「豊富なタレントデータの活用」というFIREBUGの強み〜FIREBUGの事業について(後編)〜
こんにちは。FIREBUGの佐藤です。
前回のnoteでは、エンターテインメント業界に起きた「3つの変化」とFIREBUGが目指す「NEXT芸能事務所」の立ち位置について説明しました。後編では、なぜNEXT芸能事務所を目指すにあたって“タレントのデータ”が重要なのか。また、FIREBUGが具体的に展開している事業についても触れていければと思っています。
好きなタレントの“好きなもの”がユーザーに刺さる時代
デジタル動画広告の制作において、なぜタレントのデータが重要になるのか。その背景にはデジタル動画広告を見たユーザーの消費行動が大きく関係しています。
スマートフォンでデジタル動画広告を見る人は、自分が知っているタレントや好きなタレントが出ていた場合は40〜50%の人がある程度の長さまで見てくれるんです。もちろん、どんな広告であれ見ずにスキップする人も同様の割合くらいいます。
ただ、自分が他人に「好き」と言えるタレントがいる人は80%ほどいるんです。中でも興味深いのは、自分が欲しくないものでも好きなタレントが好きなものであれば「購入したい」と思っている人が25%もいるということです。
自分が欲しいと思っていて、なおかつ好きなタレントが出ていればユーザーに最も刺さる広告になりますが、好きなタレントが好きなものを紹介していれば、その商品を購入するという層が一定数いるのです。
広告に「飽き」や「疑い」などを抱く人が多くなっているからこそ、今後は“リアルさ”が大事になってきます。SNS時代の広告は、商品のことを好きなタレントを起用した方がいいですし、タレントの「リアルに好き」「昔からよく使っている」という情報をリアルな見せ方で伝えることによって、広告主にとってもより良い企画がつくれると考えています。
昔は“どこ”で広告を流すかが重要視されていて、マス媒体で流すか、専門的な媒体で流すかのどちらかの選択肢しかありませんでした。ただ、今は「誰(タレント)をアサインし」「どのチャネルで」「どんなメッセージを」言うのかが重要になってきている。そうした中で、FIREBUGは芸能事務所とのネットワークがあり、タレントのマネージャーしか持っていないようなオフラインデータを豊富に持っています。それを活用していくんです。
具体的には業界データや商品データなどの「消費者調査データ」、契約金データやSNS属性データなどの「タレント定量データ」、愛用品情報や好き情報、悩み情報などの「タレント定性データ」の3つを組み合わせ、広告ニーズに適したタレントをキャスティングします。
「タレント」を軸としたエンターテインメントを企業と共創する
そんなタレントに関するデータを活用し、FIREBUGは4つの事業を通して企業とエンターテインメントを共創していっています。
まず1つめがタレントを中心としたエンターテインメント施策を提案する「マーケティングコンサルティング事業」です。この事業は、企業のビジネスにおけるマーケティングやブランディング、人材採用の課題をキャスティング、クリエイティブ、メディアプランニング、PRといった手法で解決していくものになります。
例えば、これまでにファミリーレストラン「ジョイフル」が抱える「継続的に売り上げを伸ばしたい」という課題解決に向けて、ジョイフルが大好きなYouTuberのヒカルさんをキャスティングしたプロモーションと商品開発を実施しています。
実際にヒカルさんと共同で開発した商品の売り上げは累計800万食を突破するなど、来客数と売り上げアップを実現することができています。
2つめがタレントを活用した独自のソリューションを開発する「マーケティングソリューション事業」です。消費者調査データやタレント定量データ、タレント定性データをもとに多種多様なキャスティング、コンテンツ制作を実施します。
商品やサービスの動画コンテンツをタレントやインフルエンサーのYouTubeチャンネルやTikTokチャンネルで配信する「SNSタイアップ」を実施し、それを各SNSで広告配信するといった取り組みをしています。
また独自のソリューションという観点では、動画広告に使用できるタレント肖像「AVATORS」が特徴的です。FIREBUGが保有するタレントデータをもとに、3Dアバターを作成。それを企業は定額で自由にデジタル広告に使用できるというものです。また、企業の要望によってFIREBUG側でコンテンツを制作することもできます。
実際にAGAクリニックがクロちゃんのアバターを活用し、YouTubeとTikTokで合計6種類のクリエイティブの広告を配信しました。クリニック名での検索数が増加するなど、認知度向上に貢献することができています。
さらには、食と音楽と映像が融合した次世代エンターテインメントフードホール「新宿カブキhall」を活用したプロモーションも提案することが可能です。オンラインだけでなく、オフラインの空間を活用したソリューション提案もFIREBUGの強みとなっています。
3つめが経営課題をタレントを中心としたエンターテインメントで解決する「マネージメントサービス事業」です。経営者やサービスをメディアのキーマンに直接広報できる「ProfAI」、コーポレートガバナンスに必要な研修を短尺エンタメ動画で学ぶことができる「mininal」を開発しています。「mininal」に関しては、お笑い芸人・さらば青春の光と「ハラスメント」を学ぶハラスメント動画研修パッケージなどを開発・提供しています。
そして、4つめがFIREBUG創業時からの強みでもあるタレントのプロデュース、SNS運用のサポートです。タレント・アーティストの課題を解決するソリューションを提供しており、いきものがかりやクロちゃん、菊地亜美さんなどの活動をサポートしています。
こうした4つの事業を通じて、FIREBUGは企業とエンターテインメントを共創し、「エンターテインメントで人を豊かにする」というミッションの実現を目指していきます。
FIREBUGでは一緒に働くメンバーも積極的に採用中です!記事を読んで少しでも興味を持った人は、ぜひご連絡ください。
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