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JCATアーティストインタビュー Vol.7 Kumi Hirose



廣瀬公美は東京に生まれ、両親が徳島出身で小学校から高校まで徳島の田舎町で過ごした、彼女は漫画が大好きで、小さい頃からよく漫画の模写を描いていた。
やがて東京に行きたいという想いから、女子美術大学の推薦を受けた。その時初めて油絵を描き、大学院の受験をする際に真剣にアーティストになる事を志す。
大学院の卒業後は、日本という了見が狭い国でおさまりたいと思わなくなり、新しい思想などを受け入れやすいアメリカ、ニューヨークで活躍の場を広げたいと考え、現在ニューヨークと日本を行き来し、アート活動に専念している。

彼女にとって作品とは、自分の内に秘めていた思いをはき出す、はけ口であり、自己表現する居場所でもあり、彼女の日記ようなものであり、廣瀬の全てである。
彼女の作品に影響を与え、インスピレーションを与えているのは、彼女と関わった周囲にいる人々であり、絵を描く時は、大好きな友達や家族、愛している人、大好きな先生、嫌いな人であり、必ず彼女の中のモデルが存在する。
人々と関わりながら、生活している毎日、様々な悩みや、興味や関心を持ったもの、ショックだった事、嬉しかった事、腹が立った事、また印象に残った忘れられない思い出は、人それぞれであり、決して他人と同じにはならない自分だけの個性だと考える。

廣瀬にとって絵を描く事は、様々な悩みや、不安のある現実から解放され、逃避する方法の一つであり、自らのストレスの解消法なのかもしれない。
作品の世界観は、彼女の身の周りで起こった人間模様の中での、多様な思い、考え、悩み、情熱を、絵にぶつけて、誰とも同じにならない絵を創作し、主に原色を使った個性の表現を追求したものである。
彼女が、過ごしてきた日々の思い出に関することや、見た夢の数々のおもしろおかしい不可思議なイメージの世界観であり、固定され、形づいた物体を描いたものは少ない。それは、鑑賞する人々が、それぞれの感性の中で、自由奔放に様々な感覚や形の捉えた方をして欲しいという思いからきている。

彼女にとって、絵を描くということは、これから歩んでゆく人生の中で、決して欠かせないものである。廣瀬の人生の記憶と、個性の表現を追求した情熱の世界観の旅は、生きている限り続く。


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こんにちは!

JCAT NYのnoteをお読みくださり、ありがとうございます🗽💎

JCATアドバイザーのMIOです。

このnoteでは、日本人アーティストが海外で活動するためにはどうすればよいのか?をテーマに、記事を執筆しています。

今回は、以前より世界を舞台に活躍しているJCATアーティストの皆様にお願いしております、アーティスト・インタビューの第7弾です✨

インタビューを通して、より多くのnote読者にJCATアーティスト自身やその作品をご紹介したり、世界でアーティスト活動をするための心構えなどを知るきっかけとしていただけたら……と考えています。

それでは、下記、JCATアーティスト・Kumi Hiroseさんのインタビュー記事をお楽しみください💋


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Kumiさんは、NYにお住いのアーティスト。いつもとても心のこもったメールをくださるので、Kumiさんからメールが届くたびに心が暖かくなるのだが、中でも、メールの本文中で連呼される「ありがとうございます」の言葉が、わたしは大好きだ。Kumiさんのやさしくて謙虚なお人柄が伝わってくる。

インタビューしたのは、日本時間午後2時。つまり、NYは夜中の0時!お疲れではないのかな?と心配したが、Zoom画面でお会いできたKumiさんはとってもお元気そうに見えて、終始たくさん笑ってくださった。
後ろに置かれたクッションが、作品に通ずるようなデザインで、アーティストらしいコダワリを感じた。


ー 1年間で50作品以上制作しました

Q. アーティストを志すこととなったきっかけを教えてください。

「きっかけはね、わたし美大の大学院に行ったんですけどね。その大学院の受験生になる学部4年生のときに、明らかに他の学生さんよりいちばん沢山絵を描いたんですね。そしたら、その卒業のときに、ありがたいことに、総代賞と大学のお買い上げ賞をいただいたんです。
もう、本当にたくさん絵を描きました。朝の4時に起きて!7時に学校行って!22時に描き終えて23時に寝る!という・・・!1年間で50作品以上制作しましたね。
それが実を結んで賞をいただいたと思います。その受賞がきっかけで、アーティストになろうと決めたんです。賞をもらったことに感激したんですね。」


