、オーストラリア、南アメリカ、安定供給が政治に左右される可能性
→都市鉱山、使用済みの家電製品の中のレアメタルをリサイクル


4-5. 石油
…生物の死骸が腐って地中にたまりバクテリアによって化学変化したもの、炭素と水素を含む

→海底・湖底にいる大量の微生物が長い時間をかけて分解・変質させる
→埋蔵量、既に採掘した量・これから採掘できると確認できている量、後者は投資で増える
→原油価格が急騰すると以前よりコストをかけて低品質のものを採掘しても経済的に成り立つ
→日本が産油国に振り回されないためには最先端の環境保全技術に貢献できるかが鍵となる


4-6. 天然ガス
…生物の死骸が腐って地中にたまり高熱・高圧によって化学変化したもの、LNG(液化天然ガス)

→在来型・非在来型、シェールガス

→シェールガス田はどうやってできたのか?
→シェールガスプランクトンなどが腐食して地中にたまる
→地熱・高圧でケロジェンなどの有機化合物に変化しガス成分は岩石の隙間にたまった
→粒子が細かく採掘が難しい
→水圧粉砕、化学物質を混ぜた水を地下へ大量に注ぎ込んで採掘、地下水を汚染する可能性
→ガス田から発生するメタンガス、高圧水の圧入による地震発生


4-7. 石炭
…生物の死骸が腐って地中にたまり高熱・高圧によって化学変化したもの

→経過時間によって炭素の含有率が変わる、一般炭は発電所で燃やされる、
原料炭は製鉄に用いるコークス原料として使われる
→燃焼時の二酸化炭素量が多く火力発電を減らす必要があるものの
太陽光発電・風力発電では穴埋めできない


4-8. 石灰石
…海洋中の炭酸カルシウムとサンゴ・有孔虫が固まってできる
→地下で高温変質したものが大理石、プレートと共に沈み込む
→セメント・コンクリート・鉄鉱生産


4-9. 温泉
…地下水がマグマによって温められたもの
→地熱発電に使えるのか?噴出した水蒸気の圧力でタービンを回す、熱水は地下に戻す


5. 地震・津波・噴火

5-1. 日本は地震大国
…マグニチュード8クラスの巨大地震は400年に2度発生
→元禄関東地震、2,000 年周期
→関東大震災、200 年周期
→この間にマグニチュード7クラスの地震がいくつも発生
→19のタイプ別にシミュレーション
→首都直下地震、北米プレート・フィリピン海プレート・太平洋プレートの歪みによる
→想定されているタイプは 3 つ
❶地盤の弱い東京 23 区の東を中心にマグニチュード 7 クラスの地震が発生、建物の倒壊で 2 万人近く死亡、1981年以前に建てられた耐震補強のない建物の60%は瞬時に倒壊、50%の地域で停電・断水、JR は1 ヶ月運行停止

❷府中から埼玉にかけて存在する立川断層帯が動いてマグニチュード7クラスの地震が発生、周期は満期の状態、7,000 人近く死亡

❸東京湾の海でマグニチュード 7 クラスの地震が発生、関東大震災と同じ、津波を引き起こす、海水面より地面が低いゼロメートル地帯での被害、地下鉄に浸水する危険、2 万人近く死亡


5-2. 火災旋風
…至る所で火災が発生し上昇気流によって竜巻となる

→都心ではビル風で次々に発生する可能性
→関東大震災の時も 10 万人近くの死亡者のうち 90%が火災で死亡
→建物を壊さずに火災を起こさないことが重要


5-3. 群衆なだれ
…多数の帰宅困難者が道路に溢れて将棋倒しになる

→1 人転倒するとその周りから人が引き込まれて大勢が圧死
→推定 800 万人の帰宅困難者を減らすことが必要、企業で食料・水・簡易トイレを備蓄する、家族に安全だと一報だけ入れて職場に数日間とどまる
→電話回線がパンクする可能性
→携帯の電池切れを防ぐ、第三者にも安全を伝える


5-4. 大地変動の時代
…内陸地震が増え続けている

❶東日本大震災の後遺症としての地震、1000年単位、
プレートにかかる応力が東日本大震災で変わった、
大陸プレートと海洋プレートの固着域が破壊される

❷南海トラフ地震に向けた活発化し始めた地震、100年単位

→都市直下の脆弱な地盤が地震による被害を増大、
水分を多く含む軟らかい地層が液状化し泥水を噴き上げる
→地盤の側方流動、さらに弱くなった地盤は傾斜に沿ってずるずる移動、
建物がゆっくり移動、川の堤防が決壊
→現代と同じ大地変動は平安時代に訪れていた、地震・噴火の発生のしかたに類似性がある


5-5. 南海トラフ地震
…フィリピンプレートがユーラシアプレートの下に沈むことで起きるマグニチュード9規模の地震

→震源域が3つ、東海地震・東南海地震・南海地震、3 回に1回は震源域が同時に活動する
→次はこの連動型地震の可能性、首都圏から九州まで甚大な被害、
東南海→東海→南海
→32万人が死亡、23万棟の建物が倒壊、津波で 1,000 平方キロメートル浸水、経済被害は 220 兆円、東日本大震災より 1 桁大きい損害
→2030 年代には起きるという予測、地震前後で土地の上下変動の大きさとリバウンド


5-6. 地震の活動期と静穏期のサイクル
…海の巨大地震
→内陸地震の減少、大陸プレートの歪みがなくなる
→静穏期
→内陸地震の増加、大陸プレートの歪みが出てくる
→海の巨大地震
→戦後日本が急速に復旧できたのは、高度経済成長期に首都直下の地震が少なかったから


5-7. 地震と富士山の噴火
…マグニチュード 4.8規模の地震が富士山のマグマ溜まりの近くで起きると警戒が必要、マグマ溜まりの周りに亀裂が生じて中の地下水が水蒸気になりマグマが激しく泡立つ
→火山灰、コンピュータ・航空機・新幹線などの通信・運輸機能をダウンさせる、気管支喘息を起こす人が続出
→噴火が起こった国に攻め込みやすい可能性

→噴火の予測、噴火開始・経過・終息
❶地震計・傾斜計、噴火の直前は火山が膨張し傾きが急になり低周波地震が発生、噴火中は火山がマグマの上昇により振動する、噴火の直後は火山が収縮し傾きが緩やかになる
❷火山ガスの変化、放出量・ガスの比率
❸火山帯の磁場変化、マグマが地上に近づくと磁力が弱まる


5-8. 海底火山の噴火
…高温のマグマと海水が接触し水が水蒸気になるため大爆発が起きる
→軽石、マグマの 5%に含まれる水が水蒸気となってマグマの中に泡ができ、その泡が海底に噴出して急速に冷やされると軽石となる
→硫黄・フッ素が含まれるが漂着中にほとんど失われるため有害ではない
→漁業に影響、漁船が動かせない、養殖魚が大量死


おわりに

ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
修正すべき点やご意見などあればXでお声をいただければと思います。
修正の際は、番号を指定して、フォーマットをなんとなく合わせていただけると助かります。


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