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色の学校 2日目 資料と色

色が繋ぐ分野、資料作成編

学校、職場、PTAや地域の集会など、プライベートでもオフィシャルの場面でもさまざまな分野で資料を作成する機会がありますよね。
どんな資料を作っていますか?そもそも資料の作り方って、習いましたか?
我流でやっていませんか?

ターゲットは誰ですか?

資料を読んでもらう相手は誰ですか?ターゲットを想定して作成していますか?
資料を社内で配布する場合と、顧客様や無作為に公開されるものなど目的の違いで作成方法を変わってきます。
一般的に考えると、社内の場合、多くは問題意識を持って改善策に取り組むための会議における資料。また、新企画で社内の承認を得るなど、良くも悪くも問題意識を持っている同士での資料には、アトラクション的な内容は多くは必要ありません。文字情報を多く見せる方が読み手の満足度が上がります。
社外の場合は、読み手側に問題意識がない場合が多く、極力難しい内容は読みたくない、楽に内容を把握したいと無意識に望んでいるはずです。
整理すると、

色の記憶が強い

人間の記憶には特性があり、特定の強い感情を抱いていない場合は、もの事の判断を視覚的情報によって判断する傾向があります。特に集中せず、ふらっと街を歩いていて、何かが目が止まったという場合の要因の多くが色からくるものだと言われています。
つまり、色の記憶が一番先に脳に刺激として送られるのです。

グラフの色

資料の中にグラフを入れるケースは多々あります。基本的にグラフ作成はパソコンソフトにあらかじめ導入されているものを使いますが、伝えたい内容とグラフぬ使われている色がフィットしてない場合が少なくないです。
フォーマットがあると大変便利で効率も上がりますが、本当にそれで良いのでしょうか?

上記のグラフは女性を対象にした調査の結果を表したものです。左側が既存のグラフに当てはめたものです。右側は色のイメージや目的を考慮して色を置き換えて作成したものです。どうでしょう、やはり伝えたい内容に合わせて色を選択した方が、記憶に残りやすいと思いませんか?

色の数

「スライド1ページにつき、何色使って良いのですか?」
「見やすい色数ってありますか?」
よく聞かれます。
基本的に色数は3色!
色数というのは1色相のことです。

色相(しきそう、: hue[1])は、オレンジといったの様相の相違である。特定の波長が際立っていることによる変化であり、際立った波長の範囲によって、定性的に記述できる。ただし、常に同じ波長が同じ色に見える訳ではない。赤から、オレンジ、黄、緑、青を経て、)までは、スペクトル上の色であると言える。
*ウキペディア引用

3色ではすくなくない?寂しくない?
これもよく聞かれます。
確かにそう思われそうですが、赤、青、黄色の3色を使い、同じ色相であれば、白から黒、またはグレーを加えていくグラデーションにすることで、色数が豊富に見せられます。また、白と黒は人間の色彩心理物理学の中では色とは認識しないので、色数には含まれません。


色と文字

色の使い方でターゲットへの伝わり方、伝わり熱量、理解度、記憶に残るかどうかなどが決まってきます。資料作成する場合には、見る側、ターゲットのことを考えて客観性を持って作成しましょう。プレゼンテーションなどでスライド、パワーポイントなどを使う場合、プレゼンターは口頭でも説明をするわけですから、スライド自体の文字の割合はターゲットに応じて変えていきましょう。色と文字の割合は慎重に選択してください。多くの時間を費やしても読みづらい独りよがりの資料では誰も目を通してくれないということも・・・・・。
色を上手に使うことが作業効率を上げ、読みやすさ、わかりやすさを生み、あなたへの評価も上がるはずです、必ず。


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