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偶然の重なりは春の贈り物

先日、家の裏山へ草を刈りに行きました。暫くして小用を催したので、がさ藪の陰で用を足しました

初春の風にしぶきが舞い踊る中、嚙んでいたガムを飛ばしたところ目の前の笹の葉に乗っかっり、落ちずに固まりました

不安定に揺れるガムを乗せた木の葉はまるで「今の俺じゃなかろうか」と思いながら、過ぎ行く風が春色に染まりつつある事に気付きました…

さて、翌日も同じ場所で続きを刈りに行ったのですが、不思議なもので昨日と同じ場所に来ると催してきます。記憶が膀胱を刺激するのでしょうか?

昨日と全く同じ場所で用を足しながら、矢張り同じ様に嚙んでいた虫歯予防のキシリトールガムを勢い良く飛ばしたのです

私の思いを乗せた魂のかけらは放物線を描き、今だに落ちずに揺れ続けている昨日のガムの上にポトン!と重なったのでした…

落ちない様に踏ん張り、小枝をしならせながら頑張っている、か弱いガムを見て私は少しの感動と共に思いました「揺れ続ける魂に苔は生えねえ!俺もいっそ揺れ続けようじゃねぇか!」

rock 'n' roll…


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