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【あなたに合ったかたちで】ブラインドサッカー関わり方ガイド

目が見えない人も、目が見える人も混ざり合って、ともに勝利を目指す。その姿が、人の心を動かして、いろいろな人を巻き込んでいき、少しずつ社会を変えていく。

ブラインドサッカーにはそんな力があります。

ブラインドサッカーに少しでも興味を持っていただいた方には、ぜひこの競技に関わっていただきたいと思っています。さまざまな関わり方があるので、自分に合った関わり方で一緒にブラインドサッカーを盛り上げていただけると大変うれしいです!

(1)ブラインドサッカーの試合を観たい

会場で試合を観る

ブラインドサッカーの魅力を感じるには、試合会場で観戦するのが一番です。アイマスクをつけていても全速力で走る選手たちの臨場感、激しい接触プレーの迫力、見えないなかで飛び交う連携のための声など・・・・・。ピッチで繰り出されるプレーの数々は、障がいに対するイメージも変える力があります。

現在開催されている国内大会は、大きく分けて3つあります。
・日本選手権
・LIGA.iブラインドサッカー トップリーグ
・地域リーグ(北日本リーグ、中日本リーグ、東日本リーグ、西日本リーグ)

大会のスケジュールはJBFAのホームページでご確認ください。

また、JBFA公式Twitterで最新情報を発信しているので、フォローをよろしくお願いします!

free bird mejirodaiの鳥居健人選手が、目が見えないなかでも、選手たちにとって”応援”がどのくらい力になるかを語っています。

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まずはYouTubeで試合を観てみる

JBFA公式YouTubeチャンネルで、一部の試合をライブ配信しています。会場に行くことができなくても、試合を観ることができます。ぜひチャンネル登録をよろしくお願いします!

ブラインドサッカー観戦をより楽しむために、過去のおすすめの動画をいくつか紹介します!

■【ブラサカルール説明】ようこそ、ブラインドサッカーの世界へ。

■【ブラインドサッカースーパーゴール】菊島宙

■IBSA ブラインドサッカーワールドグランプリ 2019 コロンビアvs日本 ハイライト


また、ブラインドサッカーをスポーツとして楽しむうえで、応援するチームや選手を見つけることも大切なことの一つです。noteではブラサカ選手や関係者のインタビュー記事を載せています。ぜひ読んでみてください!

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(2)ブラインドサッカーを体験したい

JBFAでは、個人、企業・団体、学校向けの体験プログラムをそれぞれご用意しています。

体験プログラムでは、アイマスクをつけて人が情報の8割を得ているという視覚を閉じた状態で、声や音、仲間を信じる気持ちを頼りに、体操やボールを使った簡単な運動を行います。

視覚をOFFにすると、コミュニケーションやチームワークについて新たな気づきが見えてきます・・・・・・。そんな体験を、ブラインドサッカー選手と一緒にしてみませんか?

個人向け体験プログラム「OFF T!ME」

平日の夜に開催しているので、仕事終わりにブラインドサッカーを体験できます。激しい運動はしないため、運動が苦手な方でも問題ございません。
ぜひお気軽にご参加ください!

ブラインドサッカー体験型研修「OFF T!ME Biz」

「体を動かす楽しい研修をしたい」「部署をまたいだコミュニケーションを円滑にしたい」「多様な社員の力を合わせたい」など。企業・団体の皆さまのお悩みに合わせて、視覚をOFFにするブラインドサッカーの体験をカスタマイズできます!

新入社員研修、コミュニケーション研修、ダイバーシティ研修、チームビルディング研修、リーダーシップ研修などに幅広く活用できますので、お気軽にお問い合わせください。

体験型ダイバーシティ教育プログラム「スポ育」

「スポ育」は、JBFAが行っている小中学校向けの教育プログラムです。学校現場が抱える様々なニーズに対し、6つの観点からプログラムがつくられています。視覚を遮断して行う体験型のプログラムだからこそ、子どもたちの心に“気づき”や“変化”の種をまくことができるのです。


(3)ブラインドサッカーのチームに関わりたい(選手・スタッフになりたい)

ブラインドサッカーでは、国内大会であれば、視覚に障がいがある方だけでなく、晴眼者もフィールドプレーヤーとして試合に出場できます。さらに、ゴールキーパー、ガイド、サポートスタッフなど、視覚に障がいがない人の役割もたくさんあります。

現在、全国31チーム(*1)のブラインドサッカーチームがあります。ほとんどのチームが、練習の見学や体験を歓迎しています!

