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生理の貧困問題から、自分の今までとこれから

私の住んでいる市の公的機関に行った時、「生理用品を無料で配布します」(※なくなり次第終了)と案内が出ていた。
コロナ禍で生活が一変し、生理用品を買えなくなった人もいるだろう。生理の貧困は以外と近くにあると感じた。

生理用品が買えなくてトイレットペーパーを丸めて使っていたという話を聞くと、番組を見ながら本当に切なくなった。

生理用品てほんと高いよね。
夜用だ、多い日の昼用だ、普通の日用だ、
パンティーライナーだ…

全部揃えると…私は一体これまでいくら生理用品にお金を使ってきたんだろう。そして一体1ヶ月の内、何日股に当てものをしているのだろうか…。

というわけで今回は、生理という視点から私の今までとこれからを語ってみようと思う。

サブタイトルは

「44歳、自分の生理を語る」である。


私は初潮を迎えて以来ずーーーーーーーーーーっと生理痛と貧血症状と共にしてきた。

しかもスポーツをしていたので、生理2日目と試合が重なると、本当にどんより。ましてやユニフォームはブルマの時代だったから、余計にパフォーマンスが下がった。

また、貧血になる程毎月経血量が多かったので常にぼーっとしてるし、顔色が悪かった。

これが50歳くらいまで続くのかよ、勘弁してほしい。

10〜20代の私は真剣に思っていた。


働きはじめてからも仕事に穴を開けるわけにはいかないので、痛み止めを6時間ごとに服用し、時にはオエオエ吐きながら夜勤をしていた。(下腹部が張るので胃腸が圧迫され吐き気につながっていたと思われる)

近所に買い物に出かけても、お店のおばさんから「あなた!大変なことになってる!」と声をかけられたのでもしや!と思って振り返ったら、スカートが真っ赤になっていたこともある。仕事中も白衣をたまに汚していた。(今思い出してもシュンとしちゃう…)

3日目までは常に夜用(しかも2枚)、それ以外も頻繁にナプキンを変えなくてはならないので、本当にお金がかかっていた。
いやだいぶ頑張ってたな、私。
そしてナプキンにかぶれていつも良くないコンディションだった。

30代半ばになるとPMS(月経前症候群)がひどくなり、生理1週間前はワンワン泣いたりイライラしたりと、身体的な苦痛に加え精神的にもしんどくなってきた。

そこで初めて婦人科の先生に相談したのである。

恥ずかしがっていても仕方ない。男の先生だったが、私の辛いことを全部を伝えてみた。

先生はエコーで丁寧に確認してくれた。すると「子宮内膜が厚いから、これが一気に剥がれるとそりゃ貧血にもなるよ」と言われた。しかも子宮筋腫があることもわかった。先生とよく相談をし、定期的に血液検査やエコー検査、がん検診をしながら、私の場合は低容量ピルでコントロールを始めた。(※全ての人に適応になるとは限りません。必ず医師にご相談を。これはあくまで私の場合です。)

ピルは慣れるまでは大変だが、これまでの生理痛や出血量はなんだったのかというくらい症状が改善し、貧血も完治した。

経血が減ったので、当然だがナプキンを買う回数が減った。

生理痛と貧血がない人生ってこんなに楽なんだ…

これまでのブルーデーは一気にピンクデーになったのである。

婦人科に行くのは勇気のいることだったけど、先生にはちょっと心配な症状や質問をなんでも聞いてみることにした。だって自分の体で、大切な臓器のことだもの。

女性ホルモンは一生の内、ティースプーン一杯ほどしか分泌されないのに、女性の人生に与える影響力は大きいなと思う。

私も使っている韓国発のナプキン「ナトラケア」のCMが、日本の「多い日も安心!快適!サラサラ!」の真逆で共感できる。

(日本語字幕をつけてくれた方のURLを貼っておきます。ご参考までに)

https://youtu.be/9SPGEu6iv7c

生理の日はたとえ痛みが軽減した今でも何もしたくないし、どこにも行きたくない。できればパジャマでゴロゴロしていたい。これが私の本音。


あと中学生の頃からナプキンは小さなポーチに入れて、男子には見えないようにコソコソっとポケットに入れてトイレに行っていた。

ドラッグストアでも紙袋に入れてもらうことが当たり前になっていた。

なんだか生理があることは恥ずかしいことだと思っていた。

でも考えてみたら人間の機能として恥ずかしいことではないなと思うようになって、今は「紙袋に入れますか?」と聞かれても、「テープで結構です」というようにしている。

現在40代になり、婦人科の先生と閉経までのことを真剣に!話をしようと思っている。内服薬の副作用についても今まで以上に慎重になっている。

更年期の症状についても聞きたいし、がん検診も毎年受けるようにしている。先日も子宮頸癌、子宮体癌ともに問題なかったので安心しているところだ。

昨日フォロワーさんから教えていただいた「OVER THE SUN」というポッドキャスト^_^
閉経の話に笑いあり涙あり。


生理と歩んできた私のこれまでの人生は、生理痛と経血量の多さの悩みが2/3を占めている。

今は症状の悩みは解消されているが、薬が安くないのはちょっと大変かなーと思う。あと若い頃に性のことも含め、こうした悩みを相談できる場があるといいなと思った。最近はティーンエイジャーがワンコインで受診できる「ユースクリニック」を行なっている婦人科もチラホラ見かけるようになった。
ドクターをはじめ、看護師、助産師が若者たちの相談に乗ってくれる。

大事な自分の体だもの。自分の体のことは知っておきたい。

実際はわからないが、こういう経験をされている方は案外多いんじゃないかなーと思っている。

生理は国によっては不浄なものとされ、生理の女性だけ小屋に隔離され、それが原因で亡くなってしまったという事例もあると聞く。

生理の貧困の問題は日本だけでなく、世界中で起きていることも知った。これも本当に切実な問題。

私が生理をかれこれ30年経験してきて思うのは、辛いことは我慢しなくていいということ。私の場合は、信頼できるドクターに相談したことをきっかけに改善した。パートナーや友人、会社の理解というのも大切かもしれないね。

そして生理は恥ずかしいことではないんだ、ということ。

あと10年弱だと思うが、仲良く付き合っていけたらいいな。

40代になってやっとそんなふうに考えられるようになった。

生理が辛くても仕事をしなくてはいけない方、ほんとご苦労様です。私もそうだったから本当によくわかります。

生理痛が重い方、大変ですよね。私もよく「うー」と唸りながらうずくまっていました。

生理痛がひどくなくてもナプキンを変える時間がないほど何かに忙しい・・・あるあるあるある!

生理休暇なんて言葉があるけど、使っている人を周りで見たことない笑
みんなきっと頑張ってるんだね。


生理についてオープンに語るのは日本ではまだまだ難しいかもしれないが、もっと垣根なく話せる日がくるといいな。そんなことを思いながら、自分のことを語ってみた。

それではまた^_^






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