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カウンセリングは態度~あらためて実技試験の直前に

国家資格キャリアコンサルタントの試験も、筆記・論述が終わり、いよいよ実技試験である15分間のロープレと口頭試問を残すのみです。私の大切な教え子の皆さんも多数チャレンジします。いろいろと不安から都市伝説のような怪しげなものも含まれているWEBサイトの情報に右往左往しがちだと思いますが、試験テクニックにだけ秀でたカウンセラーになんか誰も相談したくありません。あくまでも、意識すべきは基本と態度と試験の先の姿です。

私が尊敬するある医師から聞いた話です。学者と医師の違いのお話。学者は優れた薬の発見により多くの人を助けます。しかし、薬には副作用があります。97%の人は助かるが、3%の人は副作用で別の病気を併発するかもしれません。これはマスの中の比率の話です。学者の仕事はそういう仕事です。でも、医師は違うといいます。医師とは目の前の患者に対峙する仕事です。この人は難しいと思っても、目の前の1人に100%努力するのが医師の仕事。そこにはマスの感覚も比率の感覚も入り込む余地はありません。あるのは目の前のたった1人です。カウンセラーがどちらの立場をとるのがよいかは言うまでもありません。もちろん国家試験の実技試験は60%の点を取れれば合格できます。試験特有の打算的な対応も必要ですが、大事なのは試験であっても目の前のクライアントに100%向き合うことです。ロジャースもカウンセリングは技法ではなく態度だといっています。GCDFのクラスでは、カウンセラーの3つの基本的態度として、受容的態度、理解的態度、誠実な態度を学んでいるはずだと思います。この1つひとつの意味をあらためて振り返り、自分の心に刻み込み、実践をしようと真剣に努力すれば、きっと納得のできる15分を過ごすことができるはずです。

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※酒場写真シリーズ。KATSU@高崎。また行きたいな。館林の酒、分福の3種呑み比べなんてそうそうできない。

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