チーム一覧をJBFAのホームページにまとめているので、ぜひお近くのクラブチームにご連絡ください!

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*1:2022年12月時点

(4)寄付でブラインドサッカーを応援したい

私たちJBFAは、ブラインドサッカーに直接関わることだけでなく、視覚障がい者を取り巻くあらゆる課題の解決にも取り組んでいます。

私たちは「ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」というビジョンを掲げています。一競技団体であると同時に、ブラサカの特性や発信力をベースに健常者の意識変革を促す活動を展開し、社会的な課題解決にも取り組む。その両輪を動かすことで、目指す社会に近づけると考えているのです。

そのために、月1,000円の寄付からはじめられる個人寄付「ブラサカみらいパートナー」会員を募集しています。

寄付とは、自分が共感する活動や団体を支えて応援し、ともに歩むことで「なりたい社会」へ変えていくアクションです。人の心を動かすことができるブラインドサッカーというスポーツによって、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う”みらい”を私たちと一緒につくっていきませんか?

詳細/ご入会はこちら
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皆さまからいただいた寄付は、

・ブラインドサッカーを通じて視覚に障がいのある子どもたちの成長をサポートする「ブラサカキッズ」
・小中学校・高校向けの体験型ダイバーシティ教育プログラム「スポ育」
・視覚障がい者ならどなたでも! あらゆる日常生活のお悩みを解決する「おたすけ電話相談窓口」
その他、ブラインドサッカー男子日本代表・女子日本代表、ロービジョンフットサルの活動等

に充ています。

また、皆さまの不要になった古本の買い取り金額ぶんがJBFAへの寄付となる「古本パワープロジェクト」へご協力いただくこと、JBFAストアでブラサカグッズをご購入いただくことも、ブラインドサッカーの支援につながります。

(5)ボランティアでブラインドサッカーを盛り上げたい

大会というのは、選手たちにとって目標の舞台であり、日頃の練習の成果を発揮する場です。また、普段会うことができない他のチームの人たちや観客の皆さまとの交流の場でもあります。

観客の皆さまにとって大会は、ブラインドサッカーという競技、選手たち、そして新たな発見との出会いの場となります。

そんなブラインドサッカーの大会を開催するには、ボランティアの皆さまの力が不可欠です。業務内容は、会場の設営/撤収、場内外の案内、大会進行補助、受付など。

ボランティアとして、私たちと一緒にブラインドサッカーの現場を創りあげませんか?

ボランティア参加をご希望・ご検討の方は、メーリングリスト「青組」にご登録いただくことで、募集情報を受け取ることができます。

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(6)ロービジョンフットサルを応援したい

視覚障がいというと、まったく目が見えない「全盲」の状態を思い浮かべるかもしれませんが、目が見えにくい「弱視」という視覚障がいも存在します。

ロービジョンフットサルとは、弱視者が「見えにくい」状態のままプレーする、もう一つの視覚障がい者サッカーです。フットサルをもとにしたスポーツである点はブラインドサッカーと同様ですが、アイマスクは装着せず、音の出ないボールを用います。一見すると、少し下手なフットサル。しかし、知れば知るほど奥が深い、究極のチームスポーツです!

しかし、現在国内のロービジョンフットサルのチームは4(*2)チーム。競技人口は少なく、競技の認知度も高くない現状です。

まずは、ロービジョンフットサルを一人でも多くの人に知ってもらうために、ぜひこちらのnoteをチェック・シェアしてください!

