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439 何者かと問われたらやっぱりWebディレクターなんだけど。(稲田)2023/11/24

同僚・大地くんのツイートを読んでそうだよねえと思いました。

最近の社内の動きや携わる仕事を客観的に見ると、もはや自分たちは「制作会社」なのか?と疑問に思う。もちろんポジティブな意味で。サイト制作の業務では収まらない、多岐にわたる要件や要望。もはやwebディレクターとは何者なんだ?とすら思う。今はそれがおもしろい。

Webはあくまでも手段で、目的や目標達成のために作るんだということが顧客側の認識も含めていよいよ前提になってきたんですよね。今までは建前でもよかったのに。もう「作ればいい/あればいい」では済まなくなった。Web制作における牧歌的な時代の終焉とも言える。

ぼくたちの会社はクライアント側に目的や目標が定まっていなかったらその組み立てから手伝うし、目的があっても社内環境が整っていなかったらその土台作りも手伝う。それは特別なことではなくて、ほとんどのWeb制作会社はそうやっていると思います。そういう時代になってしまったので。

Webは作るし、ディレクターもやるけれど、その川上(Web制作における計画と設計)と川下(Web活用における実践と育成)の重要性がどんどん増してきた。関わる全体が10だとしたら、制作の範疇は5を割っているんじゃないでしょうか。顧客への提案やMTGの場面でぼくなんてもうWebの話をほぼしないし。ほとんどがユーザーや市場の話、インサイトを妄想する話、営業活動の課題、社内プレイヤーの育成、経営課題の話で、最後になって「じゃあ、Webはこうしましょうか」って感じになる。会話の7〜8割はWebのことじゃなんですよね。事業や市場やビジネスの話。

何者かと問われたらやっぱりWebディレクターなんだけど、「Web」が担う役割が拡大しているから言葉とのギャップが激しいんだと思います。時代と環境の変化で事業推進にWeb活用が無視できなくなってしまったので。本来的には「Web ≒ 事業推進」なのだけど、過去の「Web ≒ デザイン/ 発信」のイメージがまだ残っている。それは手段の一部に過ぎないのに。

長々と書きましたが、Webディレクターの大変さが増す一方なのは間違いないと思っています。全国のWebディレクターの皆さん、がんばりましょうね。

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