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原民喜さんを読む

最近は青空文庫で原民喜さんの作品を良く読んでいます。
その収録作の「遺書」には遠藤周作さん宛の言葉があります。
遠藤周作さんの「ぐうたら交遊録」の中で遠藤周作さんと原民喜さんが晩年に懇意にしていた年の離れた女性との楽しかった思い出。
「それは長編ですか?」とフランス留学直前の若き日の作家が思わず聞き返した時のエピソードが原民喜さんの側から示されているようで強く印象に残ります。

ボクシングの試合を勝敗を後輩の遠藤周作さんと賭けをした時に全勝した梅崎春生さん。若き日の作家に大きな影響を与えたであろう原民喜さん。
近所の図書館で作品を探してもなかなか見つからない作家の作品を鑑賞できる青空文庫は有り難いです。時間の流れの中で埋もれていく作品に触れることができる経験は貴重です。
改めて遠藤周作著「ぐうたら交遊録」を読みたくて押入れの襖を開けたら漫画「タッチ」、「動物のお医者さん」、「なんて素敵にジャパネスク」、「エロイカより愛を込めて」、「水滸伝」、「アプローズ〜喝采〜」等々の山積み阻まれて断念しました。名作を埋没させないようにするのは至難の業のようです。
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