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飲食業界のカラーマーケティングとは?

”カラーマーケティング”とはマーケティングという分野に対して、色彩心理の視点で分析するものを指します。

詳しくはこちらで解説しています。「カラーマーケティングって何?」


業界別にカラーマーケティングについて解説していきます。今回は飲食業界の中でも子連れママ、子育て中のママがママ友と行きたいレストランについて書いていきます。

はじめに人間の五感がどのように機能し、私たちの行動を左右しているのかということを改めて検証したいと思います。

通常の生活において、五感の中でも特に判断、行動、思考に影響力が強いのが視覚です。臨床実験等の結果をもとに統計を出した結果、視覚が約87%、ついで、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の順番ということがわかってきています。(多少の個人差はあります)

つまり、今回のテーマである飲食の分野で最も重要と思われる味覚は視覚、嗅覚より後に来て、味覚そのものは視覚や嗅覚からの情報をもとにその判断が下ると考えられます。更に、視覚情報の中で初めに認識されるのは「色」、次に「形」、そして最後に「素材」という順番であることもわかってきています。

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味覚の判断には視覚の中の主に色の情報から、味や歯ごたえなどの触覚(食感)を想像し、ついで香りから(嗅覚)甘さや温かさ度合いを想像し、味のイメージを作り上げて行きます。

つまり、人間は無意識のうちに視覚情報の中でも主に色による情報で詳細を判断し、行動や思考へ繋いで行きます。しかし、この判断は必ずしも正しいわけではなく間違っていることもあります。ただ、判断が間違っていても第一印象で掴んだものはなかなか払拭が難しいのが人の心理です。ですから、第一印象を多くつかさどる色の選択は非常に重要です。

例えば、食事をしようとレストランの前に行きサンプルメニューを見て、味を想像して入店。入店後は店内の香りを嗅ぎ更に味の詳細を詰めて行きます。注文し、運ばれてきた料理を見て、器その他の視覚情報、そして香り、嗅覚。料理が肉ならば焼ける音、聴覚も加わり、食べた食感から最終ゴールの味覚へ向かいます。

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最終ゴールは味ですが、味の判断は味覚だけでするのではなく、視覚をはじめとする他の感覚が多くを占めているのです。


「子連れママが行きたい店」とはどんな店?

子育て中のママ達へリサーチしました。店を選ぶ時のポイントは?

1 お子様メニューの有無 2 禁煙、分煙 3 個室の有無 4 ベビーカー持ち込みOK 5 離乳食等子供のおやつの持ち込みOK   6 キッズスペースの有無                                            

子連れの時は味や見た目より、施設内の機能やサービスに注目するようです。当然子供優先です。子連れの場合、子供たちが主役なので子供たちに興味を湧かせるような視覚情報は必須です。ママ達は施設の充実やサービスに満足したとしても、こども達が気に入るメニューやおもちゃ、座りたくなる椅子かどうか等々・・・。そこにも視覚情報は必須!

乳幼児、幼児たちとママとの色の見え方、求める色は違いますので、子連れOKの店の場合は子供の求める色など視覚情報の視点は子供に向ける必要性があります。

「ママ友と行きたいお店」

ここはママだけですから、子連れの時とは違ってきます。

日々の疲れや慌ただしさをひと時忘れるために空間は非日常的であって欲しい。落ち着く空間、お洒落な空間、異空間を好む傾向があります。

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お料理もいつもより少し高めでもOK!フルタイムで仕事をしている人の毎日のランチではなく、月に1回あるかないかのランチタイムはそこそこのお値段でもご褒美ランチとしてOKです。

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子供が好きなキャラクターなどのビビットトーンの色合いとは違った落ち着いた色やグレイッシュな色合い等々、機能性より見た目重視になりがちです。もちろん、トレンドも大事です。雑誌やインスタで見て良いなと思ったお店、ママ友の中で流行っているお店に行ってみたい!そう思うのがママ達の気持ちではないでしょうか。

味はもちろん大事ですが、どんな空間で、どんな器で、どんなお料理を頂くのか・・・。目でも楽しむために飲食業界でもカラーマーケティングは重要です。

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カラーマーケティングについて詳しくお知りになりたい方はいつでもお気軽にお問い合わせください。ご相談または色に関する講座も開講しております。

https://color-planning.com/contact/

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