見出し画像

日常:2019/4/1 エイプリルフールを忘れていた

元号が決まった。あまり興味がないと言いつつ、朝からなんとなくソワソワしていた。

4月1日はただでさえ節目、始まりの日。多くの人が新しい暮らしを始めたんだろう。並木の桜は薄く色づいて、街頭には新しいプロモーション広告が溢れる。新しいスーツに身を包んだ新社会人。いつもの通勤路に、教科書の挿絵漫画のような特徴点を見つけて、今日の始まりを編集する。いや、実際は、ただいつもの路を足早に移動しただけだ。

会社は期の始まり。年度始めの会社なら、計画を立て、新しい予算をつけて、仕事が動きだす。年度末追い込みになりがちなウェブ業。春先は充電期間になることが多い。と言いつついつもバタバタなんだが。開始パートを担う人はここが大変だったりする。自分も先をみて今ふんばりたいな。

話は変わるが、この春、NHK教育番組のキャストが一挙入れ替えになった。そのため自分を含め、幼い子を持つ父母中心にTwitterが湧きまくっていた。年齢の幼いキャストなら、数年もすればけっこうな割合で大きくなる。8年も笑顔を続けてきたベテラン女の子が、ステージで涙ぐむ姿。なかなか悲しくなる。その笑顔の裏側で、いろんな苦労があったんだろう。そんな別れの季節でもあった。

何ともまとまりのない4月1日だ。自分自身にとってアニバーサリーなことはあまりなかったが、周りの変化のなかで、この節目を感じることができた。

これで終わればキリも良い。そういえば、エイプリルフールを忘れていたことに気づいた。例年笑っていた、くだらないエイプリルフールネタを今年はほとんど目にしなかった。探すこともしなかった。

どうでもいいことは、大好物だ。たまに冗談がないと、息苦しい。そんな自分でも、今年ほど、例年のそれに関心の向かなかった年はなかった。本当に大切なタイミングで、どうでもいいことは求めないもんかな。それに費やす暇がない、と言ったほうが近い。プロモーションとして消費される切なさより、桜の散る時間のほうがはるかに短い。いっそ、エイプリルフールは別の日にしてはどうか。と、今年に関しては思った。

もし、サポートいただけるほどの何かが与えられるなら、近い分野で思索にふけり、また違う何かを書いてみたいと思います。