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「良いお嫁さんになるね」は差別意識からか?
先日、マレーシア人、香港人の友人とお好み焼き屋に行ったワタクシ。
一人暮らし歴、人生の半分以上、日本育ちの意地と威信と見栄にかけて、一生懸命お好み焼きを焼くしかない!と息を撒いたのである。
油もしかずに率先して焼き始めた友人を尻目に、若干こなれた手つきで段取りするワタクシ。って言うかアドバイスして差し上げろ!
鉄板に叩きつけるようにお好み焼きをひっくり返した友人。プロレスで、ラリアットをくらい、豪快に崩れ落ちるレスラーのように、見るも無惨に色々飛び散った。
ワタクシが手本を見せて差し上げるわ!よーく見てらっしゃい!
そうして手際よくひっくり返し、しばらくして、ソースとマヨネーズをかけ、仕上がったのは・・・
まずまずの出来かと思われる。
が、友人、何を力んだか、マヨネーズすらプロレス技…
ま、マヨが線になってない!
そんな折、「うふふ、アタシ、良いお嫁になるわ」と言い放ったワタクシ。
すかさず香港人の友人が「え?良い夫になるでしょ?」と突っ込んだ。
ワタクシは、ゲイである自分達の事を冗談めかしく女と形容し表現したのであるが、それが通じずに「男なんだから夫だろ?」と突っ込んだのかなぁなどと一瞬思ったのである。
が、
「香港では普通こう言うのは男がやってあげることが多い」と友人。
ハタと周りを見渡すと、カップルはだいたい対面ではなく、並んで座り、男が一生懸命調理し、とりわけ彼女のご機嫌取りをせっせとしている。
街中でもファッションの一部であろうはずの機能性最悪のバッグを彼女の代わりに彼氏が持っていたりする。
エスカレーターやエレベーターでも彼女を先に乗せてあげたりなんなりと…レディーファーストをしっかりやる人達である。(関係ない人にはコレでもかと言うくらい無礼な人も多いけれど@一言余計)
常日頃から自分の事を「ワタクシ」などと称し、英語でも「She」「Her」などと冗談めかしく自身を表現するワタクシには自然の流れで「良い妻になる」くらいのつもりだった。
が、しかし、潜在的に「料理がうまい=良い女」のなどという差別的な方程式に基づいていたんだろうか…などと疑問に思ったワタクシ。
香港のゲイバーのトイレ待ちで、見ず知らずの他人のブスに「Lady first, sorry」と、ドヤ顔で「ワタシを優先しろ」みたいな事を言われた事もあり(「あら、ここじゃゲイファーストよ、残念ね」と切り返して、結局譲らなかったが)、過度なレディーファーストの強要も差別じゃないかしらと思うけれど…
どっちも差別になりうるんじゃ!
などと思っていた矢先、「マレーシアでは料理できるってどう言うイメージ?」と聞くと、
「ん〜まぁ…人次第かな?」
と、中立に落ち着くのであった。
話の流れを見て彼が言っただけかもしれないが、結局のところ、得意な人がやれば良いかぁと思うのであった。
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