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赤ん坊のコミュニケーション能力

赤ん坊のコミュニケーション能力って凄いと思いませんか。

彼ら彼女らが行っているのは、大雑把にいえば「笑う」ことと「泣く」ことの2つだけです。言葉をつむぐことはまだできません。でも、彼ら彼女らはこの2つのことを駆使して、親をはじめとする周りの人にあらゆることを伝え、動かします。

「眠い」「腹が減った」「気持ちがいい」「おむつを替えて欲しい」「嬉しい」「ミルクが欲しい」などなど。豊富な語彙を学び、様々な手法を会得した我々が、コミュニケーションでつまずいている中で、言葉もなく意思を伝えている、これは凄いことではないでしょうか。この赤ん坊のコミュニケーション力はどこからくるのでしょうか。

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実はこれには明確な種明かしがあります。

赤ん坊が「笑う」ことと「泣く」ことだけで絶妙なコミュニケーションがとれているのは、彼ら彼女らの力だけではなく、伝えられる相手側に理由があります。つまり私たちです。赤ん坊と接する私たちが、赤ん坊に対して強い関心と興味を抱き、愛情をもってわかろうとしているのが理由です。そうすれば、例え言語メッセージがなくても相手の気持ちを理解できる力を私たちは持っているのです。

そして、日常の私たちはその力を活用していません。言葉という便利なものに頼りすぎ、相談に来た部下の顔も見ずに応対したり、家族の様々な行動や発言に無関心でいてしまいます。これが職場や家庭でのコミュニケーション不全の理由です。関心と興味を持ち、愛情をもってわかろうとする努力を、そしてそれができる自分の能力を置き去りにしているんですね。もちろん、赤ん坊に気を配るレベルですべての周囲の人に気を配ることはできません。でも、ここにコミュニケーションの問題を考える原点があるのは間違いないように思います。実は、コミュニケーションというのは聴き手の問題なのです。

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※酒場の写真~仙台「酒肆 番」。日本で2軒しかないにごり酒専門店(私、調べ)。仙台に寄ったら絶対にお邪魔したい酒場です。「どぶ」で〆てたら隣でバイトの子がまかないのカレーを食べ始めていたので、あまりのよい香りと「どぶ」と合わせたいという想いで、勇気を出して分けていただいたのが最後の写真です。あー、東北いきてー。



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