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日本の基幹産業「ものづくり」をデータの力でUPGRADEする!大手コンサルで磨き上げた知見でプロジェクト推進/組織強化に日々奮闘中

佐藤飛鳥と申します。2020年の1月にJDSCに参画しましたので、もう在籍は4年半になろうとしています。また、社内では6番目の古株らしいです。
現在は執行役員として、「営業/提案組織」・「コンサルティング組織」と「製造業向けのソリューション組織」の責任者をしています。他、採用活動や広報活動についても事業部側の窓口として専任者との連携を推進しています。

2024年、コンサルティング会社は就職ランキングの上位を独占するほど、知名度が上がりました。そのコンサル会社で10年以上のキャリアを重ねてきた私がなぜJDSCを活動の場に選んだのかについてお話しさせて頂きながら、JDSCという場について知っていただく方が増えれば幸いです。


コンサルタントは、自分にとってあこがれの仕事であり、「天職」

‐ 大学院卒業後にコンサル会社を選んだのはなぜですか?

ファーストキャリアにコンサル会社を選んだのは、当時理系(電気工学)の学生だった自分が「技術」を身につけることではなく「ビジネス変革」の力を身につけて「技術」をサポートする立場になったほうが世の中を変えられる、と思ったからです。

1980年代生まれの私の原風景は、「家電」が生活の中で存在感があり、且つ、日本メーカーの商品がその中でも優れている状態です。また、画期的な技術に支えられた新商品の市場投入が人々の生活を変えていくという経験をして育ちました。例えば、少し私より上の時代ですが、ソニーがウォークマンを発売(79年)、任天堂がファミコンを発売(84年)等です。物理や数学が得意だった私にとって、「ソニーに入社して『画期的な新製品』を生み出す」という漠然としたキャリアイメージや、そしてそれを前提に電気工学科を選択した事は、自然なことでした。

ところが時代は変わっていきます。私が修士1年になり、就職活動をしていた03年、日本の家電メーカーは全般に苦戦をしていました。韓国・中国メーカーの台頭も有り、例えば憧れのソニーは絶頂時と比較して株価が1/5になるほどでした。

「日本メーカーは技術面では韓国・中国メーカーに勝っているはず。でも事実として、市場でのプレゼンスは下がっている。自分が技術者になるという方法で世の中を変えることは、難しいのではないか」…そんな漠然とした課題認識の中で出会ったのがコンサル会社。「そうか、この人達が世の中をコントロールしているのか。ここで学べば、世の中を変える力を得る事が出来るのではないか」こうしてコンサル会社をファーストキャリアに選ぶことになった背景です

‐ 大学時代って何をやっていたのですか?

大学院では超電導応用を専門に、試作機作りや数値シミュレーションをしていました。研究室はJR東海さんと共同研究をしており、山梨県大月市にあるリニアモーターの実験線に乗せて頂いたり、2005年に開かれた「愛・地球博」向けにリニア試作機を共同開発したことは良い思い出です。

‐ 実際に入社してみて、コンサル会社という場を選んだことは正解でしたか?

最高でした。特に、数値的なFactと経営理論を組み合わせて、経営を変えて行く日常は刺激的でしたし、ビジネスマンとしての基礎力を鍛えさせて頂きました。特に、あの時期にコンサル会社、特にアクセンチュアを選ぶことが出来たのは、結果論ではありますが、とても良い経験を得られたと感じています。

3つ程具体的な例を挙げると、、、まず、「戦略からITまで含めて、大きく企業を動かす経験が出来たこと」。また、アクセンチュア自体が非常に大きく成長した企業であり(私の在籍期間中に、日本法人は2,000人→13,000人へ。現在は23,000人ですが…)、その為に行われてきた「自社の変革を『中の人』として体験することが出来たこと」。そして、上記の過程で、「優れたリーダー達を何人も目にする事が出来たこと」です。これらはJDSCの戦略や私自身の動き方にも、アレンジして組み込まれています。

具体的なプロジェクトの話は開示が難しいこともあり、ここでは割愛をさせてください。もちろん、それなりに活躍していたつもりですよ。笑。

コンサルでのキャリアを振り返ったときに、個社の競争力強化に向けた改革がほとんど。業界全体にインパクトを与えることにトライしていきたい

‐ JDSCという会社を知ることになったきっかけは何だったんですか?

旧知のエージェントと知人から、ほぼ同時にJDSC(当時は日本データサイエンス研究所)を紹介されたのがきっかけでした。両人とも、「自分では全体像を説明しきれないけど、絶対面白いから社長に会ってみて」と、笑。

最初は正直、会うつもりはありませんでした。コンサル会社での仕事に対して、それなりに満足していたからです。黒子とは言いつつも規模の大きな仕事をしていましたし、給与もそれなりに頂いていました。また、コンサル会社/アクセンチュアの知名度も上がってきていたために、社会的にも信用もある状態でした。

そもそも、エージェントが持ってくる話は、話半分に思っています。エージェントは転職させて初めて収益が上がるビジネスですし、自身にとってマージンの大きな案件に誘導する傾向があると考えています(あくまで私見です!)。「自分が知らない企業の案件」を持ってきて欲しいとは常に言っていましたが、あまり期待はしていませんでした。

‐ そんな中で、何が転職の意思決定に繋がったんですか?

