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ファッションチェックじゃない、色の効果を見る

毎日流れてくるネットニュースの中に色彩心理学的な見方で分析すると、 なるほど納得というものが多数あります。それは単なる服装等のファッションチェックではなく、その服を選んだことにどんな深層心理があるのか科学的に論理的にその効果を検証しています。

あ、これじゃ終わるよな~~と思いました。以下の記事はヤマダ電機との間に業績を残せなかった大塚久美子氏が、提携することを発表した時の写真です。久美子氏のジャケットの赤は、やる気スイッチの赤、リーダーへのイメージを強くさせる赤、勝負の赤とも言われていますし、ヤマダ電機のロゴマークを意識しての色選びだったのかと思いますが、  

ズバリ”失敗”だと思います。可視光線に含まれる赤は”色の中で最も波長が長く強い刺激を与えるがゆえに強い疲労感も促します。経営には強さが必要かもしれませんが、強すぎると人に、特に従業員という立場なら尚更、その人物に積極的には寄ってこないし協力体制も取れにくくなります。強すぎるリーダーより、聞く耳を持っているリーダーの方がこのタイミングでは必要だったのではないかと思います。

私は経営のプロではありませんが色彩心理学を使ったコミュニケーション能力アップを指導する立場として考えると、このタイミングでは赤を着るにはまだ早い!初めは相手との交わり方を模索する時期ですから、関わりやすい、話かけやすい色を選ぶべきではないかと。例えば、眼の刺激が弱いグリーン系やブルー系、良い意味での曖昧さを出すライトグレーもお勧めです。その点では東京都知事の小池百合子さんは上手に使いこなしています。*政治手腕、政策は別として。

以下の記事は女子アナだった方が結婚を経てママになったという記事です。いわゆる女子アナ的な雰囲気がこの写真では見られません。これも色の効果だと思います。黄色は明度(明るさの度合い)が最も太陽光に近い色です。その為、女性の前に人間としての像が浮かんできます。女性という色味より人間、母としての強さ、たくましさが笑顔の中に垣間見えます。

気軽にトレンドとしてファッションカラーチェックも楽しいですが、色が無意識に人間の脳に働きかけ、その刺激によって思考や行動に影響を与えることをぜひ知って欲しいと思います。

全く知らずに選んでいるとあらぬ誤解を招いたり、リーダーシップや人との関係性の構築に失敗することもあります。

でも、それは何もかも恣意的にするという意味ではなく、色選びは実は気づいていない自分の意識や体調を表すことがあります。なぜ、この色を選ぶのか、選びたい自分は何なのか、今本当はどう感じているのか等、自分への問いかけや、メンタルケア、ヘルスケアにも活用できるのが色彩心理学です。

人間の脳は93%が無意識であり、その行動は制御が難しいと言われています。脳との関連性も踏まえ色を効果的にコントロールしてみると新たな行動パターン、思考回路が見えてくるのではないでしょうか。


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