小説 春のはじまり!
春だ!春になれば花見だ!公園で酒を飲みながら餃子とフランクフルト・ソーセージ、唐揚げとジャーマンポテト、お好み焼きとナチョス!公園ランチをネットに投稿する面々で溢れる。
成田の目の前でもキッチン・カーで購入したサンドウィッチ・コンボをベンチに置いて写真を撮っている妙齢の御婦人がいた。成田もそんな面々の仲間入りをした。
彼はインターナショナル・マーケットでスパムとナチョスとボトル水を仕入れて有栖川宮記念公園に繰り出した。
「マーケットではドイツ語、フランス語が飛び交って英語すら出来ない俺はStranger(他所者)さ!オーイ、そこの金髪の坊や池に落ちるぞ!キープ・アウトの看板が読めないかなぁ?ベンチではアフリカ系の坊やとアジア系の坊やがポケモンごっこに夢中だ。犬の散歩している御婦人はケルト語でスマホの向こう側の誰かと会話に夢中!まるで独り言を言っているみたいだ。ここは有栖川宮記念公園、しかし、公園は無国籍!多種多様の人種が交差して風景になっている。ここはニューヨークか?ロンドンか?サッカーに夢中の坊やは俺が目に入らないらしい?サッカーボールよりも俺は小さい存在らしい、俺は透明か?俺はVisible(可視化)のはずだけど。お母さんらしき人物が両手を拡げて《オー・マイ・ゴッド》のジェスチャー。子供が元気は気持ちア〜良いよ《Boys look fine! It's sound good.》ってイタリア語ではどんな言い方をするのだろう?街は今日もクレイジーで正しく動き回る。」
結局のところ街に繰り出すと少しだけ予想の斜め上を天から降ってくる、振ってくれているのか?The world is too huge to go steady!(世界は上手にやり過ごすには広すぎる!)。
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