Q. JCATに入られた理由・経緯を教えてください。

「わたしいま学生ビザで、アート・ステューデント・リーグっていうアートの学校に通ってるんです。そこの先生に、JCATを教えていただいて、JCAT Galleryに行って、ARISAさん(JCATディレクター)に会って、いいな〜と思ったから入ったって感じです!」

🔻JCATディレクターのARISAが「アート・ステューデント・リーグ」について書いたnote記事🔻

ー アートが栄えていて、発展してるところがいいなと思います

Q. 海外でアーティスト活動をしてみてよかったことを教えてください。

「日本と違って、NYのギャラリーって、毎週どこかでオープニング・レセプションがあるんですよ。毎週賑わってるんです。アートが栄えていて、発展してるところがいいなと思います。あとNYは美術館とかも、有名な画家さんの作品がたくさんあるし・・・文化が浸透してるというのも、海外でアーティスト活動していてよかったなあと思ったところです!」

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✨2022年8月にNY・チェルシーで開催される
JCATメンバー限定の展示会『Made in Japan』でも、
オープニング・レセプションが開催されます✨

🔻オープニング・レセプションの詳細はこちら!🔻



ー 日本よりも海外の方が、アートが面白いっていうか・・・街の形も可愛い


Q. 制作する上でインスピレーションを与えてくれるものは何ですか?

「街にある壁の絵とか、ハロウィンやクリスマスとかイベントがあるときのデコレーションとか、可愛いデザインの小物とか!自分が可愛いと思う服のデザインとかから、インスピレーションを受けます。日本よりも海外の方が、アートが面白いっていうか・・・街の形も可愛いから、壁の絵もかっこいいし・・・そういうのですかね。NYの街だと、ブルックリンがいいかなあ。わたしのスタジオの周りも結構壁の絵とかもたくさんあって!
例えば、日本だったらビルが全部四角いじゃないですか。4年前に日本に帰ったときに、ビルが四角すぎて!!四角い街だな〜とか思っちゃいました(笑)。もうちょっと面白いデザインというか・・・もっと街にアートがあったら、気持ちが盛り上がりますよね!外観はやっぱり、海外の方が・・・NYの方がわたしは好きですね。シャワーの設備とか、建物の中身の方はボロかったりするんですけど(笑)。」


Q. 影響を受けたアーティストや、人物がいれば、教えてください。

Audrey Kawasaki さんと、Dragon76さんと、Lafynagirl さんですね。
Audrey Kawasakiさんは、LA在住の日本とアメリカのハーフのアーティストで、裸の女性を繊細にうつくしく描いていて、その世界観が、神や霊、精神や魂・・・といった、スピリチュアルなものなんです。すごく魅力を感じています。
Dragon76さんは、NY在住の日本人アーティストなんですけど、緻密な構図、かっこいいデザインの壁の絵をすごくたくさん描かれています。Dragon76さんが描く速いスピードと、たくさん描いている力強いエネルギーが、すごいなあと思って。わたしも見習わなきゃいけないなあと思います。Dragon76さんのスタジオは、新しくできたワールド・トレード・センターの中にあるみたいなんですよね。なんとかしてDragon76さんとお友達になれたらいいなあと密かに思ったりしてます・・・!
あと、タイのイラストレーター・Lafynagirlさんは、繊細なタッチで描かれる、独創的なデザインでおしゃれで可愛いファッション性のある不可思議な世界観なんです。この方はGUCCIとかANNA SUIとコラボしていて。ステキだなあと尊敬しています。わたしもこんな風になりたいな〜と思います。」

