新入社員時代と今
今を遡る事、一昔前、新入社員として胸をときめかせ、国際色の強いファッション業界の会社に入社した・・・と信じていたワタクシ。
…しかし、そんなワタクシを待ち受けていたのは、東京にオフィスを構えただけの片田舎出身の、ジジババ向け衣料品量販店関連の会社。
社の伝統で新入社員は「裏の本社」である、元々の本社があった、ど田舎で半年研修と突然言われ、縁もゆかりもない地方へ飛ばされたのである。
えぇ、ワタクシは腐っていましたとも。
入社早々、ワタクシが入社したはずの会社…のグループ会社に出向扱いになり、インターナショナルもファッションもカスリもしない場所で働かされる事になったからである。
大学生の皆さん、単位をギリギリにとって就活にそれほど時間が取れないワタクシのような人間はこのような罠に陥りやすいので要注意よ。
やるはずだったことと、やらされる事になったものの差は、イメージで言うと、クラシックを学ぼうと音楽学校に入った人がヘビメタを勉強させられる事になったというか、ロックバンドを極めようとしたのに、日本民謡やらされるようになったくらい違う。
だ、もんだから露骨に「これは…私は…何をやっているんだろう」感が全身から分泌されていた事と思われる。
そういう態度が鼻についたのでしょうね。先輩社員から一気に嫌われ、今思い返してみるとアレはイジメだったんだろうなぁ…結構酷い扱いは受けた。
加えて会社は割とブラック。
「本当の」定時は、就業時間として公式に定められているものの1時間半前に始まり、2時間あとに終わる…のが当然で、さらに20時からがようやく残業扱いになるけれど、残業代なんてもらったこともなく通常は23時ごろ退社というのが常だった。
加えて田舎の村社会根性で時代錯誤の上下関係と異常な村八分の文化に全く馴染めず…
仕事は忙しいというか、訳のわからない作業をどっさり押し付けられるだけで、いつまで経っても何をやっているのかさっぱりわからない状態がただただ続いた。
仕事が大変…っていうより、蓋を開けてみれば「先輩の面倒を見ること」「上の機嫌を取ること」が一番面倒くさく、ストレスの捌け口にされること、理不尽さを一日中感じ続けるのが辛かっただけで、仕事そのものは大したことがなかった気がする。そんな状況にひたすら耐えること4年半。我ながら良く辞めなかったと思う…どころか、上司にそれを言われた@ならもう少し労えや…
海外に出て働き始めその無駄な理不尽さが一気に消えてしまい、今はピュアに仕事が本当に忙しい。会社から離れても、寝てても、別の事をしても
「アレどうなったかな・・・」
というのは永遠につきまとう。特に時差のある国とも業務をしていると、。
正直最近、辛いなと思うこともある。
しかし、同僚は優しいし、気にかけてくれるし、理不尽な思いはほぼないので、ワタクシにはこれが辛い状況というか、大変な状況なのか判断が出来ていない。
一生懸命して楽な仕事はないし、みんなこんなものじゃないかなと思うし、そこに理不尽さがないだけでワタクシは十分に恵まれていると考えるのは、謙虚すぎるのだろうか。
日本にいた頃、仕事でうなされるのは「職場の人に」うなされるのであって、仕事そのものにうなされるわけではなかった。
しかし、現在は純粋に仕事そのものに圧倒されて挫けそうになることがある。
そんな違いをフツフツと感じながら…今に満足すべきなのか、あるいはもっと違う道を進むべきなのか…色々葛藤する今日この頃である。
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