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ライターが動画のシナリオづくり?!執筆だけじゃない、コンサルライターの仕事をご紹介!

JBAの強みは、領域無制限のブランディング! 社内広報を中心に、漫画、動画、WEBサイト、周年イベント運営などなど、媒体を問わず、大手企業の「伝える」を支援しています。
当然、「コンサルライター」の業務も社内広報紙の原稿執筆にとどまらず、漫画や動画シナリオ作成や、店内アナウンス台詞作成など、多岐にわたります。

今回は、コンサルライターがクリエイティブメンバーと連携して動画制作を行った事例をご紹介!コンサルティング×クリエイティブでお客様の課題を解決するJBAならではの面白さをお伝えします。

小林 弥那美 /  コンサルライター
2019年、大学院博士後期課程在学中に、JBAの長期インターン生として入社。社内広報紙のライティングを中心に、取材、編集、漫画制作などに携わる。「クリエイティブでお客様の経営課題を解決する」ことに魅力を感じ、入社を決意。博士号取得後、2023年に新卒入社した。入社後は社内広報事業のほか、インターン生のマネジメントなどを行っている。趣味は漫画制作と哲学研究。

「記事の執筆」だけがコンサルライターの仕事じゃない!

JBAは、主に社内報の制作代行を通じて、お客様のインナーブランディングの支援を行っています。そのため、コンサルライターの仕事も、社内報に掲載する記事の企画編集・執筆が大部分を占めています。
しかし、社内広報の手段(メディア)は「文章」だけではありません。漫画や動画、WEBサイトなどなど、企画の目的やターゲットに応じて様々なメディアを通して、情報を発信する必要があります。実際「漫画を使って、SDGsやコンプライアンスなどを分かりやすく伝えたい」「社長のインタビュー動画を作って、トップの声を直接届けたい」などなど、社内広報に漫画や動画を活用したいという声はとても多いのです!

私はもともと、趣味で長年マンガ制作を行っていたので、マンガのシナリオやラフの作成に携わることが多くあります。

マンガや動画の案件は、イラストレーターや動画クリエイター、アートディレクターといったクリエイティブメンバーと議論しながら制作を進めることが多いので、学びも多く刺激的です。私はもともとクリエイティブな職に対して強いあこがれを持っていたので、「プロはこういう視点で物を考えているのか…!」とクリエイティブを通した「お客様の課題解決」を間近で見ることができるのがとても楽しいです。


ハラスメントと安全指導の線引きを動画で伝える

最近携わった中で一番楽しかった案件は、A社のハラスメント対策動画提案プロジェクトです。

ハラスメント対策は、多くの企業が頭を悩ませている課題の一つです。各社とも、社内報でハラスメントの特集を組んだり、ハラスメントへの注意喚起ポスターを掲示したりと、さまざまな対策を行っています。JBAにもよく「ハラスメント対策をしたいのですが、何か良い案ありませんか?」と取引先の企業から相談があります。

そんな中、大手道路管理会社のA社から「ハラスメント対策動画を作りたい」という相談がありました。話を聞くと、A社には「ハラスメントと業務上必要な叱責の線引きが非常に難しい」という課題感があり、その線引きを動画で解説してわかりやすく伝えたいと考えているようでした。

A社の土木事業では、車が行き交う高速道路やトンネル内での工事や点検業務など、一瞬の油断が命取りとなるような危険な場所での業務が多々あります。そのため、日ごろから厳しい安全対策を行っており、上司には部下の安全を守る義務があります。そのため、危険な行為をしている部下に対して「現場を舐めるな!!死にたいのか!?」と厳しく指導するのは、業務上必要なことです。高速道路のような騒音が大きい場所では、声が大きくなってしまうのも致し方ないでしょう。しかし、業務上必要な範囲を超えた罵倒や人格否定などは、ハラスメントにあたります。
必要以上の精神攻撃はハラスメントなので、撲滅しなければなりません。しかし、その線引きが分からず「厳しいことを言ったら全てハラスメントになってしまう…」と上司が萎縮し、部下の危険な行為を指摘できなかったら、最悪の場合命に係わります。この微妙な線引きをどのように伝えるかで、お客様は頭を抱えていました。

そこでJBAでは、他社でハラスメント対策動画やポスターの製作経験のあるアートディレクターを2名と動画編集ディレクターがプロジェクトに参加。そこへ動画のシナリオ担当である私を加えた4名で、A社の課題解決に向けた動画制作を行うことになりました。


お客様の世界観をクリエイティブに落とし込む

ハラスメントについて社員に伝えるべきことは、基本的にどの会社でも大きくは変わりません。ハラスメントとは何か、どのような行為がハラスメントにあたるのか、社内でどのくらいハラスメントが起きているか、ハラスメントを受けた・見つけた時にはどこに連絡しなければらないか、など。「ハラスメントはいけないことだが、自分には関係ないだろう」とハラスメントをどこか他人事だと思っている社員を啓発し、日々の業務を見直してもらうのが主な目的です。

とはいえ、それをどのような仕方で伝えるかは企業の課題感によって異なります。かわいい動物のマスコットキャラクターに解説させるのか、実写動画で実例を見せるのか…。お客様の「世界観」に合わせて、ディレクションを行う必要があります。

