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092 地方で作る採用サイトの落とし穴。(稲田)2022/3/23

ベイジ代表の枌谷さんが採用サイトについて大切なことを書いていました。

名前が知られた有名企業がコンテンツより演出に力を入れた遊び心満載の採用サイトを作ることがありますが、それは名前を知られている企業だから許されることで、名前を知られてない企業が同じことしたら高確率で金ドブになってしまいます。

金ドブという表現もすごいですが、内容も100%共感ですので今度使ってみたいです。


地方で作る採用サイト制作の落とし穴

採用サイトの制作は「見せ方=アイデア」からの話になりやすいです。アイデア出しは顧客も参加しやすいので盛り上がりますが、その先には学生を置いてけぼりにする大きな落し穴が待っています。

学生がまず知りたいのは募集要項(仕事内容)です。

キャッキャッしている顧客をニコッと微笑みつつ諌めるのが制作会社の大切な仕事です。要注意。


採用サイト制作時の注意点

「自分たち(顧客)の会社は全然知られていない」
採用サイトを作るときは、この大前提を顧客も含めたチーム全員で肝に銘じることが最重要です。特にWeb制作会社はディレクターもデザイナーも「このサイトを作っても想像以上に見られない」ということは腹の底から理解していなければいけません。だとしたら、やるべきことは見栄えがいいWebサイトではないはずです。「無人島におしゃれなカフェを作って、それが何の役に立つ?」と思わなければなりません。テンションが上がっている顧客をニコッと諫めるのはあなたの役目です。

また、ドアを開けたら知らないおじさんが立っていて、若者ぶったテンションで自己紹介してきたら引きますよね?

採用サイトは募集要項(仕事内容)が名刺代わりです。わざわざ無人島に訪れてくれた希少な若者に見せるべきは募集要項です。全てはそこからです。


学生が知りたいのは募集要項(仕事内容)

自己紹介を今風に演出しても、募集要項が全てです。そこでマッチングしなかったり、魅力がなかったら無理です。余程のプラスαがなければ学生はエントリーしません。そして、ほとんどの企業はプラスαはありません。
そもそも演出とは「α」をフューチャーするための手段です。今時な演出をすることが目的ではありません。

これについてはWACULさんのコンテンツ『採用サイトは「面接直前」しか読まれない。採用サイトのあるべき姿を徹底調査』がとても勉強になるので、ぜひお目通しください。

WACUL 取締役 垣内のコメント
採用サイトは、最も「自己満足の産物」になりやすいサイトの一つだ。求職者にとって自社がワンオブゼムであることを忘れ、自分たちの熱すぎる思いを注ぎ込んでしまう。
どれだけ作り込まれたサイトでも、エントリー前に閲覧される時間はわずか数分だ。忙しい求職者にとって、例えば、企業が言いたいことだけを垂れ流すビジョン動画、奇抜でおしゃれ風のデザイン、誰も読まない大量の社員インタビューなどは無用の長物である。
もちろん全てが無駄なわけではない。求職者が滞在してくれる限られた時間の中で、端的に情報を伝えるのは有効だ

採用サイトは「面接直前」しか読まれない。採用サイトのあるべき姿を徹底調査


ぼくのnoteにもまとめていますので、よかったらご覧ください。


学生が隠しているニーズ

ただ、地方企業の場合「家から通いたい」「転勤したくない」という学生ニーズは馬鹿にできません。しかも、彼らはこのニーズを口に出さず隠しています。

下記の調査結果でも「勤務地」への関心が高いことが分かります。自分ごととして考えても当然な話ですが。

採用サイトは「面接直前」しか読まれない。採用サイトのあるべき姿を徹底調査


「家から通いたい」「転勤したくない」とは思っているが、自分からは言いづらい。だからこそ、企業側から言う好機です。
学生が言いづらいからこそ、会社から半径20Km圏内の学生に向けて「自宅から通える優良企業」の採用メッセージはありだと思っています。



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ぼくが所属している株式会社JBNでは「BtoB企業への成果貢献」を目的とした戦略策定・Webサイト制作・Web運用支援・Webマーケティング支援を一気通貫で行なっています。

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稲田英資について

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