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ザ・ノスタルジー活動顛末記 (プロローグ)

こんにちは、jb俱楽部部長の john benです

ある日、軽トラックが欲しくなった私は
幼馴染がやってる水野オートに出向きました

しかし中古とはいえなかなかに値段は高く
度々見に行っては買うかどうか迷っていました

そんな私をからかいながら、水野君は笑って
「また冷やかしか〜、お前を見て一句出来たぞ」
と扇子を広げながら詠いました

「古い軽や 買わずに飛びこむ 水野オート」

私はビックリしました!良く出来た俳句です
何処かで聞いた事が有る様な懐かしさも有り…

私は言いました!

「とっちゃん、凄いゃ、才能が有るんだね!」
あっ!「とっちゃん」と言うのは
彼の名前が「水野盗作」と言うからです

彼の俳句の上手さに、思わず私は
「僕、買うよ!この軽トラ」と購入したのです

とっちゃんは、少し戸惑った様子ながらも
ハニカミ、少し鼻の穴が広がっていました

そんなところがチャーミングで素敵な親友
「水野盗作」君です!彼の才能はとても広く

詩や俳句、音楽まで作ってしまうんですが
どの作品も何処かで聞いた事が有る様な
ノスタルジーな雰囲気を醸し出すのが上手いんです

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さて車に乗り、走り出して気付きました
ハンドルの下辺りに妙なスイッチが有り
「時空超越スイッチ」と書いてあります

何気なくonにしてみたら急に周りが
グルグル〜と回り始め、やがて高速回転になり
車諸共、渦巻きの中心に吸い込まれて行ったのです

あれ〜っ!….…..…


気付いたら静か~な夕暮れ時の街です
時間の止まった様な街並みを様々な時代の
様々な国の服を着た人々が静か〜に
行き交っています

信号も電柱も無く、時間の止まった様な夕空です
大通りに架かるアーチには
「いつ行っても黄昏時の街」と書いてあるので
それがこの街の名前なのでしょう

さて、これからどうしたものか思案に暮れても
日は暮れない!そんな街でした!

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