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「推し活」に向いていない私たちのまったり押し活ライフ。

こんにちは。亜麻ああさです。

突然ですが、推しを推すのに向いてません。
でも推しはいます。

そんな私たちが私たちのペースで推しを推している、ささやかなエッセイです。


推しの活動がストレス

推しているグループがいくつかあります。
主にYouTube等で配信をしている、配信者やゲーム実況者の方々(またはグループ)。

いっときはニコニコの方に月会費を払って、ある秘密結社グループの国民になっていたこともありました。

退会してしまいました。

なぜかというと、日々更新される彼らの活発な最新情報が私のストレスになってしまったから。
実は、これは昔からなんです。


昔、本当にごく小さいころから、「未知のもの」「新しいもの」がすごく苦手で。
私たちは不安を感じやすいのだと思います。

毎週放映されるアニメの最新話を楽しみにするより、見慣れた特定の1話を延々ループしたり。

届いた進研ゼミをなかなか開封できず、いつも赤ペンの提出が遅れたり。

「読みたい!」と思って買った・借りた本なのに、積んだだけでなかなか読みはじめることができなかったり。(コミックスの購入は数ヶ月遅れ)

興味がないわけじゃないし、続きが気になったりもするのだけれど、「新しいものに触れる」ことへの心理的ハードルがものすごく高い。壁が分厚い。


推しの最新動画・企画なんて、きっと観たら楽しいに決まっています。ブロマガの文章だって上手いし読みやすかった。

でも、無理でした。

毎朝入ってくる「ブロマガ更新しました」「動画上がりました!」の通知が、楽しみではなくプレッシャーになるまでに時間はかからなかった。
「あー、見なきゃ」と思っている間に翌日になり、次々と更新されていく新しいコンテンツ。

とても私の高いハードルでは追いきれないし、無理矢理追っても「新しいものに触れるストレス」が増大するだけだし、かといって何も読まない・見ないのなら会費を払っている意味があまりないというか。
(そのグループの国民でいることは同人誌を早めに予約できる特権を得られることも意味しますが、同人誌も私にとっては「未知のコンテンツ」なので腰が重く、やはりメリットが薄かった)

それで、退会してしまったんです。

記念硬貨とか鋳造されてるの見ると「ああ、いいな」って思うけど、きっと、やっぱり。あのプレッシャーを思い返すと国民には戻れない……。

他にも積極的に推したい人とかいるんですけど、やっぱり一歩踏み出せない。


私のささやかな推し活

そういうわけで、私は今どのグループのメンバーシップにも、会員にもなっていません。

夕飯の時にYouTubeやTwitchをつけて、推しの配信(数日前の動画のこともある)をのんびり眺めています。

気に入りのシリーズは何度繰り返しても苦にならないことが多いので、せめて再生数の伸びには貢献しているかな……?

きっとほとんど収益に貢献してないし、ストレスに耐えてる間にグッズも完売したりしてしまうので、私は全然利益にならないファンです。時々すごく申し訳なくなります。

好きな人たちが活動し続けるには収益が必要で、収益はファンの人たちが応援する心を伝える手段でもあるから。

応援してないわけじゃないけど、そこまで行けない申し訳なさ。

でも推しの活動が私を削るのも事実であり、それが理由で推しに苦手意識を感じたくはないので、私は自分の特性とのんびりしたペースとの共存を受け容れることにしました。


超高速情報化社会のふちをのんびりあるく

グッズは買える時に買えば良いし、「次は絶対買う!」って前々から心の準備をしておけば、「次」がきたときには高い瞬発力で注文画面に飛べるのです。


見方を変えれば、私のペースが遅いのではなくて世の中の動きがますます高速化しているのでは? なんて考えてみたりも。

現代人が1日に触れる情報量は、江戸時代の人の1年分にも相当すると読んだことがあります。

……まあ、もし私が江戸に生きていても、歌舞伎の公演は千秋楽間際に見に行ってそうではあるんですけど(笑)。

ともかく、私にとってはついていくのが難しい世界は、ますますペースアップしているということですね。

先頭集団についていこうとして息切れしてしまうなら、いっそ後ろの方で、あるいは端っこの方で、のんびり散歩していても良いんじゃないかと思っています。

日々更新される動画は両手に余るほどあるのです。
過去まで遡ったり、気に入ったひとつのシリーズを何度も観たり。

正統派ではないけれど、楽しく推しを摂取していけたらなって思っています。




文責:亜麻ああさ

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