病とは闘わない
私にはいつの頃からか漠然と決めていたことがある。
万が一病気になっても「闘病」はしない、と。
これは治療をしないと言う意味ではない。
必要な治療はするけれど、闘いという位置付けにはしないと決めていた。
これは飽くまで今日現在の私の個人的な見解で、お勧めしている訳でも確証を得ている訳でもなく、今後変わる可能性もあることをご理解頂きたい。
私は「病は気から」だと思っていて、病気は敵視するものではないと思っている。
孫氏の兵法ではないが、むしろ味方につけることで自分に必要な変革に繋げたいと思う。
人は大きなショックを与えられないとなかなか変わらない。
私の場合、自己否定や自己卑下してしまう癖、考え過ぎたり、不安を抱えてしまう癖、好きなものを好きなだけ食べてしまう癖など、長い年月をかけて手放す努力をしてきたつもりだった。
それなのに、つい先日がんが判明。
これらを手放そうとはしていたが、できていなかったと言うことだ、と直観した。
「病は気から」が当てはまらない疾患ももちろんあるだろう。
でも基本的に、病は患者本人や周りの人々に何かを知らせてくれるメッセージの様な気がしている。
自己否定や考え過ぎてしまう癖などを手放し切れていない私は、今回のがんをガッツリ味方につけて、変わりたい。
そして、がん細胞に「気づかせてくれてありがとう」と言って、お別れし二度と会わないつもりだ。
病気は何かの役割を担ってくれている。
そのお役目が終われば、いなくなる。
そう信じているので、敵視して闘うのではなく、お役目を果たしてもらって速やかに退散してもらう所存だ。
がん化した細胞のみなさん、
私が変えなければならないこと、手放すべきことがどんどん見えてきたので、もう大丈夫です。手放します。変わります。
ありがとう。そして、さようなら!!!
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