結局、代表の加藤と話すことになったのですが、、、詳細な内容は覚えていないです笑。衝撃的すぎたもので…。とにかく、頭を殴られたような気持ちになりました。

まずはアクセンチュア時代に経験してきたプロジェクトを題材に、守秘義務上問題ない範囲で、ひとしきり話しました。加藤は、「一つ一つのプロジェクトの規模が大きいですね、さすがアクセンチュアだ」と。ただその後に、「今日話に挙がったプロジェクトをあなたが推進したことで、世の中は変わりましたか?」とのコメントがありました。そして、「『社会性』と『経済性』の両立」と「産業協調」について話されたことは覚えています。

コンサル会社ではクライアント企業の大きな改革を支援してきました。よほど事情があった場合を除けば、クライアント企業からお支払い頂いたプロジェクト費用以上の成果を生み出してきたという自負はあります。つまりその企業の業績には貢献してきた。ただ、それが世の中のために貢献したのか?と聞かれると、途端に口ごもってしまう自分がいたのです。

アクセンチュア自体はどんどん、自社のプロジェクトサイズを拡大しています。例えば、数百億円規模のBPO(アウトソーシング)のプロジェクトもある。企業がやっている業務を受け取り、代理で効率化をする仕事ですね。クライアント企業にとっては、利益が出るのであれば良いのでしょう。ただ、その業務を誰がやるかだけの話であり、世の中を変えているとは思えない。それを自分の人生をかけて望みたいとは、私は思えませんでした。

「本物」のデータサイエンティストとの連携は、単純に楽しい

‐ JDSCでのプロジェクトは、前職時代(コンサル時代)と比べてどうですか?

単純に楽しいです。コンサル会社では戦略コンサルタント/業務コンサルタント/ITコンサルタント/DSコンサルタントが同時にプロジェクトチームに入ることは基本的にはなく、分業制が当たり前でした。その分プロジェクトは、長くもなりがちです。JDSCは「三位一体」でプロジェクトを進めて行くので、密度が濃く、価値の高い改革が実現できますね。

‐ 製造業のデータ活用ってどんなことやっているのですか?

今また、「技術(データサイエンス)」が世の中を変える時代が来ようとしていると思っています。約20年前に、「技術」で世の中を変えられる時代ではない、と思ったところから一巡し、戻って来ましたね。

例えばダイキン工業さんとは2020年から長期で協業をさせて頂いています。運転データの高度解析を通じて、故障の予知や故障の少ない設計に繋げる、みたいなレベルからスタートし、今は「空気価値」を提供するソリューションの共同構築を行うところまで進んでいます。その為のコアには、データサイエンス(データ活用)にあると思っています。

製造業はサービス化/ソリューション化しないといけない、というのがずっと言われていますが、今、正にそのタイミングが来ています。

私が知る限り、「製造業のど真ん中」にはコンサルは入りにくかった、と思っています。例えば、ITの仕組みとか業務改革とか、海外展開とかM&Aとか、その会社で出来ないことをやるのがコンサルの主な役割でした。それが今は、自分がこだわりを持っている製造業をど真ん中から変える、一番面白い時期であると感じています。

コンサル会社での経験を活かして、JDSCという会社をUPGRADEしていきたい

‐ コンサル会社出身者にとって、JDSCは活躍しやすい場所ですか?

私が入ったころ(2020年時点)は結構難しかったと思います笑。「UPGRADE JAPAN」というコンセプトは明確だったものの、そこに至る道筋として、誰に対して何を提供していくのか/社内ではどのように連携するのかについてまでは、まだ手探りな時期でした。

今はJDSCとしての価値の創出パターンが明確になってきましたので、確実に成功できますよ。多くのコンサル会社出身者が参画してくれていますが、慣れるまでに一定の時間は必要なものの、皆、活躍してくれています。

‐ 今、何に対して一番やりがいを感じていますか?」

自分が誇りに思えるような業界変革を、着実に進めて行きたいですね。
正直、業界変革には時間がかかります。仕込みから、Joint R&Dの推進、業界への拡大方法の検討、座組みの構築…等、数年間に及ぶ長い道のりです。その中では必ずしもうまくいかない時期も有るはず。それらを乗り越えながら、新しい景色を見たいですね。

加え、そういう業界変革を推進できる組織を作っていくこと自体が、自分がやることだと思っています。正直、1年前くらいは「自分が頑張らないといけない」と肩に力が入りすぎていた時期もありました。ある日自分の周りを見渡してみると、特定領域については、自分よりよほど能力のあるメンバーがいっぱいいるんですよね。なので、各メンバーの強みをどのように活かして行くのかの連携をデザインすること、その中で自分しか出来ないロールを担うこと、組織全体を強く出来るようなミッシングピースは何なのか、等を日々考えています。


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