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さいたま市ノーマライゼーションカップって、どうやって始まったの?

日本ブラインドサッカー協会(JBFA)の源です!

今月2月19日(土)に開催される「さいたま市ノーマライゼーションカップ2022」。ブラサカファンの皆さんは「ノーマライゼーションカップ」という大会がどんな大会であるかご存知ですか?

2013年に始まり、今大会で9回目の開催となるノーマライゼーションカップは、いつも「ブラインドサッカーの国際親善試合」「さいたま市のノーマライゼーション条例啓発のためのイベント」・・・・・・と説明されます。

ですが、そもそもノーマライゼーションカップは、どのように始まった大会なのでしょうか?

私も「なんとなくしか分からない!」と思ったので、JBFA事務局次長の井口さんにインタビューしてみました。

ノーマライゼーションカップのはじまり

源 :井口さん! ノーマライゼーションカップって、さいたま市とJBFA、どちらから声をかけて、どのようなきっかけで始まったんですか?

井口:さいたま市で、2011年3月に「さいたま市誰もが共に暮らすための障害者の権利の擁護等に関する条例」(通称:ノーマライゼーション条例)が制定されたことをきっかけとして、さいたま市内の各行政区のイベントでブラインドサッカー体験会を実施してほしいと、JBFAに依頼をもらったのがきっかけだね。

源 :確かに! そういえば2012年に、さいたま市内で行われたイベントに何回か行った記憶があります!(休憩時間に出店で山賊焼を食べた記憶が・・・・・・!)

井口:そうそう! それで、徐々に体験会の依頼が増えていくなかで、より多くの人にこの条例を知ってもらうために何をするか考えた結果、ブラインドサッカーの国際親善試合を開催して、ブラインドサッカーをたくさんの人に観てもらうことで、一緒にこの条例を啓発していこうということになったんだよね。

源 :なるほど!そうなんですね。ノーマライゼーション条例を推進するさいたま市と、JBFAの取り組みが、約10年も続いるのはどうしてなんでしょうか?

井口:ノーマライゼーション条例は「障がいの有無に関係なく、同じように暮らせる地域社会を目指すための条例」。そしてJBFAのビジョンは「ブラインドサッカーを通じて、視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること」。この二つはとても親和性が高いよね。さいたま市とJBFAが目指す社会が重なり合っているからこそ、2013年から今までノーマライゼーションカップが続いているんだよ。

源 :やはりそうなんですね! 大会がはじまった経緯が分かってスッキリしました。ありがとうございました!

さいたま市ノーマライゼーションカップの歴史がわかる!
『さいたま市ノーマライゼーションカップの軌跡』動画はこちら
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JBFA職員に聞いた「ノーマライゼーション」と「ブラインドサッカー」の共通項

先にお伝えした通り、ノーマライゼーション条例の推進と、JBFAビジョンの実現を目指し、開催を重ねてきた同大会。

さいたま市とともにノーマライゼーションカップを開催する、私たちJBFAのスタッフは、この取り組みをどう考えているのでしょうか?

「ノーマライゼーションとブラインドサッカーの共通点は?」というお題でJBFA職員にアンケートを取ってみました。

Kさん:ブラインドサッカーでは、視覚に障がいのある選手もない選手も全員がアイマスクをつけて、同じ条件でプレーするところが、ノーマライゼーションの考え方と重なる。

Tさん:見えていなくても、見えていても、「誰もが共に参画できる」ところ!

Tさん:JBFAが目指す「視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会」を通った先に、ノーマライゼーションな社会が広がっているイメージ

Mさん:日常生活において「できない」ことが多いと思われている視覚障がいのある人たちが、ブラサカというツールを使って社会に自分の「できる」ことを示すことで、社会の障がいに関する考え方を変えていく様子。それが、ノーマライゼーションという考え方の成り立ちと重なるように思う。

Kさん:自分に出来ることで貢献して、苦手なことやミスは皆んなで補い合うことで、誰もが平等だと感じられること

Yさん:自らの意思とお互いの信頼に基づいてプレーするブラサカは、ノーマライゼーション理念をまさに体現している!

どう考えるかは人それぞれ。正解はないので、皆さんなりの答えをぜひ考えてみてください!

さいたま市ノーマライゼーションカップ2022

今年のノーマライゼーションカップは、ブラサカ女子日本代表が男子ユーストレセンチームと対戦します。アクサ ブレイブカップでも大活躍した、日本ブラサカの将来を担う10代の選手を中心としたユーストレセンチームを相手に、ブラサカ女子日本代表はどんな戦いを見せるのか!

大注目の対戦カード、ぜひご自宅からYouTubeライブで応援してください!

<開催概要>
・開催日:2022年2月19日(土)
・キックオフ時間:14時00分
・対戦カード:女子日本代表チーム vs 男子ユーストレセンチーム
・無観客開催
・JBFA公式YouTubeチャンネルにてライブ配信
※配信URLはこちら:https://youtu.be/Yc0-ZJfrNEk

▼大会特設HPはこちら

ノーマライゼーション条例について

平成23年3月に、さいたま市が全国の政令指定都市に先駆けて制定した「ノーマライゼーション条例」についてもっと詳しく知りたい方は、さいたま市のHPをご覧ください。

▼条例の内容をわかりやすくまとめた簡明版冊子はこちらhttps://www.city.saitama.jp/002/003/004/001/003/p030697_d/fil/kanmeiban2014.pdf

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