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日常:2019/7/2 電動ママチャリと半夏生

今日も私用でお休み。休みといっても余裕はなかったりする。子供を送迎するため、早起きして身支度・移動する。心配していた雨はギリギリ降らなかった。湿気を含んだ重たい空気のなか、子供と出かけた。

購入した電動付きママチャリにはじめて乗った。なかなか普段のっているクロスバイクとは勝手が違って、別の力が、自分の意思と微妙に違うタイミングで働く。20分、30分と進み、このチャリの内部構造を考えながら、感覚を掴んでいった。走り出しは「グワッ」と前のめりに進む。ある速度以上にペダルを回そうとすると、逆に重たい。思っている以上にデジタルな感覚で、ある閾値からアシストが働き、その強さは一定に感じた。なるほど、10-20kmの一定速度であれば、傾斜のキツイ坂道でも、疲れずに進むことができる。

なんとなく、ハイブリッド車と近い感覚だった。ママチャリは人力と電気のハイブリッド。トヨタがいつかHybrid Synergy Driveみたいな標語を出していたけど、うまく乗りこなせないと効率が悪い。少し前にレンタカーでNote e-powerに乗った。こちらは充電は内燃エンジンだけど、駆動は完全にEV。あまり連動性みたいなことも考えず、アクセルを踏めば強く加速し、アクセルを離せば回生エネルギーを充電するため、ブレーキをかける程度に減速する。EVっぽい感覚を楽しめた。力の使いかたにも向き・不向きがあるんでしょうかね。

ママチャリのおかげで、難なく送迎ができ、そのまま買い物に向かう。テキトーに買い物をした。なんとなく「タコ」が目についた。タコパがしたいとかではなく、なんとなく「タコ食べたい」と思って、珍しく購入してみた。炊き込みご飯でも作ろうかな。

市役所等いろいろと用事を済ませて帰宅。夕方ニュースの天気予報コーナーで、今日が「半夏生(はんげしょう)」という日だと知った。七十二候の暦日の1つらしい。よく分からない。

”七十二候(しちじゅうにこう)とは、古代中国で考案された季節を表す方式のひとつ。二十四節気をさらに約5日ずつの3つに分けた期間のこと。”(wikipedia参照)

へ〜。細かく季節の表しかたがあるんですね。で、半夏生は梅雨の終わりらしい。そして、なんと関西ではこの半夏生に「タコ」を食べる習慣がある、と天気予報士。なんだこの狙ったような展開(笑)タコの八本脚や吸盤で根を張るように、という豊作祈願が起源らしい。そして調べるとタコには疲労回復効果があるらしい。仕事に家に右往左往していて、ここいらで身体がタコを求めていたのかもしれない。そう思うことにした。先人の知恵は現代でも通じるんだろう。

夕飯は、タコと人参と生姜で炊き込みご飯を作った。素材を切って、醤油・みりん・白だしを加える。あとは炊飯器の力に頼って、手間なくできる。家族もおいしそうに食べてくれた。

空には分厚い大気がのしかかっている。日本を感じる。僕は曇天続きの日本海側で育ったので、故郷を離れたとき、太平洋側の空の日照や青さが珍しかった。さらに他国に旅行でも行った人なら分かるかもしれない。この高温多湿、空の低さは日本・アジアっぽい。今いる場所と違う環境に置かれたり、少し身体の衰えを感じると、この厳しさが感覚値として分かってくる。

これからまた、暑い夏がやってくる。季節の変化は、思ってもみない不調を呼んでくる。身体を壊すかもしれない。力は使いどころを考えましょう。疲れていたら美味しいもの食べて静養しましょう。家の都合だったはずなのに、なぜか自分がそうやって諭されているような気がした。そんな半夏生でした。

慌ただしいときほど、心穏やかにできる一瞬を大切に。健康が一番です。冷えた夜には、あたたかいお茶がおいしいです。どうぞお元気で。

もし、サポートいただけるほどの何かが与えられるなら、近い分野で思索にふけり、また違う何かを書いてみたいと思います。