見出し画像

憧れていた。

私には子供の頃からずっと深く憧れている人がいた。
その人に憧れて10年近く勉強に励んできた。
晴れて春からその人と同じ職業。いままで学んできたことを存分に生かしたい。楽しみ半分不安半分。いや、不安の方がおおきいかなぁ…
今までとは違う責任の大きさ、社会を作る1人の大人としてきちんと働いていけるだろうか。でもそんなこと今考えてもどうにもできないし、とりあえず4月からがむしゃらに自分なりに頑張ってみるしかないのだと思う。

私は憧れの人との繋がりを大切にしてきた。お年賀は必ず出していたし、何かあればその人も相談に乗ってくれた。時々、ご飯に一緒に行ったり。私たちの専門分野について話明かしたり、何気ない日常の話をしたり、師弟関係というよりは友達のような関係になっていた。そうして近づけば近づくほど自分の憧れていたその人と自分は遠く離れた人なのかもしれないと思うようになった。少しずつ価値観が違うこと、目指しているところの違い、そういうところが見えてきた。私もこの10年で色々な人と関わったり、経験をしてきた。お互いの生活から昔ほど私がその人に憧れを抱かなくなってしまったのだろう。なんだか寂しい。これが大人になるということなのかなぁなんて考えながら… 

今までの私が、これからの私が存在しているのは間違いなくその人のおかげである。

憧れの人と出会うのがもう少し早かったら、今日は違う日だっただろうか。
お互いの年齢が近かったらどうなっていただろうか。
考えても仕方のないことで、今は今でしかないのだが少し考えてしまう。

かつて私が深く憧れた人へ、今もこれからも私はあなたを追いかけていきたいと思っています。真っ直ぐに仕事と人と向き合うあなたを尊敬しています。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?