「旅路」
見えない頚木に繋がれて
重荷負い行く果てなき旅路
我ら全てが発展の
途上さすらう旅人なれば
所詮は未完の磨き合い
右も左も旅の宿
旅は道連れ世は学び
それぞれの不都合持ち寄りそれぞれに
都合つけ行く浮かれ人
浮世の出逢いが方便ならば
相性越えて縁任せ
馬合わぬ者に救われ鹿となり
馬鹿と気付かず人救う
我が悪しき因が誰かの幸となり
果実ついばむ他の鳥は
好悪廻って腹こわす
全ての連鎖がバランスを
取り合い綾なす必然と
幸の裏なる不幸まで
肯き定めて生くるべし
修行、学びは免罪符
譲れぬ思いと自己嫌悪
互いの学びと取り置きて
それぞれの不都合たり行き両肩の
重荷となりて旅路行け
「意訳」
運命に従い宿命を背負って行こうじゃねぇか!未熟者同士のふれあい旅は切磋琢磨の磨き旅。色んな考えの人が期間限定で旅館「縁(えにし)」にチェックイン!相部屋グループを「家族」と呼んで、旅館内を「地域コミュニティー」とよびましょう!
みんな心に不都合抱えた病み上がり。俺はあいつに都合つけてもらい、あいつの不都合は俺が補うぜ。相性なんてくそくらえ!気に入らねぇあいつに助けられたり、気分良く助けたのに感謝の気持ちもねぇ馬鹿野郎だったり!全てが縁で全部が方便だよ!
俺にとっての悪い結果が誰かの良い結果に繋がってる。でも俺からこぼれた幸せの果実を堪能したあんちくしょうはやがて、腹こわすってもんさ!縦横無尽に絡み合った好悪の連鎖を「必然」なんて言っちゃったりなんかしちゃったり!だからよぅ、明日の幸せの裏に有る今の不幸せまで、いっしょくたんに肯定しちまおうぜ!なぁ…
「俺はこれだ!」って自我を通すと自分に対して一抹の不快感があるよな、必ずそれによって重荷を背負う人がいる事を想像しちまうからな。でもよ、あんまり深刻に考えんなよ!みんな両肩の重荷で成長して行くもんだぜ!俺だってあいつだって。誰かの重荷となって、誰かの重荷を背負って学びの旅路を行こうじゃねぇか!
この旅館の女将は修行とか学びって言葉が大好きで、それをさせる為にこの旅館を任されているらしいぜ、厄介な女将さんだよ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?