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台湾が好き 映画編 その1

予定していた旅行をキャンセルし、3日間家にいた。台湾人のエッセイを読み、台湾の映画を観て過ごした。台湾に行った気になる3日間であった。

台湾の映画を観て思ったことを書く。

今回観た台湾の映画は「軍中楽園」。蒋介石が台湾、毛沢東が中国を治めていたころの話である。舞台は台湾の軍が経営する売春宿。その売春宿の人間模様を描いた作品である。

もののあはれを感じる作品であった。

一見エロそうな映画であるが、そういう映画ではない。肉体的なものではなく、人々の感情が細やかに表現されている。

鬼軍曹が見せる人間の弱さ(ことに女性に対する脆さ。)主役の青年軍人の純粋さ。各シーンの随所にちりばめられたそこはかとない哀しさ。

台湾人と日本人が持つ独特の湿っぽさ。哀しみを感じるポイントが日本人と台湾人は全く同じなのではないかと思う。

今回の作品もそうだが、台湾映画を観ると、「日本人のために台湾人が作ってくれたのでは?」といつも思う。ヨーロッパ映画にもアメリカ映画にもない、優しく察する雰囲気が台湾映画にはあり、日本人の私はそこに共感する。

台湾映画が醸し出す「もののあはれ」は今まさに私が求めているものである。

コロナが去ってまた自由に海外に行けるようになったら、台湾へ行こう。




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