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*2:2022年12月時点

(7)視覚障がい者の困りごとを解決したい

私たちは、視覚障がいのある方がブラインドサッカーによって生きがいや目標を持って、多くの方と関わりながら生きていくことに寄与することをミッションとしています。また、ブラインドサッカーとは直接関わらないやり方でも、視覚障がい者を取り巻くあらゆる課題の解決に取り組んでいます。

身近に視覚障がいのあるご友人/知人がいらっしゃる場合には、下記の2つの情報を共有いただけますと幸いです。

ブラサカキッズ

視覚に障がいのある子どもの運動能力は、障がいのない同学年の子どもの運動能力の60%程度と言われています。その原因はさまざまですが、子どもたちが安心して運動できる場所が少なかったり、障がいについての周囲の理解が不足していたり、といったことが挙げられます。

こうした現状は、単に運動が不得意である・運動機会が少ないということでなく、視覚障がい児が自分に自信を持ったり、スポーツを通して仲間と交流したり、将来に希望を見出したりするチャンスをも狭めています。

JBFAが運営する「ブラサカキッズ」は、思いっきり身体を動かす体験を通じて、視覚に障がいのある子どもたちの成長をサポートするプログラムです。

身体を動かす喜び、友だちと協力することで得られる達成感、将来の夢や目標との出会いを提供して、視覚障がいのある子どもたちとその家族が生きがいを持って生きることに寄与をしていきます。 

各プログラムでは、JBFAの認定資格を持ったコーチ陣が児童の視力、年代、運動能力に応じて丁寧に指導しています。スポーツ経験が少なくても、 安心して参加できるプログラム作り、運営を心がけています。

菊島宙選手、園部優月選手、平林太一選手など、これまでブラサカキッズのプログラムに参加した児童から、ブラインドサッカー日本代表に選出されて国際大会で活躍する選手も出てきています。

JBFAが行っている福祉事業

①おたすけ電話相談窓口

2020年4月に開設した「おたすけ電話相談窓口」は、視覚障がい者ならどなたでもご利用可能な、ブラサカ選手やJBFAスタッフがオペレーターとして対応する電話相談窓口です。

ブラサカやスポーツ関係の困りごとに限らず、どんな内容でもお聞きします。視覚障がいの当事者であるブラサカ選手やスタッフがお悩みに寄り添って解決方法を考え、各種サービスのご紹介などを行っています。視覚障がい者が困りごとに直面した時に「一人で抱える」「あきらめる」ことがなくなるよう、サポートを続けています。

②同行援護

同行援護とは、視覚障がい者の外出をガイドヘルパー(同行援護従業者)がサポートする福祉サービスです。

同行援護事業を拡大していくことで、視覚障がい者がより練習に参加しやすい、ブラサカを始めやすい環境作りや、視覚障がい者のQOL向上から混ざり合う社会を推進すること。そしてブラサカ・視覚障がい者・社会全体の未来を作っていくことができると考え、JBFAは2022年6月に同行援護事業を開始しました。

また、同行援護従業者養成研修もJBFAが開催しています。

以下の方は、ぜひこちらのnoteをお読みください。
・視覚に障がいがあって、同行援護を利用したい方
・既に同行援護従業者の資格をお持ちのガイドヘルパーの方
・これからガイドヘルパーになりたい方

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(8)JBFAで一緒に働きたい

JBFAでは職員の定期採用を行っています。

私たちの根底にあるのは、「ブラインドサッカーを通じて、視覚に障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現する」というビジョンへの共感と、ブラインドサッカー・ロービジョンフットサルに関わることへの誇りです。それがあるから、変化を恐れず、チャレンジできる。

ブラサカのことはもちろん、スポーツっぽくないことも手がけているJBFAには、多様なメンバーがいます。それぞれが得意を掛け合わせて、苦手を補い合う。そんな仕事にチャレンジしたい方を募集しています。

あなたらしさを混ぜてください

また、長期のインターンも募集しています。JBFAのインターンでは、長期で自分のちからを発揮してチャレンジすることで「働くこと」を学び、経験することができます。この経験を通じて、将来の就職への不安や、チャレンジの解像度を高める機会となります。

JBFAで働くことに興味のある方はぜひ採用ページをご覧ください。

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