【完結】ディストピア長編小説「牲愛」 あとがき
3月31日より連載しておりました長編小説「牲愛」が、4月16日をもちまして完結いたしました!
↓うまくリンクカードにならなかったのですが、こちらから本編をお読みいただけます
https://sutekibungei.com/novels/664486c5-d16e-4cf6-a260-2fb54093a861
連載にお付き合いくださいましたみなさま、ありがとうございました!
毎日1話ずつの更新はエンディングまで到達したわけですが、本編はいつでも無料公開中ですので、これからはお好きなペースで、お好きなだけ読んでいただくことができます。
挑戦中の「ステキブンゲイ大賞」では、ページビュー数なども審査の観点の一つです。
読んでくださることが応援になります、ぜひご一読いただけますと嬉しいです。
ここで改めて、あらすじとあとがきのようなものを少し。
最初にことわっておくのですが、これは作品形態が一人称小説をとっているだけで、作者の実体験ではありません。
資料をめちゃくちゃ読みました。巻末に「主要参考文献」のページをつけていますが、ここに記載のない、読んだ上で設定を変更したから使わなくなった情報やWebページもたくさん。
実体験ではないけれど、同じような鬱屈や搾取や心の傷を体験している人、記憶に覚えがある人は、今現在も増え続けているという腹立たしい現実に私たちは覆われているのではないでしょうか。
あんまり作者が強い思想を打ち出していると敬遠されてしまうかもしれないけれど……。どこかでだけは書かずにはいられませんでした。
もちろん、作品は誰かに読まれた時点でその「誰か」のものにもなります。
荒唐無稽なエンターテインメント小説として読む人がいても、それはそれでいいのです。
読む人の数だけ受け取り方があるのと同じように、作者も人間ですから、「こういう思いを込めたよ」とひっそり書き留めておく場があっても良いのではないか……。そんなふうに思いました。
「私」ちゃんの体験のほとんどは僕の実体験ではないけれど、女性が性的な対象として見られる傾向が強いことに異様さや気持ち悪さを感じるきっかけになった出来事は僕にもあります。
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