例えば、大手物流会社のB社では、ハラスメント対策のマスコットキャラクターとして体育会系の熱血教師が採用されました。B社は職業柄男性社員が非常に多く、体育会系な社風です。そこでかわいらしいマスコットキャラクターが「ハラスメントはダメだよ!」と言っても、社員の心に響かない。熱い言葉で問題児をビシっと指導できる教師のような存在でなければ社員を啓発することはできないと、白いワイシャツにネクタイと言った教師然とした服装で精悍な顔立ちの男性をメインキャラクターに据えることになったそうです。

A社の案件には、B社のハラスメント対策キャラクターをデザインしたイラストレーターとアートディレクターも参加していました。A社のハラスメント動画の企画を練るにあたって、私は彼女たちからB社の時はどのように企画を練ったのかを教えてもらいました。

「小物の色にもこだわったんですよ」と、B社の企画書を見せながら、彼女たちは話してくれました。動画の尺は3分弱。伝えなきゃいけないことがたくさんある中で、ながながとキャラクターの自己紹介をする尺はない。画面に現れた瞬間にその人がどんなキャラクターかがわかるデザインにするのが大事なのだそうです。「ネクタイの色1つでキャラクターの印象が変わる。青のネクタイは生真面目すぎるし、赤だと暑苦しい。『精悍な熱血教師』にふさわしい色は何か練りに練って、最終的に水色に決まったんですよ」と教えてくれました。ワイシャツにネクタイというシンプルなデザインで「キャラクター」を表現するためには、そんな細部にもこだわる必要があるのか!と圧倒されました。


クリエイティブメンバーと一緒に
企画を考える面白さ

アートディレクターからデザインの考え方を教わったうえで、実際にA社の企画を詰めるため、私とアートディレクター2名の計3名でブレストを行いました。

A社の課題は「安全配慮のために必要な指導とハラスメントの線引きが難しい」こと。動画では、この線引きを分かりやすく伝える必要があります。であれば、動画のガイド役兼ハラスメント対策施策のマスコットキャラクターは、社員の台詞に対してアウトかセーフかを判断できる「審判」のようなキャラがよいのではないかという案が出ました。

キャラクターの大きな方向性が決まったら、その要素をどのようにデザインに落とし込むか、動画の構成を念頭に置きながら考えていきます。ハラスメントの事例シーンは、イラストがいいのか実写がいいのか。実写&イラストのギャップのインパクトで、視聴者の興味を引くのがよいのか。イラストで生々しさを抑え世界観を統一するべきなのか。あるいは、社員の台詞がアウトかセーフかをジャッジするキャラは、どのように登場するのがいいのか。事例シーンが終わった後に解説する?それとも一時停止をする?などなど…。メンバーとアイデアを出し合いながら、検討しました。

動画の案件だったので、アイデア出しの際に、普段見ているYoutubeの動画などを参照することもあって新鮮でした。「何気なく見ていた動画が、まさかこんなところで役に立つとは…!」と驚き半分面白さ半分で、楽しかったです。「そんな動画があるとは知らなかった!流石小林さん、ニッチだね!」とメンバーに言われて、「好きなものを見ていただけなのに、人生何があるかわからないな!!」と思いましたね(笑)。

最終的にA社では、白と黒を基調にした審判風のキャラクターをメインに起用。ハラスメントと指導の線引きを解説する動画シナリオはお客様にも好評で、「うちのことをよく理解してくれている!」と喜びの声をいただきました。


コンサルティング×クリエイティブ
だからできること

なぜJBAは、コンサルティング機能だけでなくクリエイティブ機能を持っているのか。企画だけ立てて、制作は外注してしまってもいいじゃないかと思う人もいるかもしれません。

しかし、お客様の課題や世界観を理解したイラストレーターやデザイナーでなければ、お客様の課題解決に資するものを産み出すことはできません。ディレクターやコンサルライターは、企画立案や制作ディレクションをしますが、「お客様の世界観を反映したデザインとは、キャラクターとはどのようなものか」について明確な解をもっていません。そもそも、お客様の世界観をデザインに反映させるために、どのような情報が必要かすらも分からないはずです。クリエイティブメンバーとしても、「これを作って」と頼まれたものを創るだけでは、お客様の本当の課題が何かもわからないので、このアウトプットで解決し得るかどうか判断することもできません。
だからこそJBAでは、クリエイティブメンバーが企画立案から参加し、ディレクターやコンサルライターと共に「どうすればお客様の課題を解決できるか」を考えているのです。

私も、クリエイティブでお客様の課題を解決するという点がJBAの仕事の面白いところだと思っています。作品を通して自分の考えを広く発信するのはとても楽しいし、意義深いことだと思います。一方で、お客様が想像している以上に的確にお客様の世界を表現することには、自分の世界を表現するのとは違った楽しさがあります。お客様が「まさにこういうものが作りたかったんだ!」と喜んでくださるととても嬉しいですし、そこにやりがいを感じているからこそ、私はJBAで働いているのだと思います。

クリエイティブな仕事に興味がある人は、ぜひJBAのインターンに挑戦してみてください。きっと他社ではなかなか経験できないような、さまざまな仕事にチャレンジできるはずです! 特別なスキルがなくても大丈夫。クリエイティブの力でお客様に貢献したいという仲間をお待ちしています!

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