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1980年代の配色事典の言葉に引き込まれる~読書の秋~

日本カラープランニング協会の桑野優子です。色彩に関する本が本棚に100冊以上あります。新しい本が出るとついつい購入していますが、せっかくなのでご紹介したいと思い、読み返しています。

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ご覧のように古い本です。1983年発行されたもの。今ではたくさんありますが、この頃はこの手の本は少なく、誰もがこの本で勉強していました。

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配色は2020年の今、1980年代の本を見て参考になるかと言えば・・・??ですが、配色に関する説明文にはちょっとびっくり、参考になるかも。


配色には番号が付いているのですが、例えば、「25番 これ以上青が明るくならないように」とか、「28番、むせるようなフルーツカラー」え?むせるって??「やや青みがあれば、あやめ色、赤みがあれば、パンジーパープル」ややって、何%?「78番 グリーン系ならこの辺を選びたい」なぜに、この辺?「サマーカジュアルからセーターまで意外にまとめやすい」何をもって意外なの?「89番 面積比でガラリと変わる」って、どう変わるの??とツッコミどころ満載・・・・。今の配色事典でにはこんな表現は見当たりません。話し言葉のような、曖昧で個人的な意見のような説明に親近感を感じました。今の配色の本は、もっと画一的な表現で、個人的見解で説明することは稀です。良い悪いではなく、表現方法に時代を感じます。色に関するボキャブラリーを増やすために古い本を読み返すのも良いなぁと感じました。 

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配色事典  発行 1983/1/1
渋川 育由 /高橋 ユミ 

https://www.amazon.co.jp/%E9%85%8D%E8%89%B2%E4%BA%8B%E5%85%B8-%E6%B8%8B%E5%B7%9D-%E8%82%B2%E7%94%B1/dp/4309260365/ref=sr_1_35?dchild=1&keywords=%E9%85%8D%E8%89%B2%E4%BA%8B%E5%85%B8&qid=1603099840&sr=8-35

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