ー ポジティブな感情を持たせるような、人の心を盛り上げるようなアーティストを目指したいと思っています

Q. アーティスト活動をする上での夢・目標を教えてください。

「20代のときは、自分の中のクリエイティブな情熱のみで制作していたんですけど、最近はそれに加えて、わたしの作品を鑑賞した人々に "元気が出る" 、"可愛い"、 "面白い"、 "綺麗"、 "かっこいい"といったポジティブな感情を持たせるような、人の心を盛り上げるようなアーティストを目指したいと思っています。イルミネーションとか見てると、盛り上がるじゃないですか(笑)。おお〜って!(笑)そういう表現をしたいな〜と思って!
あとは、ANNA SUIさんとのコラボも目標です!ANNA SUIさんで働きたいな〜と思っていたりするので、ちょっとインターンシップにこれからトライしてみようと思っています!
いずれはLafynagirlさんみたいに、コラボ商品とか出させていただけたらいいなと思います。」

ー 自分で痛い思いとかつらい思いをして覚えていくのが人生だと思うので、失敗を恐れず、いろんなことにトライしていって欲しい

Q. これからJCATにJoinする方に、何かアドバイスや伝えたいことがあれば教えてください。

「自分で痛い思いとかつらい思いをして覚えていくのが人生だと思うので、失敗を恐れず、いろんなことにトライしていって欲しいと思います。何事も勉強だと思うので!自分の場合、院の受験生だった大学4年のときが一番きつかった。そのときにつらい思いをしたおかげで、結構周りの教授さんとかが努力を認めてくれて賞をもらえたりして、うまくいくようになったりしたから・・・。やっぱり人生は苦行ですよね(笑)。失敗は勉強だし、成功のもとです!」




Kumi Hiroseさん、この度はインタビューにご協力いただき、本当にありがとうございました!👁✨

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💎JCATメンバー参加には、審査がございます。💎

下記より審査フォームをご記入・ご提出いただき、
ぜひこの機会に、JCATメンバーシップへご参加くださいませ。

↓審査フォームはこちら!
https://www.jcatny.com/about-membership

海外でアーティスト活動をされたいアーティストの皆さまからのご連絡を、心よりお待ちしております。

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【NEWS】

🌟JCATメンバー限定、アメリカ・NY展示会のお知らせ🌟
この度、JCAT NYは、アメリカはニューヨーク・チェルシーでJCATメンバー限定の展示会を開催いたします!(Kumiさんも参加されます)✨

世界の中心、ニューヨークのチェルシーで展示することは、世界中の多くのアーティスト夢でありアーティストとして大きく成長する大きなステップであり、そこから大きなチャンスを得られる可能性も期待できます!

あなたの作品を、ぜひニューヨークから世界に向けて発表してみませんか?

JCATメンバーだけが参加できる展示会『JCAT Exhibition 』。
毎回違ったテーマの展示会をニューヨーク(チェルシー、トライベッカ)、ヨーロッパ(パリ)など、世界各地で開催しています。JCATの展示会に来られるゲストの約90%はニューヨーク在住の外国の方(NY開催の場合)、
海外でご自分の作品を観覧された方からどういう反応が得られるのかを知り、ご自身のアート活動の道標となり得る、素晴らしい経験になることと思います。

2020年2月に開催されたMade in Japan日本語版プレスリリース
https://drive.google.com/file/d/1OLM5H-2JZWMThBrkC54Vgh6cjEfFc2vq/view?usp=sharing

▲実際にNYで行われた展示会<WE>展(2019)の様子

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🔴募集要項

応募作品テーマ:  Made in Japan

今回のJCAT Exhibitionは、日本という国が世界各国で誰にでもわかりやすく伝わるテーマ ”Made in Japan" と致しました。
JCATメンバーだからこそ創造できるあなただけの”Made in Japan"を、世界の中心地であるニューヨークのチェルシーから、発信していきましょう!

By JCAT Director Arisa Itami

🌻開催期間: 2022年8月2日(火)〜8月20日(土)開催
🗽開催地:Noho M55 Gallery https://www.55mercerstreetgallery.com/events/jcat-ny-made-in-japan-2022/

参加資格:JCATメンバー限定

*ご参加は有料となります。

▲JCATアーティスト・Colorhythm Risaさんによるパフォーマンスの様子

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”世界の中心ニューヨークのチェルシーで展示することは、世界中のアーティストの夢であり大きなクレジットになって、自分のバイオグラフィーに一生残すことができます。”

参加作品数が上限に達し次第、募集終了となりますので、どうぞお早めに❣️

◯詳しくは下記メールアドレスまでお問い合わせください。

info@jcat-ny.com

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Written by MIO


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